今週のお題…………「2015年」

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文◎谷川貞治(『巌流島』広報部長 )………………月曜日担当



今年の初詣で、とあるお寺の住職に「谷川さんは、三碧木星?  今年の運勢は“八方塞がり“ですね」(笑)と言われました。あまり占いは信じる方ではないけれど、なんとなく当たっているような一年でしたね。

2月に満を持して『巌流島』イベントを開催したけど、7月の両国大会の直前でまさかのフジテレビ放送中止。それが尾をひくような感じで一年が終わってしまったような気がします。さらに誤算だったのは、榊原信行氏の始める新格闘技イベントをフジテレビが大晦日に放送するようになったこと。榊原さんが格闘技イベントを始めるのは前から知っていたけれど、それをフジテレビがいきなり大晦日のゴールデンで放送することに踏み切ったのは、正直想像もしていませんでした。

『巌流島』の放送中止と、『RIZIN』大晦日放送決定という時期も重なって、「フジテレビは巌流島を切って、RIZINをとった」とか、「巌流島 vs RIZIN」という構図でマスコミの皆さんは見る傾向がありますけど、元々「K-1 vsPRIDE」の構造があったからそうなるのはよくわかります。でも、あえて言わせてもらえれば、その「巌流島 vs RIZIN」の構図さえ、僕は古いって思っています。確かにK-1とPRIDEは、ルールこそ違えど、目指すところは同じで、イベントのクオリティもよく似ていました。だから、一時はお互いに手を組み、一時はムキになって反発しあったこともあります。

でも、正直言って『巌流島』と『RIZIN』は全くバッティングするところもない。前から言っているように、K-1とか、PRIDEとは別世界を作ることが『巌流島』の成功に繋がると信じているからです。フジテレビも含めて、同じ格闘技を、違う団体がやるイベントと見るかもしれませんが、そう思われている間はまだまだなって思ってしまう。せめて、プロレスと格闘技の違いくらいに、巌流島が思われないとダメでしょうね。僕自身も、テレビに引きずられて、他の団体と切った貼ったをするのはもううんざり。それじゃあ、改心したとは言えません。

だから、イベントのコンセプトはもちろんのこと、組織やメディアに対する姿勢、ビジネスの方法まで全く違うアプローチをしようと考えています。もう一度、業界を変えたいという大それた話でもありませんが、ファンの意識を変えたし、新しいファンを作りたいということなのです。そういう意味では、7月からのタメは見つめ直すいい機会でした。あのままフジテレビと一緒に大晦日周辺でイベントをやっていたら、『巌流島』は躓いていたかもしれませんね。また、『RIZIN』というK-1、PRIDE規模を目指すイベントが出てきたのも、『巌流島』の方向性がはっきり見えていいかもしれません。

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というわけで、2016年はまた一から頑張ります。冒頭のお寺の住職も、「三碧木星は2016年からむちゃくちゃよくなるんだけどなぁ」と言ってましたが、『巌流島』は今回の一連の騒動でなんとなく期待値も上がってるんじゃないかと勝手に思っていることもあり、ぜひ面白いものをお見せしたい! イベントは3月下旬にやる予定。新年が明けたら、なるべく早く発表したいと思います。それでは皆さん、良いお年を!!!