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長谷川幸洋コラム第34回 脱原発だけが争点?権限の及ばぬ問題で「運動論」競う都知事選への違和感
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長谷川幸洋コラム第34回 脱原発だけが争点?権限の及ばぬ問題で「運動論」競う都知事選への違和感

2014-01-23 20:00
    東京都知事選は自民党が支援する舛添要一元厚生労働相と小泉純一郎元首相が支援する細川護煕元首相を軸に戦われる構図が決まった。焦点は小泉・細川連合が掲げた「脱原発」である。

    私も原発は止めたほうがいいと思っているので、原発への対応が議論になるのは歓迎したい。ただ、それが都知事選の焦点となると、正直言って戸惑ってしまう。都知事に原発を止める権限はないし、実質的に意味がある脱原発政策を都知事が展開できるとは思えないからだ。

    再稼働、最終処分、核燃料サイクル。都知事にできることはない

    脱原発にはとりあえず、乗り越えねばならない3つのハードルがある。まず原発再稼働をどうするか。再稼働するかどうかは、原子力規制委員会がチェックしたうえで政府が決める。このプロセスで都知事に権限はない。

    それから使用済み核燃料、いわゆる核のゴミ問題である。政府は最終処分場を探しているが、これといった候補は見つかっていない。そもそ
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