右下がカオスPさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
9月26日、自民党総裁選が行われ、決選投票の末、安倍晋三さんが選出された。 2006~07年に総理大臣を務めて以来、5年ぶりの総裁就任だ。 自民党の総裁経験者が返り咲くのは初めてのことである。 事前の予想では、石破茂さんと石原伸晃さんの一騎打ちとみられたが、 石原さんが失言などで失速してしまった。 そして、総裁選前日には、石破さんが150の地方票を獲って1回目の投票で 首位に立ち、その勢いで決選投票も勝つという見方が有力になっていた。 実際はどうだったのか。 1回目の得票は、石破さんが予想を上回る165の地方票を獲得。 地方票300票の過半数を超える、ダントツの得票である。 国会議員票は全部で198票だ。 石破さんはそのうちの34票を獲り、合計で199票の首位になった。 2位は安倍さんの141票。石原さんは96票で、町村信孝さんは34票、 林芳正さんは27票だった。 石破さんの勢いを考えれば、石破さんで決まりだろうと思われた。 ところが、決選投票で勝ったのは安倍さんだったのである。 1回目の投票は、国会議員だけでなく、党員・党友の声を反映している。 ところが決選投票では、国会議員しか投票しない。そこで石破さんは負けた。 だが、石破さんは圧倒的な党員・党友の支持を得ていた。 国会議員だけの投票で、党員・党友の意見を覆すのはおかしいのではないか。 なによりも、この5人の総裁候補の中で、自民党を変える可能性がいちばん あるのは石破さんだと僕は思っていたのだ。党員・党友も同じ考えだったのだろう。 だから石破さんに期待したのだ。 別の見方をすると、それだけ自民党の国会議員は変化を望まなかった ということなのだろう。変わるのが怖かったのだ。 維新の会の橋下徹さんに対しても同じだ。変えたくない人が彼に反対している。 メディアも変えたくない、だから橋下さんの批判ばかりする。 どう変えるのかわからない、どう変わるのかわからないとき、「変化」は確かに怖い。 経済を考えればわかりやすい。 かつて高度成長があって、バブルがあった。 このデフレを脱して再びあの高度成長になるならいい。 だが変わるということは、よくなるとは限らない。今の状態がもっと悪くなることもある。 そして、多くの人は変わるということは、悪くなることだと思っている。 それなら、現状維持でいいと考えているのだ。 自民党の新総裁になった安倍さんは、とかくタカ派というイメージが強い。 その安倍さんにとって直近のいちばん大きな問題は、竹島・尖閣問題だろう。 韓国、中国にそれぞれどう対応するか。 野田首相は言うだけで実はまったく関心がないし、戦略もない。 だから、そのあとの安倍さんが、尖閣と竹島をどうするかが問題になる。 安倍さんが2006年に総理大臣になる直前、僕は彼に会って次のような話をした。 「総理大臣になったらまず最初に中国に行く。そして胡錦濤さんに会う。 その帰りに韓国を訪問するのはどうか」 僕の意見を聞いたのかどうかはわからないが、安倍さんは最初に アメリカではなく中国に行き、次に韓国を訪問した。 安倍さんは、ただタカ派なのではなく、バランス感覚があるのだ。 いま、もっとも恐れていることは、日本が世界で孤立することだ。 竹島や尖閣、北方領土で問題が起きているのは、日本がアメリカを怒らせたからだ。 鳩山由紀夫さんが普天間基地の移転問題などでアメリカとの関係を無茶苦茶にした。 日米関係がよくないことを見て、中国や韓国、ロシアが付け入ってきたのだ。 いま、日本はアメリカとも関係がよくない、中国とも韓国ともよくない。 日本は世界で孤立していっているのだ。 安倍さんは、中国・韓国に対して強硬な態度をとると思われている。 しかし、尖閣諸島をめぐって中国と戦う、あるいは竹島問題で強行路線をとる というのはナンセンスだ。 これ以上、事態を悪化させたら、日米関係もこじらせてしまうだろう。 だから僕は、安倍さんがふたたび総理大臣になったら、孤立する日本をどうするのか、 日本を世界で孤立させないことがあなたの仕事だ、と言いたい。
特亜から切り離されることは、全世界が期待していることだから安心して「貴方が特後一緒に」孤立して?
Post