そうえんはゆかりさんがお気に入りさん のコメント
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文◎アール(『巌流島』実況)
2015年7月18日、巌流島公開検証2-Staging tournament-が両国国技館で行われた。
当初は地上波での放映が予定されていたが諸事情により放映は中止となり、7月26日に
急遽ニコニコ生放送にて当日の映像が無料で配信されることとなった。
7月18日、僕は世界最大の格闘ゲームイベントEVOの日本中継のため、ラスベガスに居た。
巌流島は生で観たかったがこればかりはしょうがない。
7月20日、イベントで走り回っていた僕に巌流島のディレクターから連絡がきた。
ディレクター「アールさん、大変なことになりました! 両国の映像をニコニコ生放送で
初出しです。スケジュールを確認させてください」
何を言っているのかわからない……w
というのは言い過ぎだが晴天の霹靂とはまさにこのことだった……。
落ち着いてから詳細を確認するとかなり予想外の展開に関係者は戸惑っているようだった。
とにもかくにもどうにかして巌流島を届けたいということで細かいことは置いておいて出演を快諾した。
とはいえ、巌流島三回目にして有名なプロ格闘家たちの試合を実況することになってしまった……。
果たして僕がそのような大役を受けていいものか?
ガチの格闘技ファンたちはどう反応するだろう?
まだ帰国してないし準備する時間もほとんどない。
そもそも録画した試合を実況することになる……ライブ感は出せるのか?
大いなる挑戦である。期待と同時にとてつもない重圧に見舞われたのは言うまでもない。
帰りの飛行機の中で悩み続けた結果、出した結論は開き直る!というものだった。
26日当日まで巌流島の情報をシャットアウトしよう。試合を見ないのはもちろん、試合結果
も目につかないように努力して26日をむかえた。
放送当日
解説席にはいつもお世話になっている松本さん、旭道山さんに加えて谷川さんまでいらっしゃった。
なんとも豪華なメンツである。そりゃあそうだ有名な選手たちの試合だもの。本来は地上波で
流れるはずだった映像だもの。
ありがたいことにみなさんいつも通りとてもフレンドリーに接してくださって必要以上の緊張をする ことなく生放送が始まった。 これまでの道場マッチで活躍した選手たちがオープンファイトで 登場し、素晴らしいパフォーマンスを見せた。その姿はなんとも感慨深いものだった。
そして本戦が始まる。
※道場マッチで何度も議論された場外への転落について。今回はスモークによる雲海によって
凄まじい緊張感と恐怖感を演出していた
会場も演出も選手もすべてがハイクオリティで昔、地上波で観ていたK-1を思い出す。
本戦では海外の選手も多く登場し、それぞれがそれぞれのスタイルに特化した体つきをしている。
誰と誰がぶつかってもどんな試合になるのか想像がつかない……。
このワクワク感こそが巌流島が目指していたものなのだと実感した。
試合結果については放送を観て確認してほしいので言及はしないが、とにもかくにも異種格闘技戦という ものの醍醐味が随所にみられた。お互いのスタイルがかみ合えば勝負は一瞬で決まる。かみ合わなければ 膠着して互いの戦略、対応合戦になる。 さらに印象的だったのは自分のスタイルにプラスアルファで 巌流島用のアレンジを加えている選手がいたことだ。ムエタイの選手が投げを見せたり、相撲の選手がスタンドで キックを繰り出す。崖際の攻防に秀でることで体格差を跳ね返す選手など、道場マッチでも再三言われていた 「巌流島にいかに順応するか」を見事に体現していた。
そうした選手たちの姿に、新しい格闘技として無限の可能性を感じた方は多かったのではないだろうか。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv229076461
今大会には合気道の渡邊選手、大相撲の海鵬選手が参戦しており異種格闘技の色はより濃くなっていた。
今後、新しい挑戦者の門戸を広げるという意味では大きな意味があったのではないだろうか。
マッチメイクを担当する谷川さん、松本さんの口からは達人やロマンのある人物は積極的に探していく!といった 期待感溢れる言葉が出ていたので、視聴者からもガンガン意見を寄せてほしいところだ。
※実戦の場に立った達人。マンガのような展開にすべての人が興奮のるつぼに!
非常に厳しいルールの中で闘う選手たちの負担が大きいのは事実。しかし生放送終了後に何人かの選手と twittreでやり取りをさせてもらったところ、どの選手も巌流島用のトレーニングを積み、期待と不安をもって この異種格闘技戦にのぞんでいた。そして驚くべきことに多くの選手がこの巌流島の独特の空気を楽しんでいた。
可能性を感じているのは選手も同じで、この舞台がいかに特別なものであるかを僕は再認させられた。
また、今回はニコニコ判定も非常に面白い結果が多かった。
勝敗とは別に内容のエンターテイメント性を計る試みであるこの判定。健闘した選手にはしっかりと票が集まり
プロフェッショナルとは何か、エンターテイメントとは何かを考えさせられることが多かった。
より面白い試合、内容を追及するその姿勢がどんどん巌流島を面白くしている。ここにも巌流島の持つ可能性が 感じられるのではないだろうか。
※敗者に票が集まるという結果は今後の巌流島のクオリティアップにつながるはずだ
さて、今後の巌流島についてだが、松本さんから「年内に何度かの道場マッチはやりたい」との言葉が出た。
様々な心配をされている方もいるかとは思うが、まだまだ夢の舞台は続きそうで僕は安心した。
この異種格闘技戦・巌流島の面白さ、可能性が今回の放送で一人でも多くの方に届くことを願っている。
道場マッチ含めて今年はあと3・4大会は見たいなぁ
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