• #モンはれ モンはれ二次創作SS02-ヘルハウンドの少女の行く末①-

    2020-05-23 17:37
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    フリュー様から出ていたスマホアプリ、モン娘は~れむの二次創作SSです
    参考資料は、ネットに残っているものでしか補完出来ないので色々とあしからず。


    #モンはれ モンはれ二次創作SS02-ヘルハウンドの少女の行く末①-

     石の畳に石の壁、石以外には明かりを灯すための蝋燭が床に置かれ火が揺らめている。
     床には円が描かれており、その中には何やら紋様や文字が刻み込まれている。魔法陣と呼ばれるものである。
     長くゆったりとしたローブに身を包んでいて、目深に被ったフードで顔も分からない人物は、魔法陣の前で膝をつき、呪文のように呟く。
     この世界とは概念、理といった全く違う外の世界から強制的に召喚する古の魔法。それ故に強大な魔力を必要とするが、魔術師が幾人集まったところで、魔法は発動しない。
     強大な魔力といったが、ただの魔力では意味がない。生命力を込めた魔力が条件であり、発動したが最後。術者は命を落とす。
     命と引き換えでしか成功としないため、禁忌とされた召喚魔法は成功した。 魔法陣の上で立っていたのは学生服のような格好の一人の少女。
    「魔法陣みたいなのが急に足元に現れたと思ったんだけど、ここはどこなのかな」
     周囲をきょろきょろと見回していると部屋の出入り口と思しき場所で鎧を身に着けている少女と目が合った。
     鎧の少女は制服の少女へと歩きだし語りだす。
    「ここは、貴女とは違う世界。貴女がどういった世界から来たのかは分からないけれど、見たところ魔力も感じないし、武芸を習得している様にも感じられない。どうやら戦う力は無い様ね。勇者召喚は失敗かしら」
     大した説明はしていないが、制服の少女は何やら分かり切ったような顔をしていた。
    「そっかー、私は勇者召喚されたんだね。まるでラノベみたいだね」
     ラノベ?聞きなれない言葉だったが、そんな事はどうでもいい。戦力にならなくても使い道はある。以前から試したいことだったが、王からは反対されていた。別の世界の人間であれば問題ないだろう。
    「あっ、私の名前はね――」
    制服の少女が自身の名前を言おうとした時、鎧の少女からの攻撃により気を失った。
    「ふふふ、あーはっはっはっはっはっは」
    不敵な笑みから狂ったように笑う鎧の少女は、制服の少女を抱きかかえて部屋を後にした。
     異形の生き物がいる魔界へと侵攻した時に意思を奪い、思いのままに操る事が出来る隷属化したヘルハウンドと呼ばれるモンスター。
     見た目は狼のようだが、巨体であり、漆黒の毛色、燃え盛る炎がその身に纏っている。
     モンスターは人とは見た目が明らかに違うものばかりで、醜い生き物として蔑まれている。その醜い生き物を制服の少女へと憑かせるのだ。
     人の姿はしているが、ヘルハウンドの特徴がでたのか、犬のような耳と尻尾が付いていた。
    「あらら、醜さが残ってしまいましたわね。でも、貴女からは素晴らしい力を感じるわ。さあ、起きなさい!そして力を示して下さいな」
     両の手を床を付いて四足獣の体制を取り、唸り声は人が出すものではない――獣そのものだ。
     ヘルハウンドの少女は、鎧の少女へと飛び掛かる。一瞬ともいえる速さで間合いへと入り込み相手の顔へと攻撃する。
     腰に携えていた剣を抜き、剣を前へと構えていた鎧の少女は、剣で受け止めきれないと悟り、後ろへと飛び退き相手の殴打を躱す。
     頬からは熱さを感じると共に痛みが走った。確かに殴打を躱したはずだが、頬には数本の傷が出来ていた。
     魔力で形作られた薄い膜のようなそれは、ヘルハウンドの少女の身体より一回り大きく包んでいた。
     それのせいで間合いを読み違えたが、理解していれば二度目を味わうことはない。ヘルハンド自体大した相手ではなければ、憑かせた少女には何も力はないのだから。
     気を緩めていたわけではなかったが、見下していたが為に傷を負った。鎧の少女は気を集中させ、神経を研ぎ澄ませる。
     人とモンスターの融合がどれほどの結果を生むのかを試したかっただけだ。戦いを楽しんでいるわけではない。この一撃で切り伏せれば何も問題は無い。
     脚に力を込めて一気に飛び出す。音速をも超えた速度で間合いを詰めた鎧の少女はヘルハウンドの少女に切り掛かった。
     常人ならば一刀両断、超人でも腕の一本でも切り飛ばす程の剣技だ。そのはずだったのだが、目の前の光景は目を疑う事が起こっていた。
     斬り付けた剣は、魔力で形作られた獣の腕で受け止められていた。
     ありえない。こんなことがあっていいわけがない。怒りに任せて乱暴に何度も剣を叩きつけるが、その全てを受け止められる。
     横腹に衝撃と痛みが走ったと同時に壁へと激突した。ハルハウンドの少女が身を捻って繰り出した蹴りを身構える事無くその身に受けたのだ。
    「クソ犬が!」
     憎悪を宿した瞳で睨みつけるが、ヘルハウンドの少女は更なる追撃を加えようと懐に入り込んでいた。
     振り下ろされる獣の腕の薄い膜は、怪しい光を放っている。
     まずい、あれは受け止めきれないと判断した鎧の少女は、横へと飛び躱して更に驚愕する。壁が灼熱によって溶かされていたのだ。
     これ以上の力量を測れば、飼い犬に手を噛まれるかもしれない。そう感じた鎧の少女は告げる。
    「私の想像を超えた素晴らしい力だわ。さあ、私に服従なさいな」
     隷属したにも関わらず、様子がおかしい。ヘルハウンドの少女は獲物を狙うかの様に一歩ずつ近づいてくる。
     全身が恐怖によって支配され、脚が竦み床へとへたり込んでいると、近づいてくるヘルハウンドの少女は口を大きく開け、牙を剥き出しにし、襲い掛かってきた。
     庇うように前に出したガントレットは噛みつかれた牙によって、徐々に熱を帯びて溶けていく。
     この私が恐怖だって?そんなバカな事はない。相手を処理することは考えていなかっただけ。そう、処理するだけならいともたやすい。
     鎧の少女は、脚に力を込めて相手の腹部へ目掛けて蹴り飛ばすと同時に噛み砕こうとされていたガントレットから手を引き抜く。
    「もうどうでもいいわ、跡形もなく消し去ってあげる」
     この手に持っている剣は憎悪を宿して威力を爆発的に底上げすることが出来る。そして、その膨大なエネルギーを放つ技。
    「殲滅剣エクスカリバー」
     振り下ろされた剣から放たれた禍々しい斬撃は閃光となって、ヘルハウンドの少女を捉えるだけでなく、後方にあったもの全てを飲み込み遥か彼方まで飛んでいき消えていく。
     鎧の少女は嗤う。口元を歪めて。



    ユウシャと呼ばれる者が魔界へと侵攻してくるのは、また別の話とかなんとか。と言ったな!
    あれは嘘だったのかもしれない。モン娘達の呑気で、のほほんとしたお話がかけるといいんですけどね。
    名前も容姿も書いてないですが、鎧の少女、制服の少女からヘルハウンド少女に変わった彼女らは言わずもがなってのはモンはれをやっていた人にしか伝わらないかと思いますががが。

    次回②では火車の猫さんと不思議の国のなんたらさんが登場する予定です。
    -次回 ノルン 死す- デュエルスタンBar
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  • #モンはれ モンはれ二次創作SS-エンプーサとの出会い③-

    2020-05-10 22:46
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    モンはれ二次創作SS-エンプーサとの出会い③-

    フリュー様から出ていたスマホアプリ、モン娘は~れむの二次創作SSです
    参考資料は、ネットに残っているものでしか補完出来ないので色々とあしからず。


     ベッドで倒れてしまったエンプーサの少女の様子を窺っていた。既に顔の赤さは引いており、かといって青ざめていっているわけでもない様だ。
     時折、苦渋な表情をするので、なんとなくだが頭へと手を伸ばし撫でる。すると表情が和らぐのだが、閉じた瞼からは涙が流れ落ちている。
     おもむろにエンプーサの少女の頬へと手を添えて涙を優しく拭った。
     意識が戻ったのか、瞼をゆっくりと開けていき、半開きの状態だが、私の手と顔を交互に見て一気に目を見開いた。
    「このバカ!変態魔王!」
     意識が戻り、視界に入った状況を整理する前に口に出してしまっていた。魔王が何か言おうとした時には、失敗した過去の記憶の数々が走馬灯のように思い出されていき、身体に染み付いた行動からか、逃げ出すためにテラスへと駆け出した。
     待て、これを持っていけと後ろから声がかかるが、私は立ち止まらない。それを察していたのか、投げられた何かは私の前方へと落ちてきていた。小物のようなそれを手で掴むと、それが何なのかを確認することもなく、羽を羽ばたかせて空へ飛び立った。
     呼び止められた時に私は立ち止まり振り向くことが出来なかった。自分でもどんな顔をしているのかもわからない程に涙と鼻水でぐしゃぐしゃになっており、見せることが出来ないのだから。
     飛び立った魔王の城が小さくなっていく中、手にしている投げられた物を確認してみるが、涙のせいかぼんやりとしていて、赤い色の何かしか見えない。
     手でゴシゴシと目をこすり、もう一度確認すると赤い色の何かは、薔薇のコサージュだった。
     異性からの贈り物といえるかはわからないが、何故くれたのか、真意を聞くためにもう一度あの魔王に会いに行こうと、そう思うルセッタであった。
     他の夢魔にはない新鮮味を感じられ、面白いと思うような少女。
     投げ渡したものを受け取ってはもらえたが、そのまま捨ててしまったかもしれない。目印のような感覚で渡した物だが、夢に出てきた少女だ。また会うことが出来た時には、あの薔薇にも負けない赤い顔が見られるだろうかと、そんな事を思いながら大魔王は再び眠りに就いたのだった。
     椅子に座り、机の上で肩肘ををついて頬杖をしている一人の少女。もう片方の手も机の上にあるが、一定のリズムで机の上を叩いている。何かを今か今かと持ち望んでいる様子だ。
    「報告書です。それではニニン」
     姿は無く、声だけはするが待ち望んでいた少女は驚く様子もなく、待ってましたと言わんばかりに意気揚々と机に上に置かれた報告書を手にする。
     最初は鼻歌交じりに目を通していたのが、読むにつれて表情は曇り、目を通し終わった後には深い溜め息を出してしまった。
    「はあ、今回も失敗で終わりましたか」
     自ら発案し、実行しただけに気が滅入ってしまう。
     報告書を机の上に置いたまま立ち上がり、外が見える窓から月夜を見上げながら一人呟く
    「まあ、進展はあったようですし、また会えるといいですね」
     最後にふふっと微笑し、部屋を後にした。
     因みに報告書のタイトルはこうだ。
    -リネアプロデュース大魔王様モン娘は~れむ計画-



    これでルセッタはひとまず終わり。
    普段から文章や物語を書いてるわけでも無く、ラノベは何冊か読んだことがありますが、特に意識して参考にしてみるわけでもなくと、まあ、素人が書いた勢いによる物ですので、こう表現したらいいのにとか、セリフが――的なものは、脳内補完して繋げてくれたらいいなとかなんとか。

    ・スライムベッドの隠された機能
    他にも機能があり、七色に淡い光を放つことが出来る。重みがかかった時に軋む音や衣服等の擦れる音を消音する。
    リネア曰く、もしもの時の機能

    次のモン娘は――
    つづけ?


  • #モンはれ モンはれ二次創作SS-エンプーサとの出会い②-

    2020-05-07 23:23
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    モンはれ二次創作SS-エンプーサとの出会い②-

    フリュー様から出ていたスマホアプリ、モン娘は~れむの二次創作SSです
    参考資料は、ネットに残っているものでしか補完出来ないので色々とあしからず。


     つい最近の事、ルセッタが居た魔界で噂が広がっていた。その噂を喋っていたモン娘は、ルセッタが居た魔界にいるモン娘に片っ端から捕まえては声をかけていたのだという。噂というべきか――
     その噂を広めていたモン娘は、ルセッタと同じ夢魔ではあるが、見かけたことのない夢魔だったため他所の魔界から来たことはわかっていた。
     容姿は、髪は水色のショートヘアであり、くせ毛なのか髪の先が少し跳ねていた。こめかみの少し上に内巻きのツノが両側に一本ずつ生えていると、ルセッタが手を丸めて人差し指だけ伸ばしツノがあったことをアピールしていたのが微笑ましい。
     アメジスト色を基調とした腰、へそ、肩が露出してるレザー素材の服を着ていたそうだ。下に至ってはルセッタよりも丈が短かったという。それはもう、着てると言えるのか?それに白いロングブーツ、同じく白いロンググローブ、金のチョーカーには宝石がはめられていたそうだ。
     間違いない、我が優秀な側近であるリネアと一致する。今回の一件はリネアが仕組んだことなのだろう。
     ルセッタの泣き声は城内へも届いてたはずだ。しかし、場内からは誰も出てくることはなく、そもそも結界があるのだから、私の許可がない者は外から入ってこれるはずはないのだから。
     少し風に当たりすぎたか、寝室に戻ろうにも目の前で体育座りをしているルセッタへと目を向けると、顔を紅潮させていた。このまま帰そうにも少々心配だ。
     部屋の中で休まないかと促すと、何度か頭だけを縦に振る素振りをしたので、頷いたのだとわかった
     寝室に戻ったはいいが、腰を落ち着かせる場所といえば、あのスライムベッドしかない。既に眠りを必要とする者が多い時間帯だ、部屋を移動すると臣下を起こしてしまうかもしれない。
     ベッドに座るよう伝えると、ルセッタは紅潮が限界に達したのか、真っ赤であった。
     部屋の中へ入るとそこには、木材で出来ているようだが、文字のようなものが彫り込まれている本棚、背の高い魔王の全身を映せる程の金で縁取られた大きな姿見鏡、そこまで大きくない箪笥は衣装等が入っているのだろうか。
     夜目でなくとも月明かりだけで見回せる部屋の中だが、椅子が見当たらない。視界にいれないようにしていたが、座れるところといえばベッドだけだ。
     部屋の中へ案内をされたわけだが、部屋は部屋でも寝室であり、隣にいる大魔界の王はベッドへ座れと言ってきたのだ。
     言われるがままに座ってしまったのだが、すぐ隣に魔王は座ってきた。近い、すごく近い。薄暗いのに相手の顔がハッキリとわかる近さだ。
    「あ、あの、わたし――」
     今日はもう帰るねと言おうとした時、私の意識は遠のいていた。
     少女は、一人立っていた。渡す限りの白い景色、白さ以外には何もない世界
     地に足がついてる感覚はないが、身体が落下しているのか、浮いているのかと考えるよりも先に脚は踏み出し歩き出していた。歩く速さは次第に速度を増して駆けだしていく。
     どれだけ走ったのだろう。白い景色は一向に白いまま、この世界からは抜け出せない。
     私は、いつもそうだ。異性を前にすると恥ずかしさが込み上げてきて、言葉をうまく交わせない。
     それでも気丈に振舞おうとすると棘がある言い方をしてしまう。その所為もあってか、夢魔に与えられた使命を果たしたことは一度もなかった。
     駆けだしていた脚は、いつの間にか止まっていて、膝を抱える。
    「誰か、助けてよ」
    思わず出てしまった言葉だが、誰に届くわけでも無ければ、自身が生み出している感情なのだから、他の誰でもない自分の問題だ。
    「それでも――」



    ②で終わる予定でしたが、③へ
    つづく?