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今週のお題…………「3・25巌流島! 私はここに注目する!」
文◎田中正志(『週刊ファイト』編集長)…………水曜日担当
"赤いパンツの頑固者"田村潔司が2月13日、ミャンマーはヤンゴンでの「初のプロレス大会」でZERO1の長身ジェームス・ライディーンとメインイベントを務めた。これがUWF回転体運動の象徴・田村にとってプロレス試合としては8年半ぶりのリング復帰戦だった。電子書籍ジャーナル「週刊ファイト」紅闘志也記者が取材しているラウェイの会場、プロレスのリングが届かなかった騒動が日テレ番組『バンキシャ』にも紹介されていたが、あらためて円形の土俵だけでよい巌流島ルールは、日本発のオリジナル格闘技として特に東南アジア進出の可能性を秘めていると感じた。中国の武林大会は、もともと巌流島とよく似たルールで先行している。あと、セネガル相撲がわかりやすい例で、東南アジアだと四角いリングでも金網でもない、円形の闘技場が馴染みという文化の違いもある。
アメリカの記者仲間と、「なぜ日本はリングなのだ?総合なら金網でやるべき」は未だよく議論になる。沖縄なら軍鶏(シャモ)を大きな檻に入れての闘鶏(とうけい チキンファイト)を賭けの対象にしてきた映像の記憶があり、B級やくざ映画で描かれてきた金網、あるいは檻内での賞金マッチのいかがわしさといい、イメージがよろしくない土壌を説明する必要があろう。
予算をかければ、円形の闘技場たってピンからキリまでだ。まずその土台作りに凝り、まして「海に落ちたら負け」コンセプトの巌流島なので、7・18巌流島 Staging tournament 公開検証2両国国技館大会だとドライアイスによる幻想の海まで演出されていた。ただ、巌流島ルールならリング運搬の費用とリスクを避け、現地事情に合わせリーゾナブルに円形の闘う場を設けることが見込めるから、普及度が早かったりする企画書目線は成立しよう。東京にあるGANRYUJIMA本部公認というお墨付きを与えて、フランチャイズ・ビジネスにするだけのこと。各地の予選リーグが始まったのだと、本部にはスター発掘にもなる。
例えばプロレスラーでも、純キャッチ・レスリングと呼ぶのか「打撃ナシだったらガチンコ試合、出てもイイ」となれば、ある程度手が挙がる数が広がるというものだ。巌流島は敷居が低いメリットを売りにすべきなのだ。少なくとも当初の予想通り、巌流島ルールだと相撲をやったか、あるいはよく知っているアスリートが有利だし、打撃系にもチャンスがある。ラグビー代表が暴れておかしくないという、設立記者会見の段階から続く「心がファイターな方ならどなた様でもある程度公平な新競技」という謳い文句の公約は守られている。相撲に関心ある外国人なら"土俵"も一発で通じるので、Dohyo Fight Ganryujimaも候補だが、筆者の考える海外商標サークルファイト巌流島(Circle fight Ganryujima)なら世界侵攻がスムーズかもしれない。
3・25巌流島 Starting over 公開検証 3東京ドームシティホール大会に絞って注目するなら、やはり田村潔司、そして暗黒大陸アフリカからの"まだ見ぬ強豪"たちであろうか。プロレスチックで何が悪いんだという次第。大いに結構な怪しさ満開である。まして、鎧兜を着けての合戦があるというから、これはもう必見スペクタクルだ。まして、筆者と仕事上、ある時期は頻繁に連絡を取り合った"奇人・変人"岩倉豪が参戦。なにしろ35歳の時に大東流合気道の達人こと柳龍拳と路上戦して前歯をへし折った動画がYouTubeで話題になった、キンボ・スライスよりも先駆者なのである。2016年には、年齢的に自身が幻想師範の域という気もするが、それも含めて笑かしてくれそうな3・25巌流島なのだ。
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週刊ファイト3月3日号飯伏独立新日社長交代秘策/UFC舌戦/まなせゆうな/巌流島アフリカ/ラウェイ
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『巌流島』のオフィシャルサイトをリニューアル致しました。アドレスが変わりましたので、ご確認ください。→ ganryujima.jp