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田原総一朗 誰もが「生きづらくない国」をどう作るか、実践者に聞いたヒントとは?
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田原総一朗 誰もが「生きづらくない国」をどう作るか、実践者に聞いたヒントとは?

2014-05-16 12:00
    僕の母校、早稲田大学には、大隈塾という、僕が塾長をつとめる講座がある。第一線のジャーナリストたちとともに、 「21世紀のリーダー、あるいは世界で活躍する日本人」の育成を目標として、各界の著名人を招き、学生たちを交えてディスカッションしている。とても贅沢な授業だ。

    先日、家入一真さんにこの大隈塾へ来てもらった。彼が今年の1月、東京都知事選に出馬したことは、みなさんの記憶にも新しいだろう。そのとき家入さんは35歳。候補者の中でもっとも若かった。

    じつは家入さんは、中学2年生のときから引きこもりだったそうだ。高校卒業後に就職したものの、「まともに働けなかった」という。

    だが、そこからが彼のすごいところだ。インターネット関連の会社を起こして、最年少で株式上場したのだ。29歳のときのことである。そして、十数億円という資産を得たそうだが、カフェ経営等々で、結局すっからかんになってしまう。

    このような経験から、家入さんは、給与のためだけに働くのではない、ものづくりの集団ができないかと考えた。そして作ったのが「リバティ」である。つづりは「Liverty」。「自由」「解放」を意味する「Liberty」に、「生き方」である「Live」を組み合わせた造語だ。

    家入さんによれば、「サークルのような団体」。会員の中には、会社を辞めた人、大学は卒業したけど就職しない人やできない人、自殺したいという人も多いという。つまり彼らの多くは、「メインのシステムからこぼれ落ちた人たち」なのだ。家入さんが給料を払うわけではない。「たくさんいる仲間たちと一緒に、プロジェクトを立ち上げてお金を稼げればいい」ということだそうだ。

    一方で、「リバ邸」というシェアハウスも作った。現代の「駆け込み寺」だ。渋谷、六本木、仙台、大阪、京都など、10カ所くらいあるそうだ。 
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