一週間フレンズ。1週間で記憶がリセットされる症状の考察
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一週間フレンズ。1週間で記憶がリセットされる症状の考察

2014-05-12 01:45
  • 2
6話を見たらこの記事が無意味になるかもだけど、中身見ずに設定だけ見て難癖付ける批評家様が多いので考察してみた。
心理学には疎いのであしからず。

○人間の記憶の仕組み
1.記銘
 記憶の第一段階で,経験内容を覚えこみ,定着させること。
2.保持
 記憶の第二段階で,記銘された経験内容が量的には減少し質的には変容しながらも残存・維持される過程。把持。
3.再生
 記憶の第三段階で,記銘され保持された経験内容を再現すること。想起。

※記銘→保持→再生と段階を経て記憶が固定される。
逆に言えば再生の段階までに不具合が起きればその部分は欠落し記憶する事が出来なくなる。


○保持時間に基づく記憶の分類
・心理学上の分類
1.感覚記憶
 外部からの刺激の視覚的・音響的・音声的特徴を抽出して,最大一,二秒程度のごく短時間保持される意識されない記憶。注意を当てることで短期記憶に移行する。
2.短期記憶
 保持期間が数十秒程度の記憶である。保持時間だけではなく、一度に保持される情報の容量の大きさにも限界があることが特徴とされる。頭の中で繰り返しリハーサルすることで長期記憶に移行する。
3.長期記憶
 ほぼ恒久的な記憶。リハーサルによって短期記憶から移行し定着する。長期記憶は保持時間が長く、数分から一生にわたって保持される記憶である。短期記憶とは異なり、容量の大きさに制限はないことが特徴とされる。長期記憶には、後述するように、陳述記憶(エピソード記憶、意味記憶)と非陳述記憶(手続き記憶、プライミングなど)が含まれる。

・臨床神経学上の分類
1.即時記憶
 即時記憶は情報の記銘後すぐに想起させるもので、想起までに干渉を挟まない。臨床場面では数字系列の復唱などで評価をおこなう。
2.近時記憶
 近時記憶は即時記憶より保持時間の長い記憶であるが、保持時間の長さについて明確な定義はない(数分~数日)。情報の記銘と想起の間に干渉が介在されるため、保持情報が一旦意識から消えることを特徴とする。臨床場面では前夜の食事内容を尋ねる、単語の遅延再生などで評価する。心理学における分類との違いは、短期記憶と長期記憶が保持時間のみで区分されるのに対し、即時記憶と近時記憶が記銘から想起までの干渉の有無によって規定されるという点である。
3.遠隔記憶
 遠隔記憶は近時記憶よりもさらに保持時間の長い記憶である(~数十年)。臨床場面では個人の生活史(冠婚葬祭や旅行など)を尋ねることが多い。

※藤宮さんは月曜日に1週間分の記憶がリセットされるので、臨床神学上の2の近似記憶から3の遠隔記憶に移行する時に障碍が発生するものと思われる。

 長期記憶には、陳述記憶(エピソード記憶、意味記憶)と非陳述記憶(手続き記憶、プライミングなど)が含まれる。


○内容に基づく記憶の分類
・陳述記憶(宣言的記:一般的な内容を意識上に内容を想起出来る記憶)
1.エピソード記憶
 イベント記憶。ある期間と場所での出来事についての記憶。
2.意味記憶
 時間や場所に依存しない事実や知識。

・非陳述記憶(非宣言的記憶:運動技能や慣れ等、意識上に内容を想起できない記憶)
1.プライミング
 以前の経験により、後に経験する対象の同定を促進(あるいは抑制)される現象。
2.古典的条件付け
 梅干しを見ると唾液が出るなどのように、経験の繰り返しや訓練により本来は結びついていなかった刺激に対して、新しい反応(行動)が形成される現象。
3.非連合学習
 同じ刺激の反復によって反応が減弱したり(慣れ)、増強したり(感作)する現象。

※友達との記憶が無くなるという事は、陳述記憶の1のエピソード記憶が無くなっていると考えられる。
 家族やそれ以外の事を覚えているのは、家族は障碍が発生する前から知っているので意味記憶の中に「家族」という感情を介す必要ない項目として既に記憶されている。勉強の内容等は直接意味記憶へ。友達以外の感情を伴う記憶が生活で発生している可能性が高いが、ある程度は客観的に認識して意味記憶で認識するように慣れているのかもしれない。これまで友達を作らずに生活していた事を考えれば友達を同様に記憶するのは不慣れと思われる。
 桐生は長谷とは対照的に性格上感情を伴った発言が少なく、合理的・客観的な意見を述べる事が多い。これが桐生の記憶だけが残る原因の1つかも知れない。

 「結婚して家族になったら解決」という意見が多々あるが、家族になっただけでは意味記憶に直接記憶される訳ではないので無駄かもしれない。日記を連日読んでいれば日記自体は感情を伴わないので、いずれ無意識の内に意味記憶に蓄積されていくかもしれない(エピソード記憶に絡めばその分だけリセットされてしまうが)。


○健忘(物忘れ)
・前向性健忘
 ある時点から以降の記憶が障害されること。新しい物事を覚えることができなくなってしまう状態。
・逆向性健忘
 受傷・発症より昔の記憶が抜け落ちた状態。ある地点から過去、昔の記憶がなくなってしまう症状。記憶を呼び出す想起の障害つまりある地点から遡っての記憶が引き出せない状態のこと。

※藤宮さんは過去の記憶を失っている訳ではなく、記憶した事を健忘するので、前向性健忘となる。
 月曜に記憶がリセットされるのを物理的な損傷で解釈するのは難しいので、「月曜日」に対してなんらかのPTSD(心的外傷後ストレス障碍)を抱えており、無意識の内に忘却を行っていると考えられる。月曜日が認識できない環境下におけば記憶が無くならないかも知れない(麻酔等で日数経過が分からないように眠らせ、曜日が存在しない知らない場所に連れて行くとかかなり難儀そうだけど)。


○他の似たような症状
・健忘作用
ベンゾジアゼピン系睡眠薬を服用後、ある一定期間または夜間に中途覚醒したときのことを記憶していないという前向性健忘がみられることがある。睡眠薬を多量に服用したり、アルコールと併用したりするとこの様な障害が起きやすいため注意を要する。

・一過性全健忘(TGA:Transient Global Amnesia)
 健康だった人が、突然前向性健忘をおこし、新しいことをまったく覚えられなくなるもの。自分の周囲の状況を把握できなくなるため本人は混乱し、同じ質問を繰り返す。
通常24時間以内に回復し、積極的な治療は不要なことが多い。ストレスの多い人に起こりやすく、側頭葉の血流低下が関与しているとみられている。

*これの例:特命リサーチ200Xの記事(頁下リンク参照)
 交際3か月での結婚式の当日になって、新婦が結婚式である事が分からなくなり、新郎の顔も忘れてしまったというもの。家族の顔は覚えていた。
 視覚や聴覚から入った情報は、脳から帯状回路を経て海馬へ伝わり、海馬はその情報をもとにエピソード記憶を形成、約2年間保存する。同じ情報が繰り返し入力されると大切な情報と判断され、強く忘れにくい意味記憶や手続き記憶に変換して大脳皮質や小脳に送り出す。
 神経伝達物質のグルタミン酸で情報の伝達を行っているが、ストレス等で分泌過多になると神経系にダメージを負うので一時的に機能停止する(スプレッディング・デプレッション)。海馬が機能停止すればエピソード記憶が一時的に思い出せなくなるので、最近の感情を伴った出来事(この場合結婚式や付合の短い新郎)は思い出せず、大脳皮質や小脳に記憶された家族の記憶は普通に思い出せた。
 この症状を延長すれば、家族は覚えているが友達は覚えていないという状況になる。そう考えると藤宮さんは海馬に心理的若しくは物理的な障碍を抱えていると考えられる。


○参考
記憶の分類:http://bsd.neuroinf.jp/wiki/記憶の分類
webblio辞書:http://www.weblio.jp/content/
特命リサーチ200X
http://web.archive.org/web/20090310080611/http://www.ntv.co.jp/FERC
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海馬に障害があったとしても
びったり一週間ごとに記憶を失うのはおかしいだろ!
とツッコム評論家が↓
68ヶ月前
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返信遅れて申し訳ないです。
月曜日に記憶を失うのは心理的な理由、それが海馬に作用して友達との記憶がリセットされるのではないか、と考えてました。
63ヶ月前
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