江田憲司さんら議員15名が、「みんなの党」を離党した。もともと江田さんは、「みんなの党」代表の渡辺喜美さんとうまくいっておらず、8月には幹事長を解任されている。「みんなの党」の中に溜まっていたマグマが、特定秘密保護法案への対応をきっかけに噴出した、ということだろう。もちろん、5名以上の国会議員が所属する政党に交付される政党助成金の算出の基準が1月1日だという理由も大きいだろう。

江田さんは「既得権益を打破する会」という、勉強会を立ち上げた。12月10日の設立総会には52人の議員が集まった。民主党の細野豪志さん、日本維新の会の松野頼久さんらも参加した。そのため、「野党再編」と見出しを打った新聞もあった。

新党結成の可能性は、あるだろう。だが、細野さんが民主党を離れるとは考えがたい。野党の大きな流れになるかは疑問だと僕は思う。何より「柱」がないのだ。会の名前は「既得権益を打破」だが、具体的に何がし