子育てにおいて、信頼関係は1番の基本。親には本音を言える子になってほしいですし、他人にも本音を見せる素直な子になってほしいと、誰しも思います。けれども私たちが日常で当たり前にやりがちな「ダブルバインド」が、他者への信頼を失う大きな要因になりやすいのです。子育てをするなら、「ダブルバインド」についてよく知っておいた方が良いでしょう。
【関連記事】 褒めにもコツが必要!子供の褒め方の極意子供が感じる「ダブルバインド」って?
「ダブルバインド=二重拘束。2つの矛盾した命令の間で、板ばさみになること」を言います。本音と建前、自分の気持ちと世間の目など、私たちも様々なダブルバインドを経験したことがありますよね。実は子供は、大人よりも敏感にダブルバインドを感じやすいんです。
例えば子供が人前で、あなたのとってもお気に入りのカップを遊んで割ったとします。内心あなたは激怒しますが、人前ということもあり、感情を抑えて怒らなかったとしましょう。よくあることのようですが、実はこれだけで子供は「ダブルバインド」を感じてしまうのです。
子供は生まれた時から、ママのみを一点集中で観察しているもの。私たちは子供以外にも夫、職場の同僚、スーパーの店員、テレビのアナウンサーなど様々な人や物に関心を寄せますが、子供の関心はママだけなんです。それだけの集中力ですから、当然微妙な心の変化や本音は、全て子供は察知できます。
上記の例の場合、子供は「ママが激怒した」ということはすぐ分かります。けれど怒らないママに、「思っていることと、言っていることが違う」と疑念や不信感を抱いてしまうのです。これが続くと子供はママの気持ちが分からなくなり、ママや他の人に対して心を閉ざしてしまうようになるのです。
ダブルバインドを避けるために
特にダブルバインドが起きやすいのは、子供を叱る時や他の子と比較した時など、本音を出しづらい場面。ダブルバインドにならないよう、特に以下のことに気を付けましょう。
1、シンプルに叱る
上記の例では、激怒しているのにわざと感情を隠した態度が「ダブルバインド」に見えます。「わざと」は逆効果。かと言って、激怒して叩けばいいのかといえばそうではありません。激怒は恐怖心を、暴力は暴力しか呼びません。「~だからダメ」とシンプルにその場で叱りましょう。
2、プラスの視点に変える
特に1歳半以降やイヤイヤ期は、子供がしたことを怒ってしまったり、イヤイヤにマイナスの感情を抱くのは誰しも同じ。少し目線を変え、プラスの視点に変える努力をしましょう。
やってしまった失敗を、やろうとしたら意欲と見る。イヤイヤされたら本音を聞いたり、二択で選ばせてみる。それだけでマイナスの感情を減らすことができます。
3、「子供はごまかせない」ことを常に忘れない
子供だから分からないどころか、「子供だから分かる」事が多いんです。親の本音は、チラッと頭によぎったことでも感じ取ります。子供はごまかせませんので、思っていることと言っていることが違わないようにしましょう。
4、自分の子供を信じる
可愛いからこそ、他の子と比較して子供の成長を心配してしまうのが親と言うもの。しかし口先で褒めても内心心配していては、子供も不安を感じ、挑戦する意欲を徐々に失います。
ママが子供を信じることで、子供も自分を信じることができるようになるもの。心配してイライラするよりは、「この子はこの子のペースがある」とある程度気楽に割り切ってしまう方が、子供には良い作用を与えるのです。
当たり前のようにやりがちだからこそ、気を付けて下さいね。
あわせて読みたい
- 女性・男性共通の悩み!ニキビレス美女のケアの秘訣は新型ビタミンC誘導体「APPS」にあった!
- 「子育ては体力勝負!」と実感する瞬間 5選
- ママだって怒りたくない!子育てのイライラ4つの対策法
- 脳と心と体を育てて育児が数倍楽しくなる!良い事尽くめのタッチセラピーの薦め
ツイッター:@gogoogirl
Facebook:女子力アップCafe Googirl
「アルジャーノンに花束を」の母親もこれぐらい配慮ありゃよかったんだろなー
大変ですなぁ。
>>1
アルの母親は二人目が出来たから一人目がいらなくなったんだよ…
最近になってアレは知性の発達だけではなく虐待の話でもあると気が付いた
久しぶりにこの言葉を見た気がする(教育関係の本以外では滅多に出てこないからなぁ・・・)。
記事中の1~4はいずれも教育全般において重要にもかかわらず、同時に実践し続けるのはかなり難しく、それでいてダブルバインドは一発で関係を大幅に悪化させる恐れもある。
『お互いの気持ちはどうなのか』を考えるのがよさそうにも思えるが、これはこれで難しいという・・・。
ダブルバインドが引っ掛かったので開いてみたが、なんかわかりにくい。普通に板挟みでいいと思う。
小さい子とは気を付けて話すようにしたいとは思った