音質を比較しよう~YouTubeとニコニコ~※8/14追記
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音質を比較しよう~YouTubeとニコニコ~※8/14追記

2019-06-03 17:00
  • 3
結論
利用する環境、動画再生数、チャンネル登録数、アカウントの種類によって大きく変わる


今回は先に結論を書きました。
赤色がYouTube青色がニコニコでの条件です。
実際に解析画像やビットレートを見ながら解説していきます。

◇ニコニコでの音質

ニコニコでは投稿する側の規制はありませんが視聴側の規制があり、エコノミーと言われています。
公式のヘルプには64kbpsと書いてありますが嘘です実際に生成される音声は70~100Kbpsが殆どです。
では、実際に解析画像を見てみましょう。(今回検証に使った元動画は全て同じです)

ニコニコ(エコノミー音質 AAC:96kbps)

大きい画像はこちら(別タブで開きます)

13khz以上は全部カットされています。
聴けないこともないくらいの音質でお世辞にも音が良いとは言えません。
ただ、旧配信のエコノミー(100Mまでは再エンコ無し)時代と比べると良くなっています。
当時は全て64kbpsでエンコしてたので音楽として成立していませんでした。
その頃に比べると遥かにマシでしょう。

次にエコノミー時間外、並びにプレ垢の音声を見てみましょう。
公式のヘルプには192kbpsと書いてありますが嘘です。大体の動画は180~270Kbpsの間に収まります。
個人的にVOCALOID楽曲は220±20kbps辺りにエンコされてる事が多い気がします。
では、実際に解析画像を見てみましょう。

ニコニコ(通常時&プレ垢 AAC:229kbps)

大きい画像はこちら(別タブで開きます)

場所によってカットの形跡が見られますが22khzは出ていると思います。
後ほど言及しますがYouTubeと違い一律のハイカットが存在しないのがニコニコの特徴です。
聞き取れるかは別として、大多数の人が普通に聞く分には高音質と言えるでしょう。
※注意点
ニコニコでは音声ビットレートやハイカットは楽曲によって大きく変わります。
今回実験で使用した動画では22khz出ましたが場合によっては最高18khzの場合もあります。
なるべく高音質で投稿したい場合は音声を無劣化で投稿してください。
詳しくは過去記事を参照
ニコニコに高音質で投稿しよう 知識編 ~2.AACからWAVへ~
◇YouTubeでの音質

次にYouTubeの音質を見ていきましょう。
意外かもしれませんが、Youtubeにも大きく分けて2種類の音声があります。
従来のAACとOpusと呼ばれる比較的新しいコーデックです。
説明すると長くなるのでOpusを知りたい方はこちらへ
では、実際に2つの音声の解析画像を見てみましょう

YouTube(AAC:128kbps)

大きい画像はこちら(別タブで開きます)

よく目にするAACの128Kbpsです。
16khzでカットしておりオーソドックスな音質でしょう。
ニコニコのエコノミーよりは音質が良いですが、特段良いわけでもありません。
多くの人はこの辺りで満足できると思います。
次にOpusを見ていきましょう。

YouTube(Opus)

大きい画像はこちら(別タブで開きます)

Opusは可変ビットレートで最大256kbpsでると言われています。
20khzカットでビットレートも正確に割かれる為、高音質になっています。
殆どの人は満足できるのではないでしょうか。

◇比較して分かること

音質の悪い順に並べると
ニコニコ(エコノミー)

YouTube(AAC)

ニコニコ(通常&プレ垢)≒YouTube(Opus)

だと思います。

正直な話、AACとOpusは高ビットレートになるとあんまり変わりません。
もちろんOpusの方が優秀ですが、実際に聞いて判別できる人は少ないでしょう。
YouTubeがOpusを使う最大の理由は低ビットレートで高音質、つまり容量削減をしながら音質を維持できる部分にあると思います。


さて、ここまでは前座です。
ニコニコでは上記で説明したように視聴者が一般かプレ垢かによって音質が分かれていました。
YouTubeでは何の制限も無いように見えますが、実はあります。
次はそれを見ていきましょう

◇意外と知らないYouTubeの規制

1.環境による規制
まず最初にYouTubeアプリです。
YouTubeのアプリはios/android問わず音声はAAC128kbpsしか再生されません。(2019/6/3時点)
上記で検証したOpusはPC、もしくはAndroid5.0以上のブラウザでしか再生できません。
つまり、公式のYouTubeアプリを使用している時点で音質はあまり良くないです。
特にiosはブラウザでもOpusが再生できないので全てAACの128Kbpsになります。

もちろん、ただ口で言うだけでは説得力に欠けるので今回検証しました。
イヤホンからオーディオインターフェースを通じてPCに音声を取り込み、WAVに変換して解析しています。
まずはiosから見ていきましょう。
環境 iPhone 8 ios12.2

YouTubeアプリ(バージョン14.20)

大きい画像はこちら(別タブで開きます)

16khzでカットされており、上で検証したAACの128kbpsと同じものだと判別できます。

次はニコニコです
niconicoアプリ(バージョン7.15)

大きい画像はこちら(別タブで開きます)

面白い波形になっていますね。
前半は13khzカット、後半は24khz出ています。
どうもiosのニコニコアプリは最初の数秒だけエコノミー音質を読み込んでいるみたいです。
再生開始を早める為なのかバグなのか判断できませんが、少なからず高音質を再生できるようです。
※補足
ニコニコでは新仕様に変わってから映像と音声を別々に保管するようになりました。
旧配信ではエコノミー画質を読み込むと音声も悪くなっていましたが現在は画質に関わらず高音質が聴けるようになっています。
今回音声がシームレスに切り替わっているのも新仕様の結果だと考えられます。

次はブラウザ版YouTubeです
YouTubeブラウザ(ios版chrome)

大きい画像はこちら(別タブで開きます)

YouTubeアプリと変わらず16khzカットでAACの128kbpsだと分かります。

ではAndroidも見ていきましょう
所有するHuaweiのMediaPad M3ではイヤホンの音が悪く録音できなかったのでBlueStackを使用してPCで録音しています。
では見ていきましょう。

YouTubeアプリ(バージョン14.21.54)

大きい画像はこちら(別タブで開きます)

ios同様16khzでカットされており同じ音声が再生されています。

次はニコニコアプリです
niconicoアプリ(バージョン5.10)

大きい画像はこちら(別タブで開きます)

iosの時と違い初めから高音質が再生されてます。
21khz以上出ていませんが、PCと同じものが再生されていると思われます。

最後にブラウザ版YouTubeです
YouTubeブラウザ(Android版chrome)

大きい画像はこちら(別タブで開きます)

20khzまで出ておりOpusが再生されていることが分かります。
良い音で聞きたいAndroidユーザーはブラウザ再生一択だと思います。

2.投稿での規制
次は投稿者目線の話になります。
先ほど書いたOpusですが、全ての動画に生成されるわけではありません
これは正確な情報が公開されてないので確証はありませんが、基本的には

再生数が多い動画(多いと言っても3000、5000、1万などの再生数)
登録者が多いチャンネルの動画
企業が投稿したMVなどの動画


は優先的に高音質が作られていると思われます。
調べた限り本当にバラバラで、10万再生超えて作成されない人もいれば3000再生で作られる人もおり、よく分かりません。
YouTubeは元動画を全て保存している化け物なので、このように後から高音質を作ることができます。
因みに、高音質が生成されているか投稿者も視聴者も簡単に確認できます。

ブラウザをchromeかfirefoxの最新版にする

動画の最高画質を選択(念のため)

再生画面を右クリック

「詳細統計情報」をクリック

下の画像の箇所を見て下さい


ここが「mp4a」の場合はOpusが作られていません。
右側の数字は色んな意味がありますが、140の場合はAACの128kbpsです。
Opusが作成されていると以下の画像のようになります。



「動画投稿して音質悪いって回避する方法は無いのか」と考える人もいるでしょう。
一応、Opusを無理やり作らせる方法として4K画質で投稿するというものがあります。
ただ、4Kを個人が制作するのはまだ厳しいと思っているのであまりお勧めしません。
最終的には全動画にOpusが作られると思いますが、いつ頃になるか分からない状態です。

◇まとめ

今回はYouTubeとニコニコの音質について検証しました。
残念ながらスマホ版YouTubeで高音質を聞くのは一筋縄ではいかないようです。
個人的には投稿での規制が深刻で、高音質の作成条件がYouTubeは厳しいので緩和して欲しいと思っています。
その点ニコニコでは誰でも100%作られるのでその部分は優れているのではないでしょうか。(視聴できるかは別にして)

今回音声を検証して一つ感じることがありました。
それはYouTubeのアプリで視聴している人が大多数の時代に殆どの人が音質に文句言わないことです。
AACの128kbpsで文句がでないなら最初から高音質なんて求められてないのかもしれません。

しかし
、動画投稿者が高音質を求めるのは本望だと思うので、最終的には自己満足の世界ですがニコニコやYouTubeが頑張ってくれると願っています。

稚拙な文章でしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

※8/14追記
何か伸びてるので追加情報を書いておきます
ios版YouTubeアプリを最新版にするとPCしか対応していなかった詳細情報が閲覧できます。(Androidは恐らく非対応)
環境:iPhone 8 ios12.4 アプリver14.32

1.再生画面の情報で3点メニューを選択


2. 出てきたメニューから統計情報をタップ


3.コーデックの詳細が見れる
米津玄師さんの「パプリカ」オーディオがmp4a.40.2(140)=AACの128kbpsになっている

PC(Chrome)で視聴した際の詳細情報

使用されているコーデックがopus(251)だと確認できる
比較すると分かるが実は映像のコーデックも違う

ios版のみの対応ですが良ければ一度自分の目で確かめて見て下さい

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ちょっと法的にはどうなのか分かりませんが……
Android7の端末でvidmateと言うアプリを使って…256kbpsでyoutubeの音声を保存して…
Neutron music playerを使いリアルタイムで再生しながら波形を確認したところ…大体20000hz位迄は出ているようでした。
1ヶ月前
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YouTubeの自分の動画で確認しましたが、音楽カテゴリに比べてゲームカテゴリの方がOpusが多かった気がします。
1ヶ月前
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明記されてない情報の調査、本当に助かります
4日前
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