アニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』第18話 笑顔で 前を向いて(前編)
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アニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』第18話 笑顔で 前を向いて(前編)

2015-08-18 01:01
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 ニコ動で『デレアニ』18話 配信中!


 久々に、プロデューサー自身からアイドルに与えた試練、そして自然と世間から集まってくる試練。それらを、14話以降のテーマだった『お互いに導き合って』『笑顔で』『前を向いて』乗り越えた回でしたね。今回もまた美しかった。というか、15話以降、なんでこんなに沢山の要素を30分に収められるのかマジで謎。


○智絵里ちゃんとかな子に与えられた試練
 ホント、13話までで一番顕著な問題だったかもしれない。かな子と智絵里ちゃんの問題。

 この男、相変わらずアイドルに対し試練を与える時は慎重だよね。2話や3話のように。首をかくのも久しぶり。

 かな子はプロジェクトで一番とも言える優しさと思いやりを持つ子で、仲間の中で何度もつなぎ役、ハブ役として頑張ってきた。でも、かな子自身が持つ暖かさ、普遍的に言うと影響力のようなものを、『仲間内』の外に向かって行使する機会に恵まれなかったんだよね。
 智絵里ちゃんはもういつもの通り。人見知りで怖がりで繊細。四つ葉のクローバーで幸運と元気をチャージして、カエルさんのおまじないで目を塞がなきゃ舞台に立てない。

 そんな二人を成長させるために『インタビュー』のお仕事は本当うってつけだよ。文字通り『外部に向かって行く』事をしなきゃ始まらないお仕事だからね。

 失敗した。そして頑張った。そう、かな子は自分を少しでも変えようと頑張るんだよ。心を変えるにはまず身体から変えるっていうのはなかなか体育会系の考え方だけれども。

 必死に頑張るのはいいんだけど、それで笑顔を失っちゃいけないよな。
「頑張るのはいいですけれど、あなたの元気と笑顔の源はコレでしょう」

頑張るのはいい。でも、それよりもまず笑顔を。この男の方針はいつでもぶれない。8話以降のテーマの一つに『アイドルの個性ってなんじゃいな』というのがあるけど、「三村かな子の個性は?」って訊かれたらこの男はノータイムで「笑顔です」と答えるんじゃないかな。

 智絵里ちゃん、カエルさんのおまじないを禁止されたのも試練だったな。(この怯える瞳の動きが繊細で物凄く良い。智絵里ちゃんの細やかな心の動きがとても良く出てる)

9話で智絵里ちゃんは、カエルさんの魔法が解けるまで、仲間が応援に来てくれていたことに気づけなかった。そんなんじゃファンの笑顔にだって気づけないだろう。実際、13話のステージ直後は感極まって泣いていることしかできなかった。でもそれは6話の未央と同じ過ちなんだよ。智絵里ちゃんは「小さな幸せを皆にあげたい」と言ってアイドルやってる女の子。だったら、自分が皆に小さな幸せをあげられているか、確認しなきゃな。


○友情の再確認
 杏にとっての友情って何だろうね。(このシーンの杏の表情変化がとてもいい)

 今回、キャンディアイランドが智絵里ちゃん&かな子と杏とに分けられて、一番寂しそうにしてんのは実は杏だよねw さりげなく智絵里ちゃん達がコメントしやすい企画を提案するところや、きらりも指摘する素直じゃない言葉(17話のみりあちゃんと美嘉にも通じる)や、どこかそわそわしている表情の裏に、常に心配が滲んでいる。「杏離れしてほしいもんだよ」とは言っていても、実は一番「智絵里かな子離れ」できていないのは杏だ。今までずっと杏が智絵里ちゃんとかな子を支えてきていたように見えて、「上手くやれてんのかなー」「大丈夫なのかなー」って言う心配も含めてちょっとナーバスになっちゃった。

 逆に今回、一番友情物語できていたのはきらりだったね。17話とかでみせた『責任感』や『使命感』とかではなく、純粋に杏との友情物語だった。


 「自分達がコンビを組めた(組まされた)のは、奇異の目で見られているから」

 キャンディアイランドだけでなく、杏のきらりに対する思いも、いつだって繊細だ。杏は、きらりが自分の高身長に対してちょっぴりコンプレックスというか負い目というか引け目を持っているのを見抜いている。それで、その好奇の目線にきらりが傷ついていないかずっと気にしてもいる。自分のことはどうでもいいけど、きらりが、自分と組まされることで傷つくのは絶対嫌だ。そういう優しさを持っている。

 でも、きらりはそれを織り込み済みなんだよね。

 「きらりは、杏ちゃんといっしょにいるきらりが大好き」
17話の個性論争とも一緒。話が繋がっているわけじゃなく、これがきらりらしさ。諸星きらりって子は、ファッションでも「自分らしさを作るために最大限努力する、そしてそれを楽しむ」子だ。きらりは、自分の好きなことのために頑張る自分が好き。だから、杏ときらりが一緒にいる姿をどう見られるだとか、誰かに言われたから一緒にいるとか、そうじゃなくて、きらりは、きらりが杏と一緒にいたいから一緒にいるんだよ、と、そういうことだ。それも、杏がきらりを心配していることを最大限汲み取った上で。この二人の、優しさと思いやりの交換のし合い、物凄く美しい。


○前を向く彼女達
 それぞれがそれぞれに力を与え合って、それぞれ前を向く。なんだか7話にも似ている。

 眼前に開いた空間は、進むべき道の広さと大きさを表す。つまり、自分が進むべき道に向かって前を向けている事を示す。今回、ちゃんとみんな前を向いたな。

 かな子は、自分らしさを再確認することで笑顔を取り戻した。自分の元気と笑顔の源泉を取り戻すことで前を向いた。「だけど甘いもの食べて幸せよ」(飴を頬張って微笑むカットが物凄く可愛くてね。幸せが伝わってくる。そりゃ智絵里ちゃんも笑顔になるよ)。

 BGMは『メッセージ』。「小さなはじまりのメッセージ 飛べるよ ほら 目に見えない翼」。包装紙に描かれた小さな笑顔のように、ほんのちょっとの気付きでいいんだ。Pの仕事はその小さな気付きを与えてあげること。ほんのちょっぴり背を押してあげること。

 智絵里ちゃんの元気の素はやっぱり四つ葉のクローバーなんだな。でも2話のようにやっぱり一葉欠けちゃう。


 でも、そんな時助けてくれたのは、いつだってかな子だ。


一つ欠けたクローバー。でも、隣には仲間がいて……。いつもお菓子を作ってきてくれて励ましてくれる仲間、四つ葉のクローバー型のお菓子で勇気づけてくれる最高の友達。それを思い出して、再び前を向く。Pではなく、仲間の力で。今回も「小さな一歩だけど君がいるから大丈夫だよ」を一番体現できていたのは智絵里ちゃんだった。

 今回もまたこのカット。シンデレラ達は一歩前へ。そうして前を向けば、世界が色づく。


 お昼の段階では何も見えていなかった。

でも、しっかり笑顔で前を向けば、夕日を浴びて美しく輝く切子に気がつける。それは、仲間の笑顔であり(「みんなきれいだね、とてもきれいだね」)

ファンの笑顔(サイリウム)だ。『お菓子のように元気をあげたい』『小さな幸せをあげたい』、それなら、その元気な幸せの顔を確認しなくちゃな。美しい江戸切子の輝きは、仲間やファンの笑顔のメタファ。それをちゃんと正面から見られるようになるというのは、『舞踏会』のために絶対必要な成長だった。


 「全く逆の凸凹コンビ」だけど、きらりと杏は割と同じ動きをするんだよね。
(五十嵐さんと松嵜さんの演技本当素敵……)

17話も含め、仲間が心配なのも一緒、お互いのことを大好きなのも一緒。だから、心を通じあわせれば前を向ける。だから、

こうやって、営業スマイルじゃない最高の笑顔になれる。今回、杏の営業スマイルは何度も出てくるけど、そのどれよりも、最後のきらりと一緒の笑顔が一番最高だよ。


○「アイドルは前を向くもの」

 9話でキャンディアイランドの向こうに立ったKBYD。敵として戦ってくれたKBYD。先輩として叱ってくれたKBYD。仲間としてライバルとして勇気づけてくれたKBYD。この三人だって、15話じゃ苦境に立たされていることが描かれている。というか、個々ならともかく、このユニットとして考えればどう足掻いてもバラエティにしか使えない三人組だ。今の体制下じゃ明らかに不利なチーム。そういう事情は簡単に想像できる。
 それでも、だからこそ前を向く。

この誇り高いKBYDの姿が最っっっ高に良いよね!!!
 9話のあの時、バラエティ班として最高の役割を果たしていた先輩は、やっぱり凄かった。自分達が立ち止まっている時には既に前を向いていた。そんな姿に、智絵里ちゃんとかな子もまた勇気をもらう。この絆の循環はずっとテーマになっていたことだけど、今回もまた美しい。

○絆の再循環
 かな子はアメ玉に元気づけられる。智絵里ちゃんはかな子の作ったお菓子に元気づけられる。
 そのアメ玉をPに手渡したのはきらり。きらりは、Pではなく智絵里ちゃんとかな子をも元気づけている。

 そして、構造的に見れば、8話でかな子が蘭子に手渡しPに届いたお菓子が、今度は逆にPの手を介してかな子の手元に戻って来てもいる。

 彼女達の絆の再生産と循環。その媒介にPがいる。こういうのって最高にアイドルマスターだ。



 15話、16話、17話と同じ、彼女達の絆の再確認と広がり、そして『笑顔で』『前を向く』。その希望に満ち溢れた姿がたまらなく美しい回でした。

 中編では、他のアイドル達も含め。個々の動きについて。


 それでは、佳きアイマスライフを。

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おはようございます。
常務が出ていないので大層静かでしたが、あまり好意的ではない外部に飛び込んでいく、という面白い回だったかなと思います。基本的にデレマスはスタッフもちゃんと仕事をして、ファンも温かいのですが、今回はそういうわけにも行かず、一度自分たちから崩してしまう展開になったのにはハラハラしました。
あとかな子は意外とガンバリマスロボ化してましたねぇ、キュートの伝統なのかもしれませんねぇ。
46ヶ月前
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今までずっと内側に力を使っていたかな子たちだからこそ、今回『外』へ向かって力を使うのは大変そうでしたね。
常務は何やら奏・周子・フレデリカのユニットを売り出しているようですが、今後の絡みはどうなっていくんでしょうね。ていうか奏はともかくフレしゅーの二人を御しきれるのか常務は。
46ヶ月前
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