mkeiさん のコメント
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急遽、先週までのお題……………徹底検証「3・25巌流島! 私はこう見た!」で審判の大成敦のブロマガを掲載します。明日以降、今週のお題「大武道2」を掲載していきます。
文◎大成敦(巌流島ルール・ディレクター)
巌流島ルールディレクターの大成と申します。
宜しくお願い致します。
今回の巌流島、如何でしたか?
まだまだ完成ではありません。審判団としても皆様からいろいろなご意見や叱咤激励などを頂きながら、素晴らしいイベントへと育てて行きたいと思います。
さて、今回は審判から見た巌流島と言う事で、ルールの事などをお話ししたいと思います。
少し面倒なところもありますが、充分にルールを理解していただいた上でご観戦頂ければ、その楽しさも倍増するかと思います。
判定決着の少ない巌流島ですが、しっかりとその基準があります。
格闘技ファンならずともよく耳にするキックボクシングやボクシングの採点システムは、減点式と言って両者1ラウンド、10-10から始まります。ダウンを取られると-2ポイント。積極的に攻撃したりクリーンヒットなんかがあると相手が-1ポイント。特殊なケースを除いて片方を10 点とするルールですから、10-9とか10-8とか、ご存知のパターンになるわけです。
巌流島はと言うと、ポイントとなる技や相手を倒すって気持ちを出すと、どんどんとポイントが加算されていきます。
例えば柔道の一本のような勢いで相手を投げれば+2ポイント。相手を闘技場から落とせば+2ポイント。
そしてこれが大事なところなのですが、
自分の得意な技、例えばカポエラの選手がビュンビュンとキックを繰り出したり、相撲の選手がガンガンと前に出て相手を押し出そうとすると+1ポイントが加えられます。
これがあるから選手は積極的に技を出すのです。
減点じゃなくて加点と言うのも、何となく前向きな響きでイイじゃないですか。
是非ご観戦の皆様も採点してみては如何でしょうか。
あー、この審判ダメだな、とかダメ出しもしちゃってください(笑)
この判定基準の延長線上に一本決着があります。1ラウンド中に、相手を三回落とすと一本となるその根拠は、基本的に巌流島の闘技場は断崖絶壁の上での闘いを想定してます。まぁ一回で終わりと言うのも厳しいし、いろいろな技の発展を促すためにも三回と設定しています。
また、自分の得意な技を積極的に出すと言うことも相手を倒すことに繋がります。
あの相撲vsカポエラを思い出してください。あれこそは、正しくこのルールの意味が結実したものだと思います。
さて、巌流島。実は目に見えない部分にもこだわっています。それは公平性と、もっと大きな括りでのルールの遵守。社会規範を守ると言う意味でドービング検査を実施しています。これは筋肉増強剤を使っているか否かというよりは、ドラッグ関係の検査が主になります。格闘技選手としてよりも、武道家として、そして人間として正々堂々と闘って頂きたいと言う理念でもあります。
このように、巌流島を競技としても成熟させたいと我々は考えています。もちろん、巌流島の基本精神にのっとり、皆さんの意見でルールもどんどん実験していったり、改良していきたいと思います。
そこで皆さんにご提案です。選手だけでなく、巌流島のレフェリー、ジャッジも新しい人材をどんどん投入したいと考えています。選手よりもコーチ、トレーナーに向いている人もいますが、審判に向いているセンスを持った方はたくさんいると思います。今はどの格闘技イベントも同じ審判ばかり。それほど、審判も人材不足なのです。
やってみたい!そう思った方、是非一緒にやりましょう!
そんな心意気のある方、オフィシャルサイトを通じてご連絡をください。
冒頭にも述べましたが、巌流島はまだまだ発展途上。
まだ誰も見たことのない格闘技を、一緒に創っていきましょう!
[お知らせ] 『巌流島』のオフィシャルサイトをリニューアル致しました。アドレスが変わりましたので、ご確認ください。→ ganryujima.jp
理由は2つです。
1 寝技で引き込めば良いので押し出しが難しい
2 世界中の力比べのような格闘技は相撲と言われているが、内容は柔道の方が近い
次回が甲冑合戦かどうかで書く内容は変わってきますが、現代の実戦を考えると下がアスファルトのケースが多い事を考えると、ゲーム性も含めて考慮していただきたいです。
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