つるまこ、演劇やめるってよ の参
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つるまこ、演劇やめるってよ の参

2018-04-25 17:11
    長らく空けていてうっすら書く気も薄らいでいたものの、とある演劇界隈筋から

    「演劇やめるってよの続き楽しみにしています」

    と言われ、演劇界隈の業の深さを知る。うほぅ。
    いや、皆多かれ少なかれもってるのよ、不満とか。そりゃ人間が集まって何か創ろうとするのだもの、諍いや摩擦は生まれて当然。それでもその後の付き合いとかあるもんだから、公然とブチ撒けるなんてこたぁできないのよね。それをやっているのだから関係各位は面白いのかもしれん。まぁご期待に応えられるかどうか。応えるつもりで書くわけでもないけど。

    さて、季節は秋に移り、公演本番が近づいてくるに従って当然台本が上がってくる。それにならって自分の出番も増えてくる。夜仕事をしながら台詞を入れ、昼間寝て、夕方からの稽古に向かう。週五日、完全休みの日など数えるほどもない。
    役者として至らない己の技量を省みながらそれでも必死に食らいついていくのは作業として楽しいのだけど、未だ結果に結びつかず。

    そんな中、自分の縁で某FM番組に出演させてもらうことになりまして。自身の所属していた劇団時代からのお付き合いで番組パーソナリティーの方と懇意にさせて頂いておりまして。同い年というのもあるのかありがたいこってす。
    それで公演の宣伝をさせてもらうということで、主宰と演出、それにおっさんが出ることになりましたと。
    土曜の10時半から本番。9時45分に調布駅前集合ということで、おいらは夜勤の仕事明け、そのまま調布に向かうわけですわ。9時には着いて喫茶店で時間をつぶす。
    約束の時間になったので駅前に移動するも姿は見えず。演出に電話をすると自分は着いて今向かっている、主宰が別で来るけど少し遅れるとのこと。
    10時にはスタジオに伺うって話なのにまぁ間に合うか、と数分、二人がようやく現れる。
    で、開口一番

    「つるまこくん、おはよう。あ、チラシ持ってきてる?」
    「いえ、すみません。手持ちは職場で配り切りまして。」
    「あー、君が頼りだったんだけどなぁ。」

    え?持ってきてないの?出演するのに?そりゃ職場で配りきった自分も悪いけどさ、こっちは家に帰る時間なく来てるんですけど?そちらはちゃんと寝て起きて家から来られているんでしょ?なんで二人して用意がないの?

    「ま、まぁ、インフォメーションは口頭でできますし、ホームページへの誘導ができればいいんじゃないかと。」
    「いや、渡す分ってことでしょ?ないのかー。ないかー。」

    いや、こっちの台詞だよ。

    とまれ、時間は近づいているのでスタジオに向かい、中に入れてもらう。
    打合せをしてそろそろ本番というところで、観に来るといっていた相手役の女優からメールがくる。

    『道に迷った。』

    知らんがな(´・ω・`)

    とりあえずブースに入れるのはうちら三人までなので、そのまま本番に。
    本番中はちゃんと猫を被って【主役】らしく振舞う。
    ……ウソです、大体出演させてもらっているときは真面目になってしまうもの。緊張しているんだね、仕方ないね。ちょっと気を許すと羽目を外して番組に迷惑かけちゃう可能性があるからね。

    番組前半は滞りなく過ぎて、二人の選んできた曲をかけてもらい、後半へ。
    うん、当たり障りのない無難な選曲。俺の知らない曲。

    後半は芝居について少々突っ込んだ話をとなったが、うかつに笑いをとりにいってやらかしてはまた後で何を言われるか分からないので、おとなしくしている。もちろん、ちゃんと劇団のことを褒めて持ち上げて気持ち良く進行してもらおうという心配りも忘れない。流石は俺、主役。

    そこでTwitterのタイムラインに件の女優からハッシュタグでツイートが入ってくる。

    『今度恋人役で出る○○です。今スタジオを探して迷ってます。よろしくお願いします』

    みたいな感じだったと思う。うん、えらい。出来るコだ。

    まぁ、そんなこんなで無事に30分の出演が終わり、最後に曲紹介をして終了。もちろん、俺の知らない曲。俺の出演時はアニソンだったけど、普通はこういう曲だよな、と思いながら。

    で、挨拶をしてスタジオを出て、残りの二人と合流して近所に神社があるから成功祈願をしようということになり。ここまでは前日までに話していたから織り込み済みなのだが。
    神社まで歩いてお参りをして、さて飯食って帰るんだろうな、と思っていたら

    「この近くに公園があるから。せっかくだから稽古をしよう。」

    と始まる。あの、俺寝てないんですけど。
    遊具のある公園では下着泥棒らしい身のこなしってのを求めて遊具によじ登ったりぶら下がったり。それが終わるとまた以前の冒頭シーンをやり始める。一体何度やるつもりなのか。出番のないその間、そのシーンの登場ではジョギングをしていることになっているので、出番まで公園の外周をジョギングする俺。今の自分では想像もつかないストイックな姿勢に、思い出すだけでも身震いがする。

    一時間位稽古をしただろうか。公園の向かいに高層マンションが建っていて、芝居ではマンションをよじ登る俺と、それを見上げる面々といったラストがあって、その目線の位置を覚えるとか云々で、マンションまで移動。うむ、実地で覚える、大事なことだ。
    マンションの横に行くよう促されると、そこからどう登る?と指摘され、実際登ってみることになる。もう身も心も下着泥棒だ。おまわりさん、俺です。

    んで、人通り、自転車通りのある街中でシーンの抜き稽古が始まり、おいさんは交通誘導係。「はい、自転車きまーす。」


    そこまで眠いわけではなかったが、やることやったし早く帰りたい気分だった。
    のだが、どうせだからという何がどうせなのか分からんが決起集会をやるってんで、駅前で飲もうという話になり。

    いやあのね。こう……もっと大所帯で各人のスケジュールが合わなくて、この日は何とか全員集まって飲みましょう、とかだったら分かるよ?でもほぼ毎日全員稽古場で顔を合わせているじゃない?どう決起集会なの?何故今?

    そう言ってももう飲む気モードに入ってる方々に何を言っても無駄というか、発言権を持ち合わせてないので、駅前で居酒屋を探して入れるところを見つける。そこも俺の仕事。さすが主役。

    時間は13時を回ったくらい。他に客はいない店内、土曜だしまぁ飲んでもいいよね。俺は飲まないけど。最初の中ジョッキ以外はコーラですが何か?
    そこからは台本についてのあれこれから、何故か俺の恋愛遍歴の話から、何故俺が女性にモテないのかという話になり巨大なお世話です本当にありがとうございました。
    飲む人間はガンガン飲むので、割り勘だし腹は減ってるしで俺は食いに走る。言うても居酒屋のツマミ。しかも痩せるために炭水化物は避けるため、ひたすら肉、肉、野菜、肉。
    予定ではいっても13時には調布離脱で14時には帰宅、夜はまた仕事に行くので15時には寝るはずだったのに、時計は15時半を余裕で回っている。

    (うん、これは新宿の漫喫で仮眠だな)

    腹を括って付き合おうと思う。そんな16時を回った辺り。

    「つるまこくん、寝なくて大丈夫なの?」
    「はい、新宿の漫画喫茶で軽く寝ますから。」
    「てことは夜仕事だよね?駄目だよ、ちゃんと寝なきゃ明日も稽古あるんだよ?」

    あれ、コントかな?なるほど、これがシュールってやつか。俺のスケジュールは伝えてあるよね。もう2時間くらい早くその言葉が聞きたかったな。

    ということでお開き。深夜のワンオペ仕事を終えて、ラジオに出演し、外で稽古、ひとしきり飲んで食べて、漫喫で寝て仕事に向かう。何という充実した一日。

    その日の夜はリポDを三本注入して何とかしのぎましたとさ。次の日は日曜だからってんで午前中から稽古。稽古が終わるまで帰れま10。

    うん、今夜も仕事なんだけどね、何でこんな時間まで起きて書いているんだろうね。

    今日はここまで。肆に続く予定。→その肆へ

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