3月24日から26日にかけて、幕張メッセでドローンの単独展示会『ジャパン・ドローン2016』が開催中。26日のパブリックデーに先駆けてビジネスデーを取材してきましたので、レポートをお届けします。
『ジャパン・ドローン2016』は、単独開催としては日本初の民生用・商業用ドローン産業の国際展示会。ドローンメーカーの最新機種やドローンの活用技術をまとめて見ることができます。
ドローンメーカー最大手の中国DJI社は3月1日に全世界で発表されたばかりの最新機種『Phantom 4』を出展。殺虫剤や肥料などの液体10kgまで搭載して飛行できる農業ドローン『AGRAS MG-1』を参考出展しています。
国内ではこれから展開する海外メーカー製品をいち早くチェックできるのもポイント。米Autel Intelligent Technology社は『X-Star』シリーズを出展。
DROGEN/Radflight/EISANブースでは、韓国DROGEN社の『LOBIT 300GT』『LOBIT 320R』、ホビー用途の小型機『LOBIT 100F』を出展しています。
技術展示では国内メーカーのブースに注目。リコーは超広角のステレオカメラを搭載することにより、GPSがなくても人や障害物を避けながら自律飛行できるドローンを出展しています。人間の目のように対象物の形状や距離を検出し、水平方向だけでなく垂直方向にも障害物を避けて飛行できるとのこと。
橋梁の目視点検を目的に、球殻構造のフレームを装着したドローンも出展。複雑な構造のすき間にも入って撮影することができます。展示モデルには『RICOH THETA』を搭載。検査に360°写真を撮影する用途を提案しています。
富士通は、橋梁点検向けに二輪構造のドローンを出展。測定対象に一定距離で近接して撮影が可能になります。例えば橋げたの側面を連続して撮影し、3Dモデル化することも可能。
ドローン制御ソフトウェアの最新技術も体験できます。ファイブソリューションズは、ドローンの音声操作のデモを出展。シミュレータ上のドローンをマイクを通して「ドローン、前へ」「ドローン、着地」など音声で操作することができます。複数台のドローンを自律飛行させるソフトも出展。
ドローンと呼べるのか不明ですが、General Atomics社の無人飛行機『PREDATOR XP』もドーンと出展中。全長8メートル、翼幅17メートルの巨大なドローンです。
会場には室内フライトショーケースエリアがあり、3月26日のパブリックデーには小学生向けのドローン体験イベントやドローンレースの開催が予定されています。同日にはドローンで撮影した映像作品のコンテスト『Drone Movie Contest 2016』も開催。ウェブサイトで予定をチェックして、土曜日はドローンの最新動向をチェックしに出かけてみては?
ジャパン・ドローン2016
http://www.japan-drone.com/