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  • ひろげ「るなぱー」!〜群馬のラヂオ塔を追え!

    2019-07-03 04:05

    「群馬県」がどれほどへんてこな場所か?
    というテーマでここ数回の『ひろぐ』を記している!
    しかし私の一生懸命な文章よりも
    たった1枚の写真の方が
    高い説得力を持つ場合もある!

    “If your pictures aren’t enough,you aren’t close enough.”
            Robert Capa

    「もし君の撮った写真が充分なものでないとしたら
     それは君が充分に近寄らないせいだ。
        写真家ロバート・キャパ」

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    というわけで「プロジェクトKUTO-10」による
    『財団法人親父倶楽部』群馬公演
    なかなかの盛り上がりで幕を降ろす事ができた!
    教育的かつ道徳的なテーマがあるわけでもなく
    観たら賢くなるわけでもなく
    テレビや映画で大活躍する有名俳優が出演しているわけでもない
    ただひたすら奇妙な親父達が「ほたえる」作品など
    なかなか伊勢崎市の劇場で上演される事はなかっただろう!
    しかしあれほど喜んでくれたお客さんの顔を思い出す限り
    「こういう演劇があってもいいのだ!」
    という
    今後の群馬の演劇界における
    新たな指標になったのではないかと実感している!

    (用語解説
     「ほたえる」
      分類:関西弁
      意味:無意味に大きな声を出して興奮状態に陥る事
      用例:ぼんちおさむがほたえる)

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    はてさて!
    劇団「遊気舎」の公演を控える「クボッティ」こと久保田浩
    なにやらダンスのステージが間近な「さんちゃん」こと「藤本陽子」
    そして
    常に「さっさと家に帰りたい」と願っている「保(たもつ)」さんらは
    公演翌日の早朝に群馬を後にした!
    しかし当然ながら私はそんなもったいない事はしない!
    夕方まで群馬をひろがなければ
    俗に言う「ひろぎの魂」に傷がつく!
    今回はそこに
    「としさん」こと「工藤俊作」氏や
    「名古屋の県庁所在地は?」
    というクイズを本気で出す
    ”猿より少しだけ賢い人間”こと
    「長橋遼也」なども
    私の群馬冒険に付き合ってくれる事となった!
    ホテルのチェックアウト時間にロビーに降りると
    ”ワイルドスピード:還暦ミッション”こと「ちあき」
    ”地獄から来た花パン配達人”こと「おっさん」
    ”サッポロ五番”の異名を持つ「とみーさん」らが
    3台の車で待っていてくれた!
    月曜日だというのに
    我々の遊びに付き合うべくそれぞれが車を出してくれたのだ!
    ありがたい話だ!

    残念ながら天気はなかなか強い雨だった!
    椎間板ヘルニアと共に生きる私には過酷な天候だ!
    だが私はまず
    群馬県民が”上毛ディズニーランド”と呼んで譲らない
    「前橋るなぱあく」
    に向かってもらうよう願い出た!

    角  「なんで僕の言う通りにできないの。」
    伊藤 「どこがどうあんたの言う通りじゃなかったのか指摘するがいい。」
    角  「全部。」
    伊藤 「おっ。」
    角  「全部でしょ。」
    伊藤 「かけらもないというわけか?」
    角  「うん。ない。悪いけど。」
    伊藤 「なるほど。」
    角  「なに”百万年”って。」
    伊藤 「”前橋るなぱあく”がこれからも繁栄するよう願いを込めてみた。」
    角  「込めないでそういうの。」
    伊藤 「だめか。」
    角  「だめ。」
    2018年版『源八橋西詰』より)

    「前橋るなぱあく」通称「るなぱー」は
    誰にとってかはわからないが
    「日本一なつかしい遊園地」
    というコピーで知られる入園無料の遊園地だ!
    遊具の料金は最も高いもので50円!
    最も安い電動木馬などは10円で乗る事ができる!
    10円でガムも買えなくなった令和の世において
    これは驚異的な値段である!
    (しかも
     「赤の木馬が一番長く動く」
     という裏情報も入手した!)
    そのため群馬で子供を育てる者は
    子供たちに対して
    「るなぱー」がどれほど楽しい場所であるかを
    過剰に説く能力に長けている!
    そして休日に「るなぱーに行きたい」という子供を
    ”いい子”として高評価する文化が脈々と続いている!
    (後藤ひろぱー著『カッターは刃物か乗り物か?』より)

    そんな「るなぱー」は
    こんな標識で我々を迎えてくれた!

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    もしも子供を連れた親であれば
    PKを外した選手並に
    頭を抱え地面に膝をついて落胆しただろう!
    しかし私が動じる事はなかった!
    なぜなら私が「るなぱー」を訪れた目的は
    他にあったからだ!

    なんと驚くなかれ!
    「るなぱー」には!
    あの「ラヂオ塔」があるのだ!

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    聞けば同公園内にあった物を移築したそうで
    そもそもどこにあったのかは資料が見つからないそうだ!
    それにしても見事なラヂオ塔だ!
    私が大阪城公園や中之島公園で見た物と違い
    なんとこのラヂオ塔は
    国の登録有形文化財となっている!

    「文化庁国指定文化財データベース」

    そのため保存状態はあまりにも素晴らしく
    朽ちつつある大阪の2基とは美しさがかけ離れている!
    大阪は中之島公園にあるラヂオ塔と
    比較していただきたい!

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    (中之島公園ラヂオ塔)

    ラヂオ塔は
    ラジオが一般家庭に普及する以前に建てられた物だ!
    だとしたらこの国の放送文化の原点ではないか!
    それほど貴重な物を
    なぜ大阪は放置して朽ちさせようとするのか?
    なぜそれが何かという解説も付けず
    人の目をそらさせようとするのか?
    この「るなぱーラヂオ塔」の美しさを見るほどに
    自分が住む街に憤りすら感じてしまう!

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    るなぱーラヂオ塔でなによりも驚かされるのは
    その背面部分だ!
    前面のNHK群馬放送局を表すコールサイン
    「JOBG」の表札は
    明らかに移築の際に再生された物だが
    この背面の鉄製部分は
    確証は無いものの
    その老朽具合から
    最初に建てられた際の素材と推測できる!
    戦時中に兵器を作るため発令された
    悪名高い「金属類回収令」を逃れ
    決して人殺しの道具に姿を変える事なく
    ラヂオ塔部品として今も存在しているとしたら
    なんと素晴らしい事か!

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    それゆえに
    かつてはスピーカーが収まっていたであろう
    塔頂部分の鉄細工も更に貴重だ!
    では一体中はどうなっているのだろう?
    そんな時にわくわくさせてくれるのが
    全天球カメラ通称「ひろの眼」だ!
    ではご覧いただきたい!

    ひろの眼写真
     るなぱーラヂオ塔の中

    ラヂオ塔を満喫したところで
    るなぱー事務所前に置かれていた
    「ピーカップ」に挑んだ!
    久しぶりに登場した言葉なので説明するが
    『ひろぐ』の辞書には
    「ガチャガチャ」とか
    「ガシャポン」とかいう言葉は存在しない!
    そういう物は全て「ピーカップ」だ!


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    るなぱーにはオリジナルグッズがあり
    100円ピーカップでバッジを購入できる!
    なんだか飛行機の遊具のものが当たった!


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    雨天で営業していないるなぱーなのに
    あまりにもわいわい楽しそうにする大人達を不審に思い
    事務所のおねえさんとおにいさんが声をかけてきた!

    「バンドとかの方ですか?」

    なるほど!
    平日の雨天閉館な遊園地内を
    モヒカン刈りではしゃぐ人が
    もしも”バンドの方とか”でなければ
    管理する者には通報の義務がある!
    恐らくは110番する手を止めての質問だった!
    昨日まで伊勢崎で舞台をやってた者です!
    という言葉に安心した2人は
    私がラヂオ塔を見るために訪れた事に対して
    とても興味を持ってくれた!
    そして数枚の資料を見せてくれた上で
    先に記した移築の情報を与えてくれたのだった!

    さて!
    もう引き上げよう!
    と思った瞬間だった!

    「ちょっと!
     あなた!
     その胸に付けてるバッジは!」

    事務所のおにいさん通称「るなぱー兄さん」の胸に
    2つ付けられていた「るなぱーバッジ」!
    そのうち1つはなんと!
    ラヂオ塔のバッジではないか!

    「そ!
     それがもしまだ器械の中にあるのなら
     私は出るまでやります!」

    するとるなぱー兄さんは言った!

    「これってものすごく人気のないバッジでしてね!
     これを出した子供たちは
     ”はずれが出たから交換してくれ”
     といつも泣きついて来たんです!
     だからもうその中には入れてません!」

    なんだと!
    ラヂオ塔バッジがはずれだと?
    なんと罰当たりな!
    そんな子供は全員床に転がして電気あんまだ!
    なんならこのバッジを器械から抜いた
    あんたも電気あんまだ!
    いや!
    大人にはアイアンクローだ!

    と!
    ここで!
    「羽曳野市(はびきのし)」が生んだ酔いどれ悪魔
    「としさん」が
    ノンアルコールにして得意の「からみ」を見せた!

    「えー!
     大阪から来てんねんでー!
     くれたらええやーん!」

    これは大阪府内で50年以上生きた人が発揮する特性だ!
    私はまだ30年ほどしか住んでいないので
    恐らく70歳になったらこれができるようになるだろう!

    「くれやー!
     なぁバッジくれやー!
     なぁ!」

    それを見て笑っていた「るなぱー姉さん」も口を開いた!

    「この人実は大阪出身なんですよ!
     けど絶対に大阪弁話してくれないんです!」

    としさんはそういう所を見逃さない!

    「なんや自分も大阪やないかー!
     大阪弁しゃべれやぁ!
     んでバッジくれやぁ!
     なぁ!」

    るなぱー兄さんにしてみれば
    ひょっとしたら二択だったのだろうか?
    何かを理由に長年封じていた大阪弁を今ここで話すか?
    もしくは私にラヂオ塔バッジをくれるか?
    けらけら笑っていたので
    どちらでもなかったのかもしれない!
    彼は笑いながら
    少しプリントの剥げたバッジを自分の胸から外して
    私に差し出した!

    「え?
     いいの?」

    るなぱー兄さんは微笑みながら言った!

    「どうぞ!」

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    感動で涙がこぼれた!
    いや!
    うそだ!
    泣きはしなかった!
    そのかわりに心なしか雨が少し強く降った!
    ありがとう!
    るなぱー兄さん!
    ものすごく大事にするよ!
    名著『ラヂオ塔大百科2017』の著者
    「一幡公平」さんにも
    ものすごく自慢するよ!

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    「僕やで後藤君!
     忘れんとってや!
     僕が言うたからくれたんやで!」

    としさんのその言葉に
    あと20年も大阪に住まない方がいいかもしれない
    という気がした!

    かくして前橋るなぱあくで
    何の乗り物にも乗る事なく
    ものすごく幸せな気分になって
    次なるポイントに向かう私なのであった!

    ひろの眼写真
     雨のるなぱー

  • はばたけハトマンダー!〜新生活をひろぐ

    2019-06-28 12:54

    1812年アメリカ!
    マサチューセッツ州知事エルブリッジ・ゲリーが
    自党に有利なよう選挙区を無理矢理改変した!
    できあがった新選挙区の区割り地図は
    とんでもなく”いびつ”な形となり
    外枠をなぞると伝説の怪獣サラマンダーのようだった!
    そのため世間はゲリーによるその不公平な選挙区改変を
    「ゲリマンダー」
    と呼んだ!

    時は過ぎ1956年!
    場所は『ゴジラ』公開から2年後の日本!
    鳩山一郎内閣が
    エルブリッジ・ゲリーとまったく同じ
    アンフェアな公職選挙法改正案を国会に提出した!
    大きな反発が起こり最終的には廃案となったものの
    その新選挙区制案は
    やはり”いびつ”な選挙区割りから
    「ハトマンダー」
    と呼ばれた!

    「ゲリマンダー」と「ハトマンダー」!
    こんなにあんぽんたんな政治用語があっていいものか!
    なんならちょいとふざけてる!
    だがこれら2つの単語は
    私が「山形東高等学校」の3年間で学んだ全ての学問の中で
    最も好きな言葉だ!
    なので50歳になった今でも時々言いたくなる!
    恐らくこれを読んでいるあなたも
    きっと小声でつぶやいている事だろう!
    「ゲリマンダー」と「ハトマンダー」!

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    そんなわけで今回の『ひろぐ』では
    第52~54代首相である鳩山一郎を
    「ハトマンダー」と表記する事にする!
    それは間違いだとおっしゃる方も多いだろうが
    間違いを恐れていては前へは進めない!

    私が監修した
    群馬県民にしか使いこなせないであろうLINEスタンプ
    『尾黒モル男さんの日常。イン群馬』
    にはこんなスタンプがある!


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    モル男は一体何をお願いしているのだろう?
    「新生活」とはなんだろうか?
    以前の『ひろぐ』記事
    『群馬大冒険記~ななめへの猛烈な怒り』
    でも説明したが
    改めて解説するとしよう!

    1955年!
    時の首相ハトマンダーは
    今後の高度経済成長に向け
    「日本人は冠婚葬祭や親戚・近所付き合い等に対する
     領収書の切れない使途不明出費が多すぎる!
     お金はお店で使わなければ経済は発展しない!
     古い慣習が経済成長を妨げてしまう!」
    と羽根を広げて鳴いた!
    そこで提唱されたのが
    「新生活運動」だ!
    そうした古くからのしきたりで金銭を渡す際
    「新生活でお願いします!」
    と言えば
    金額を抑えても失礼に当たらない
    という国民的節約構想である!
    この新生活運動は日本中に広まり
    全国で実施されたが
    「やっぱりそうもいかねぇよ!」
    という意見の方が圧倒的に多く
    各地で次々と忘れられ
    気がつけば!
    群馬県(と栃木県の一部)だけにおける
    通夜・葬儀の際の奇習となってしまった!
    群馬では
    それほど親しくない関係の人が死ぬと
    新生活を名乗って1,000~3,000円ほどの香典を贈り
    小袋のドリップコーヒーや
    小瓶の日本酒とピーナッツや
    砂利みたいなチョコレートをもらって帰る!
    それが当たり前となっている!

    (後藤うまひと著『群馬県民は海の夢を見るか?』より抜粋)

    ところがだ!

    葬式たるもの
    町を歩いていてぶらりと立ち寄るものではない!
    「この町の葬式はどんな感じなのだろう?
     ようし!
     ちょいと覗いてみるか!」
    と寄席感覚で葬儀場に入る人には故人のばちが当たる!
    つまり我々は皆
    よその土地の葬儀のしきたりを知らずにいるし
    知る必要もない!
    そのため群馬県民は
    新生活が群馬だけの奇習である事を知らない!
    ハトマンダーによる新生活運動が
    今でも全国的に継続されていると信じている!
    日本中の葬儀会場受付に
    「新生活」と書かれたブースがあると思っている!

    私はこれを群馬県議会による策略と睨んでいる!
    群馬県に伝わる最大の奇習
    「上毛かるた」の「ち」は
    「力あわせる二百万」
    という札だ!
    200万という数字は群馬県の人口だと言い張って聞かない!
    この札は実に特殊な物で
    時代によって人口に合わせ
    「160万」だったり「180万」だったりする!
    県民全員が古くから親しんでいるはずのかるたが
    読み札において変動性を取る事など許されるのか?
    しかしこの変動性読み札でさらに問題となるのは
    「一度変更したら
     次にその数字を下回る事は許されない!」
    という意地と根性の世界へ突入してしまう点だ!
    なんとしてでも人口200万はキープせねばならない!
    今年の読み札が200万なのに
    来年190万にするわけにはいかない!
    ところが実際のところ
    在日ペルー人を知らぬ間に帰化させ勝手に住民票を変えても
    200万には追いつかない!
    そうなれば頼みの綱は
    「脱馬者(運良く群馬を脱出した人々)」
    の呼び戻し作戦となる!
    そこで有用となるのが新生活だ!
    群馬県議会は新生活運動を
    さも全国的な習慣のように推し進める!
    すると!
    脱馬者は群馬県外の通夜や葬儀に参列する際
    受付でうっかり新生活ブースを探してしまう!
    そして尋ねる!

    「あのう新生活でお願いします・・・」

    当然受付の者は親族に駆け寄り
    「へんなの来た!」
    と伝える!
    その結果!
    脱馬者は
    自分が棺桶に入りたくなるぐらいかっこ悪い思いをする!
    「俺はもうこの町には住めねぇ!」
    そう嘆いた脱馬者は
    泣きながら走って群馬に帰って来る!
    「よく帰って来た!
     もう泣くな!
     これからは共に力を合わせて生きよう!」
    それが上毛かるたの「ち」となり
    「力合わせる200万」の本意を表す事となる!
    全ては群馬県上層部による巧妙な策略なのだ!

    (後藤かるたひと著『AEONをデパートと呼ばないで!』より引用)


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    『財団法人親父倶楽部』群馬公演のため
    私よりも1日遅れで到着した
    「クボッティ」こと「久保田浩」は
    楽屋に到着するなり
    これを取り出してテーブルに置いた!
    「群馬県でしか入手できない安価で珍しいお土産」
    として
    私から奇習「新生活」専用香典袋の話を聞いていたクボッティは
    群馬に到着するなり
    コンビニエンスストアに駆け込み
    真っ先にこれを買ったのだと言う!


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    「ほんまにあったわ!」
    クボッティは嬉しそうに開封し
    新生活香典袋をみんなに配布した!
    舞台公演の成功を祈願したい初日前に
    楽屋のテーブルには多くの香典袋が並んだ!

    そんなところに
    「私のワークショップ」から派生した群馬の即興劇団
    「ヘイル・ベンダーズ!」の女優
    「おっさん」が現れた!
    「おっさん」と名乗るが多分女性だ!
    「男か女かどっちなんだ!」
    という問いに答えるべく検証しようとすると
    関西ローカル番組での「藤崎マーケット」の二の舞になるので
    やめておく!


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    「『はなぱん』買ってきましたー!」

    まぁ待て!
    次から次へと襲い来る群馬ミステリー!
    肩に互いにパンチを打ち合うあほあほゲーム
    「肩パン」は知っている!
    最近までアパートの隣の部屋の人が
    うるさいと言って壁を叩く行為だと思っていたが
    「壁ドン」なるものも理解できた!
    じゃあなんだ「はなぱん」は!

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    なんでも群馬県は桐生市の名物お菓子だそうな!
    パッケージのレトロセンスが素敵だし
    楽屋のみんなもおいしそうだと言う!
    ではみんなで食べてみよう!
    という事になったが
    口に入れて甘さを感じた瞬間に
    一同に衝撃が走った!
    口内の水分が全て「花ぱん」に吸収された!
    なんだこれは!
    吸水剤の一種か!
    誰も感想を語らない!
    いや!
    語れない!
    なぜなら口の中がパッサパサだからだ!
    「花ぱん」を食べた者はみな
    ただ口内でポスポスとドライな音を立てながら
    半笑いになって互いを見合った!
    甘い物が苦手なため
    ほんのひとかけらだけ食べた私が
    かろうじて言葉を発する事ができた!

    「なんだこれ!
     しかもパンじゃないぞ!」

    おっさんは特に笑みを浮かべる事もなく
    ビスケットみたいなもんですね!
    と言い放った!
    なんなんだ!
    「焼きまんじゅう」と呼ぶ物はパンにしか思えず
    パンと呼ぶ物の食感はビスケットだ!
    一体誰から何を隠しているのだ群馬県民よ!


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    「なんでこんなに新生活の香典袋があるんですか?」
    とおっさんに尋ねられ
    クボッティが購入し配布した物だと答えると
    おっさんはとんでもなく奇妙な事を言った!

    「スタンプ押せばどれでも新生活になるのに!」

    私には意味がわからなかった!
    え?
    スタンプ?

    「群馬ではどこの会社にも置いてますよ!」

    すまない!
    もう少し詳しく話しておくれ!

    「この新生活用香典袋の文字が
     スタンプになってるんですよ!
     群馬だったらどこの文房具屋さんでも売ってます!」

    周囲から「これは何の音だ?」という声が上がった!
    それは私のしりこ玉がはじけ飛ぶ音だった!
    なんという事だ!
    新生活用香典袋の左上に印刷された一文
    「新生活運動の趣旨に添ってお返しを辞退致します。」
    がスタンプとして販売されているのだと言う!
    それを捺印すれば通常の香典袋でも
    あっという間にはい新生活!
    となるわけだ!

    「私これから行って買ってきましょうか?」

    頼むおっさん!
    いや!
    知っている!
    君は女の子だ!
    頼むおっさんちゃん!
    最近滞ってはいるものの私はスタンプに関して
    「後藤おすひと」を名乗る作家だ!
    是非その”魔法の新生活スタンプ”を
    私に買って来てくれ!


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    おっさんが買って来てくれたスタンプを見て
    泣けて来るほど笑った!
    すごいぞ!
    これで何もかもを新生活にできる!
    「としちゃん」こと「工藤俊作」氏が
    楽屋の席で一生懸命睨んでいた脚本にも
    こっそり押した!
    あっという間に新生活になった!
    公演中求められたサインにも何度か押した!
    君にもほーら新生活!
    目につく紙類は片っ端から新生活にしてやった!
    おっさんによる説明があった通り
    このスタンプはどこの会社にもあるそうだが
    個人持ちする人は決していないそうだ!
    これだ!
    こういう物こそが私を最大限までひろがせてくれるのだ!
    俺に近づくな!
    お前も新生活にしてやろうか!


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    私の心の中に群馬のからっ風が吹いた!
    その風は私にひらめきをもたらした!
    私の通夜・葬儀では新生活を導入しよう!
    それを遺書にしたためよう!
    そうする事で身内だけのこっそり葬儀ではなく
    貧しい演劇人や芸人にも盛大に参列してもらえる!
    新生活を導入して
    日本中から大勢の人に参列してもらおう!
    するとだ!
    新生活香典袋を買い求める者が増え
    唯一の販売地である群馬の経済が活性化する!
    それによって群馬県民の生活が向上し
    裕福となった群馬県民は
    家具やインテリア雑貨などを買い求める!
    結果としてIKEAに客が殺到する!

    「風が吹けばIKEAが儲かる」

    とはそういうシステムで成り立っているのだ!

    (後藤ぜにひと著『なぜ居酒屋に駐車場があるか?』より盗用)

    なのに!
    IKEA群馬店は何年間にも渡って店舗が見当たらない!
    ひょっとしたら日曜祝日に
    フリーマーケット形式で現れるのかもしれない!
    もしくはこの草原でうさぎを追って穴に飛び込めば
    既に地下深くにあるのかもしれない!

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    『財団法人親父倶楽部』群馬公演に向けた大阪での稽古中!
    ダイノジ大谷君によるエフエム群馬の番組に電話出演し
    舞台を宣伝させてもらった!
    その際に私は群馬県民に向けて
    奇習「新生活」について語った!
    とんでもなく面白い事になった!
    私の電話出演後も次々とリスナーメールが届き続けた!
    前回の『ひろぐ』でお聴かせした前の週のものを
    YouTubeでお聴きいただきたい!

    エフエム群馬『金曜ダイジョーブ!』
    新生活大騒動!

    まだもう少し続く群馬特集『ひろぐ』に
    ご期待下さい!
    なにしろ次回はこんな群馬をひろぐのですよ!

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  • 群馬県民に羽曳野の伊藤を知らしめる!

    2019-06-27 02:08

    昨2018年!
    「プロジェクトKUTO-10(くとーてん)」
    書き下ろした脚本
    『財団法人親父倶楽部~死んだと思って生きてみる』
    は現在の私に書く事のできた最高の作品だと思っている!
    「カントリー」シンガーのTim McGrawによる傑作曲
    『Live Like You Were Dying』
    にインスパイアされて執筆したその戯曲は
    「3人もの人が死ぬ話なのに
     悲しいシーンも悲しい言葉も一切書かない!」
    という信念を貫いて完成させた!
    大劇場での大掛かりな舞台に慣れてしまった自分に
    「小劇場でやるからこそ
     観客の想像力がもっと広い空間を産み出してくれる!」
    という大切な演出手法を思い出させてくれた!
    大阪・東京でも多くの人に楽しんでいただいた作品だが
    なによりも嬉しかったのは
    故郷「山形」における
    生涯初の公演を実現させてもらった事だった!
    『財団法人親父倶楽部』は私にとって
    とても大切な作品となった!
    ここで改めてプロデューサーの
    「としちゃん」こと「工藤俊作」氏に感謝したい!
    いや!
    改まると照れる人なので
    山形県民らしく故・ケーシー高峰氏の言葉を借りて
    グラッチェグラッチェ!
    ぐらいにしておこう!

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    (昨年の稽古中の飲み会にて「としちゃん」と!)

    それから1年!

    まさか愛する故郷に継いで
    私の場合”敵地”と呼んでもいい「群馬県」において
    『財団法人親父倶楽部』を再演する事になるとは
    夢にも思っていなかった!
    呼んでくれたのは
    伊勢崎市境文化総合センター!
    そう!
    昨年ワークショップ「伊勢崎大王ファーム」を行った劇場だ!
    つまりそんな無謀な事を言い出したのは
    伊勢崎で”還暦暴走族”の異名を持つ
    あの「ちあき」だった!

    『財団法人親父倶楽部』を上演する上で重要なポイントは
    怪人「羽曳野の伊藤」の認知度だ!

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    俳優「久保田浩」が演じる謎の男、羽曳野の伊藤は
    90年代の演劇界に多大な影響を与えた!
    周囲は彼を久保田とは呼ばず
    誰もがみな「伊藤さん」と呼んだ!
    そのため
    私が座長を務めていた時代の劇団「遊気舎」には
    「伊藤さん」への出演依頼がしばしばあった!
    当然「伊藤という劇団員はおりません」という対応をすべきだったが
    暗黙の了解として久保田浩へのオファーを受理したものだ!
    勘定してみると
    羽曳野の伊藤というキャラクターを初めて書いたのが
    1989年の事!
    つまり今年でちょうど生誕30年となる!
    思えばすごい年月だ!
    その頃に小学生だった少年が
    今では痛風になっているほどの時間である!
    30年間やり続けている羽曳野の伊藤による名物芸「バク転」は
    いずれ”森光子のでんぐりがえし”と
    同じ価値にまで達するのかもしれない!
    違いは前に回るか後ろに回るかだけだ!
    そんな羽曳野の伊藤を
    最近の私は事あるごとに舞台に登場させており
    昨年などは
    1月にT-worksによる『源八橋西詰』
    3月にKUTO-10の『財団法人親父倶楽部』
    7月に大田王presents『Don’t Cross 3 Beams』
    10月にオムニバス作品『Small Town,Big City』
    1年のうちに4本もの作品に押し込んだ!
    そのため大阪での知名度はずいぶんと回復した!

    だが!
    群馬ではそうもいかない!
    羽曳野の伊藤を前もって知ってもらうため
    『財団法人親父倶楽部』群馬公演の前に
    何かを仕掛けなければいけなかった!

    そこで思いついたのが
    羽曳野の伊藤が登場する作品を持参しての
    ビデオ上映イベントだった!

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    選んだ作品は2016年上演の
    『だーてぃーびー~汚れたテレビ』
    だった!
    昨今のテレビにおける裏事情を遊んだ作品
    『だーてぃーびー』は
    大阪公演しか行われておらず
    映像が残っている事は知っていたが
    私も観た事がなかった!
    そこで公演の2週間前に単身群馬に乗り込み
    上映会とトークショーを行った!

    生放送ワイドショーのコメンテイター席にて
    奇行を繰り返し
    歌い踊り
    目から光線を出す羽曳野の伊藤に
    群馬県の観客は映像ながら大笑いしてくれた!
    これはいける!
    という確信を得た!
    群馬すみます芸人の
    「アンカンミンカン」が付き合ってくれた
    上映後のトークショーにて
    「2週間後に本物の羽曳野の伊藤をこの劇場に連れて来る!」
    と宣言すると
    驚くほどの喝采が沸き起こった!

    かくして大阪へ戻り
    1週間ほどの稽古期間だ!


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    その間にふと思い出した事があった!
    学生時代から私の舞台を観てくれていたという
    ダイノジの大谷君が
    エフエム群馬でラジオの生番組をやっている!
    舞台の宣伝には好都合だ!
    私はすぐに大谷君にLINEを打電し
    「今から電話出演させてもらう!」
    と脅した!
    そこで行った遠方からの”群馬いじり”は
    なかなかにひろいだのだが
    それに関しては次回の『ひろぐ』で詳しく記すとしよう!

    ところで昨年から私は
    「全天球カメラ」という物を持ち歩いており
    そのカメラに「ひろの眼」と名付けている!
    「PiperのFacebookページ」では
    しばしば「ひろの眼」写真を投稿しているのだが
    残念ながらこの『ひろぐ』ページは
    全天球写真に対応していないため
    遊んでいただく事ができない!
    しかしリンクを張るというこんな方法があると知ったので
    これからはこの手法を使って
    「ひろの眼」写真をお見せしていこうと思う!

    ひろの眼写真
    「『財団法人親父倶楽部』群馬へ!」

    かくして『財団法人親父倶楽部』一行は
    鶴間う形の群馬県へと向かった!
    まぁこんな奇妙な鳥を鶴と呼べばの話だ!


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    肝心の「クボッティ」こと久保田浩は
    遊気舎の公演も間近に控えているため
    一日遅れでの到着との事だった!
    私にしてみれば
    ビデオ上映イベントから
    わずかに2週間後の再訪だったが
    元遊気舎団員にして
    群馬県伊勢崎市在住というハンデを背負った
    「阿久津勝哉(あくつ・かつや)」と
    「ちあき」が
    我々を歓迎してくれた!


    ひろの眼写真
    「伊勢崎駅到着!」


    我々の言葉で「前乗り」呼ばれるもので
    劇場入りは翌日となる伊勢崎到着だった!
    到着してホテルにチェックイン後はロビーに集合し
    みんなでわいわい飲みに出る事となった!
    「ちあき」と「勝哉」が
    「海鮮料理のおいしい店がある」
    と薦めたが私が代表して即座に断った!
    海のない県で海鮮料理を食べるほど
    私はおっちょこちょいではない!

    ひろの眼写真
    「おっちょこちょいではない飲み会」

    そして飲んだくれた後は
    送迎係を貫いて飲酒を拒絶した勝哉の運転で
    照明の葛西君と
    近年私が出会った俳優の中で最も猿に近い人間
    と言われる「長橋遼也」とで
    「自販機食堂」に向かった!

    ひろの眼写真
    「自販機食堂」

    なんと自販機食堂には
    『財団法人親父倶楽部』の置きチラシがあった!
    ありがとう店長!


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    さらに自販機食堂に続いては
    「オレンジハット」を訪れた!
    それは自動販売機やゲーム機を並べた
    無人の24時間解放スペースで
    昔は「ドライブイン」と呼ばれた物だ!
    群馬にはこの「オレンジハット」が
    チェーン展開されており
    いくつもの店舗が現存している!
    そこでももちろんトースト機や
    麺類販売機界のカウンタック
    「富士電機VFN901」が可動している!
    讃えよ自動販売機!


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    翌朝に劇場入りすると
    昼過ぎにクボッティが到着した!
    私はクボッティに
    すぐに羽曳野の伊藤の衣装に着替えるよう求めた!
    着替えが済むと勝哉の車に乗り込み
    羽曳野の伊藤の姿のまま前橋市に向かった!

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    前の週に大阪から電話出演したダイノジ大谷君の番組に
    今週は直接乱入しようと企てたのだ!
    さすがに本気の乱入は先方も困るだろうと
    事前に連絡したところ
    既にゲストは決まっているが
    オープニングの10分間ほどであれば
    出演が可能との事だった!
    正直なところ
    酒に酔っていないクボッティは
    特に面白い男ではない!
    しかも羽曳野の伊藤たるもの
    私の脚本がなければ成立しないキャラクターである!
    そんなクボッティと羽曳野の伊藤のハーフを
    ラジオに出演させるというのは
    とんでもなく危険な行為である!
    しかしながら私には勝算があった!
    メインパーソナリティのダイノジ大谷君にとって
    羽曳野の伊藤は憧れの存在であり
    かつての彼は
    羽曳野の伊藤のコスプレまでしていたと言うのだ!

    では!
    そんな羽曳野の伊藤による
    全く伝わらないパフォーマンスと
    私による群馬における群馬いじりを
    YouTubeで聴いてもらいながら
    今回の『ひろぐ』を締めくくるとしよう!

    エフエム群馬『金曜ダイジョーブ!』
    伝説の羽曳野の伊藤出演回!