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Wミノルさん のコメント

佐山聡さんも「大武道」で取り上げて欲しいけど、彼には逆に先駆者としての敬意を表して一番最後でいいなあ。
巌流島の核になる格闘技はやはり「セネガル相撲」だと思う。
No.2
108ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
今週のお題…………「私と『大武道』」 文◎谷川貞治(『巌流島』事務局・広報部長 )………………月曜日担当 今週のお題は、12月10日頃から東邦出版より全国の書店で発売されている「大武道』にちなんで、『大武道』を読んだ感想、あるいは武道について、思うところをそれぞれに書いていただこうと思います。   まず、この『大武道』は、元『紙のプロレス』編集長の山口日昇氏の発案で「サダちゃん(山口氏は私のことをこう呼びます)も何か考えてよ」と声をかけられたものです。最初は、えっ!? 会長(山口氏のアダ名)がなんで武道?  と思いましたが、山口氏もハッスルが崩壊し、武道的な新しいコンテンツを作ろうという構想があるらしく、その先駆けとして本の出版を考えたというのです。   ご存知のように、まさに『巌流島』には、武道の要素が必要だと私も考えていたので、『大武道』の出版は渡りに船でした。雑誌や書籍などの活字は、テレビなどの映像やネットに比べても“深さ“が出るので、私自身、『巌流島』には活字が必要だと考えていたからです。武道を表現するには、深さが重要ですからね。   これまでK-1や総合格闘技など、世間から注目を集め、大きなブームを作った格闘技のジャンルは、単なるスター選手がいたからではなく、そこに思想や哲学があったからこそ時代を作れたのです。   K-1には、「最強のカラテ」のイメージがありながら、当時顔面パンチのない空手界の試合に対し、グローブを付けて顔面を殴り出したらどうなるのかという機運がありました。その中で、佐竹雅昭やアンディ・フグ、極真の参戦があって、火がついたのです。もし、K-1がただのヘビー級の大会だったら、あそこまで成功しなかったでしょう。   総合格闘技にしても、地球の裏側ブラジルに柔道の実戦版のグレイシー柔術があり、それが「なんでも有り」の闘いの思想を持ち込んだからこそ、格闘技界に衝撃を与えたのです。格闘技というのは、だいたい「実戦」とか「最強」を売りにする場合が多いので、「だったらルールなしでやってみよう」、その中で「一番効率的な闘いがグレイシーなんだ」という発想は、まさに黒船でした。この黒船に目を覚まされて、世界の格闘技は大きく変化したと思います。   K-1や総合格闘技以前でも、大山倍達の極真空手やアントニオ猪木のプロレスが一大ブームを作り上げたのも、そこに思想や哲学があったからです。僕らは単に誰が強いかだけではなく、そういうところにワクワクし、格闘技が好きになっていった歴史がある。でも、今の格闘技界は「格闘技の復興」と言いながら、昔ながらの選手の試合を組むだけ。それでは新しい時代が作れるわけがありません。   数年前、フジテレビの編成の偉い方に「谷川さん、K-1やPRIDEの次に何が来ると思います? 我々は“最強“に対して、ある程度の結論を見てしまったので、その次を見せるのは、本当に難しいと思うんです」と言われたことがあります。そのフジテレビがまさか巌流島を切って、曙vsボブ・サップを今年、大晦日の地上波でやるとは思ってもいませんでしたが、その編成の偉い人から言われた一言は、僕も同感でした。   では、その次に何が来るのか?  その新たな運動体が『巌流島』であり、そのヒントが日本人が育んできた「武道」にあると思うのです。その流れは僕らだけでなく、先のマスコミ出身の山口日昇や現役を引退して武道に走る平直行などの格闘家がたくさん増えてきていることからも明らかです。そういう流れを見ても、武道に走る選択肢は間違っていないような気がします。   武道についての『巌流島』での課題は、二つあると思います。一つは武道の根本である「実戦」というものをどう捉え、「武道的な試合」をどう競技化するかということ。今はかなり分かってきましたが、グレイシーが提示した「なんでも有り」が実戦とは限りません。そこで、新しい「実戦論」が必要になってくると思います。これは大変難しい挑戦ですが、やり甲斐があります。   もう一つは「武士道」「武道」が育んできた精神論や哲学をどう競技に反映するかということ。だから、『大武道』の特集を今回、「恥とは何か?」にしました。僕らには新渡戸稲造の『武士道』をはじめ、『五輪書』『葉隠』などの教科書、武道家の先人たちの生き様な ど、学ぶべき点はたくさんあるし、それは格闘技をやっていない人にも役立つ話だと思います。そういうことを『大武道』では深く掘り下げていきたい。   この『大武道』のような本を出すことで、時代の空気はジワジワと変わってくると思うし、変わってくれば今の格闘技界のなんとなくしっくり来ないやり方が、間違っていることに気づいてくると思います。また、敵を作ることになってしまうかもしれませんが、全く新しいアプローチで、この「古くて新しい武道」を世に広めていきたいと考えています。『大武道』、ぜひ読んでみてください。
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