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3.加工
(1)工具について
エレキギター自作に必要な工具について質問サイトの回答で、ボール盤が必要だのバンドソーが必要だのと書いているのを見かけますが、電動工具ありきという考え方は好きではありません。
手工具だけでも出来ないことはありません。ただ時間がかかりますし、技術が必要な場合もあります。
手工具でやってみて出来ないと感じてから電動工具を買っても良いように思います。
それを踏まえて今回使った工具を紹介します。
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電気カンナです。広い面を手カンナで平滑にするのは大変です。エレキギターに使う木材は硬いものが多いので刃砥ぎの技術も必要になります。何か一つだけ電動工具を選べと言われれば、僕はドリルではなく電気カンナを選びます。
電動工具全般に言えることですが、木屑が飛び散ります。環境によってはダストバッグ等が必要です。騒音も結構すごいです。
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電気ドリルとドリルスタンドです。ハンドドリルで堅木に一発で大きな穴を開けるのは不可能です。小さい穴を開けて徐々に大きくしていくしかありません。さらに垂直に穴を開けるためには治具をセットしなければならないので手間もかかります。
ボール盤のほうが正確に穴あけ出来ますが、ドリルスタンドでも注意して行えば実用範囲内の加工は可能です。
2000回転以下のドリルならポリッシャーとしても使えます。変速ドリルでもいいですが、最近の変速ドリルはトリガーの引きで回転数が変わるものが多いですね。ダイヤルで回転数を決めてトリガーはオンオフだけのほうが使いやすいです。
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ダブテールガイド(テンプレートガイド)を付けたトリマーです。犬の毛刈りではありません。
ドリルやノミや彫刻刀を駆使すればいつかは溝が彫れます。しかしながら、底面を平滑にしたり側面を垂直に仕上げるのは難しいものです。エレキギター用の木材は硬くて脆いものが多いので叩きノミでは割れてしまうこともあります。
テンプレートを作る手間はかかりますが、それでも手彫りよりはずっと楽です。トリマーでは3mm深さくらいずつしか彫れないので余裕があればトルクの強いルーターが欲しいところです。ボディの外周にも使いました。
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丸ノコです。ボディバック材を厚さ方向に切断するのに用いましたが、木材購入時にカットしてもらえば不要です。ちょっとした厚さ調整なら電気カンナで出来ます。
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ブルーシートです。専用の作業場を持てない限り絶対必要です。
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折りたたみ作業台です。以前はテーブルを利用していましたが結構傷ついてしまいます。何かしら専用の作業台があったほうが良いです。折りたたんでも場所取りですが…。
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バイス、ハタガネ、C型クランプです。バイスはピックアップのネジ穴を広げたりロータリースイッチの軸を切ったりする時に使いましたが必ずしも必要ではないかもしれません。クランプ類は大小これくらいは必要になります。
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ノコギリ類です。ゼットソー 硬木250はその名の通り硬い木に強いです。それでもハードメイプルなどを切ると一発で刃がボロボロになります。木材によっては両刃鋸のほうが早いです。薄刃ノコはフレットの溝切りに使います。フレットタングの厚さによって丁度よいものを選びます。それ以外にも小型なので大きいノコより使いやすい場面もあります。回し挽きノコは穴あけに限らず、普通のノコが入らない所に使えるのであったほうが良いです。金切り鋸はロータリースイッチの軸の切断、ラジオペンチにフレットタング用溝を切るのに使いました。糸鋸はインレイを切るのに使いました。細目のノコ刃を付けてあります。シャークソーという小型鋸もナットの溝切りに使いましたが写真を撮るのを忘れました。
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げんのう、木槌も使いますね。釘締め、ピックアップのアンカーを打つのに使いました。ハンドドリル、ピンバイス、電気ドリルが入らない箇所に使いました。ドリル刃はセットのものとペグ穴用の8.5mm、ブリッジアンカー用の9.8mm、センターポンチです。
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鬼目ヤスリ、平、半丸、丸です。多用しました。鉄工ヤスリ、ダイヤモンドヤスリ、精密ヤスリセットです。場所によって使いやすいものを選びました。精密ヤスリはナットの溝切りにも使いました。柔らかめのサンディングブロックと硬めのサンドペーパーホルダーも場所によって使い分けました。
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#60の木工ホイルです。電気ドリルに装着してボディサイドの成形に使いました。ベルトサンダーの代わりですね。
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茶漉しです。インレイの隙間を埋めるパテ作りに使いました。
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ミニ鉋です。広い面は電気カンナを使うので、小さめの手鉋があると便利です。
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型紙や型板を作る時、1mくらいの物差しがあると良いです。21Φのアクリルパイプはジャック用穴の仕上げにサンドペーパーを巻いて使いました。60cmの水平器、サンドペーパーを貼って指板のR付け、フレットのすり合わせに使いました。ノギスとメジャーです。メジャーはロック付きがいいですね。
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彫刻刀です。インレイの溝彫りにはドレメルを使ったほうが無難かもしれません。その他、ボディアーチの成形、ノブ用キャビティの加工に使いました。
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ペインティングナイフはフレットの浮きを調べるのに使いました。ペーパーナイフは型板を剥がす時スクレイパーより使いやすいように思います。
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プライヤー、ニッパーは何かと使います。小型のモンキーレンチです。POTやジャックのナットを締める時、色々なサイズのナットがあるので合うスパナを探すよりモンキーレンチのほうが楽だったりします。デザインナイフです。主に型紙を切るのに用いますが、配線のワイヤーストリッパーとしても使えます。
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万能ハサミです。フレットタングを切るのに使いました。
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フレットタング用の溝を切ったミニラジオペンチです。フレットを曲げるのに使いました。
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エンドニッパー(喰い切り)です。フレットを切断するのに用いました。
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ドライバーセットとオフセットラチェットドライバーです。オフセットラチェットドライバーはトレモロユニットのスプリングハンガー用のネジを締めるのに使いました。ドライバードリルでも出来るかもしれませんが、ナメそうで怖いですね。
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ハンダゴテ、コテ先クリーナー付きのコテ台、テスターです。配線作業には必需品ですね。
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(1)工具について
エレキギター自作に必要な工具について質問サイトの回答で、ボール盤が必要だのバンドソーが必要だのと書いているのを見かけますが、電動工具ありきという考え方は好きではありません。
手工具だけでも出来ないことはありません。ただ時間がかかりますし、技術が必要な場合もあります。
手工具でやってみて出来ないと感じてから電動工具を買っても良いように思います。
それを踏まえて今回使った工具を紹介します。
電気カンナです。広い面を手カンナで平滑にするのは大変です。エレキギターに使う木材は硬いものが多いので刃砥ぎの技術も必要になります。何か一つだけ電動工具を選べと言われれば、僕はドリルではなく電気カンナを選びます。
電動工具全般に言えることですが、木屑が飛び散ります。環境によってはダストバッグ等が必要です。騒音も結構すごいです。
電気ドリルとドリルスタンドです。ハンドドリルで堅木に一発で大きな穴を開けるのは不可能です。小さい穴を開けて徐々に大きくしていくしかありません。さらに垂直に穴を開けるためには治具をセットしなければならないので手間もかかります。
ボール盤のほうが正確に穴あけ出来ますが、ドリルスタンドでも注意して行えば実用範囲内の加工は可能です。
2000回転以下のドリルならポリッシャーとしても使えます。変速ドリルでもいいですが、最近の変速ドリルはトリガーの引きで回転数が変わるものが多いですね。ダイヤルで回転数を決めてトリガーはオンオフだけのほうが使いやすいです。
ダブテールガイド(テンプレートガイド)を付けたトリマーです。犬の毛刈りではありません。
ドリルやノミや彫刻刀を駆使すればいつかは溝が彫れます。しかしながら、底面を平滑にしたり側面を垂直に仕上げるのは難しいものです。エレキギター用の木材は硬くて脆いものが多いので叩きノミでは割れてしまうこともあります。
テンプレートを作る手間はかかりますが、それでも手彫りよりはずっと楽です。トリマーでは3mm深さくらいずつしか彫れないので余裕があればトルクの強いルーターが欲しいところです。ボディの外周にも使いました。
丸ノコです。ボディバック材を厚さ方向に切断するのに用いましたが、木材購入時にカットしてもらえば不要です。ちょっとした厚さ調整なら電気カンナで出来ます。
ブルーシートです。専用の作業場を持てない限り絶対必要です。
折りたたみ作業台です。以前はテーブルを利用していましたが結構傷ついてしまいます。何かしら専用の作業台があったほうが良いです。折りたたんでも場所取りですが…。
バイス、ハタガネ、C型クランプです。バイスはピックアップのネジ穴を広げたりロータリースイッチの軸を切ったりする時に使いましたが必ずしも必要ではないかもしれません。クランプ類は大小これくらいは必要になります。
ノコギリ類です。ゼットソー 硬木250はその名の通り硬い木に強いです。それでもハードメイプルなどを切ると一発で刃がボロボロになります。木材によっては両刃鋸のほうが早いです。薄刃ノコはフレットの溝切りに使います。フレットタングの厚さによって丁度よいものを選びます。それ以外にも小型なので大きいノコより使いやすい場面もあります。回し挽きノコは穴あけに限らず、普通のノコが入らない所に使えるのであったほうが良いです。金切り鋸はロータリースイッチの軸の切断、ラジオペンチにフレットタング用溝を切るのに使いました。糸鋸はインレイを切るのに使いました。細目のノコ刃を付けてあります。シャークソーという小型鋸もナットの溝切りに使いましたが写真を撮るのを忘れました。
げんのう、木槌も使いますね。釘締め、ピックアップのアンカーを打つのに使いました。ハンドドリル、ピンバイス、電気ドリルが入らない箇所に使いました。ドリル刃はセットのものとペグ穴用の8.5mm、ブリッジアンカー用の9.8mm、センターポンチです。
鬼目ヤスリ、平、半丸、丸です。多用しました。鉄工ヤスリ、ダイヤモンドヤスリ、精密ヤスリセットです。場所によって使いやすいものを選びました。精密ヤスリはナットの溝切りにも使いました。柔らかめのサンディングブロックと硬めのサンドペーパーホルダーも場所によって使い分けました。
#60の木工ホイルです。電気ドリルに装着してボディサイドの成形に使いました。ベルトサンダーの代わりですね。
茶漉しです。インレイの隙間を埋めるパテ作りに使いました。
ミニ鉋です。広い面は電気カンナを使うので、小さめの手鉋があると便利です。
型紙や型板を作る時、1mくらいの物差しがあると良いです。21Φのアクリルパイプはジャック用穴の仕上げにサンドペーパーを巻いて使いました。60cmの水平器、サンドペーパーを貼って指板のR付け、フレットのすり合わせに使いました。ノギスとメジャーです。メジャーはロック付きがいいですね。
彫刻刀です。インレイの溝彫りにはドレメルを使ったほうが無難かもしれません。その他、ボディアーチの成形、ノブ用キャビティの加工に使いました。
ペインティングナイフはフレットの浮きを調べるのに使いました。ペーパーナイフは型板を剥がす時スクレイパーより使いやすいように思います。
プライヤー、ニッパーは何かと使います。小型のモンキーレンチです。POTやジャックのナットを締める時、色々なサイズのナットがあるので合うスパナを探すよりモンキーレンチのほうが楽だったりします。デザインナイフです。主に型紙を切るのに用いますが、配線のワイヤーストリッパーとしても使えます。
万能ハサミです。フレットタングを切るのに使いました。
フレットタング用の溝を切ったミニラジオペンチです。フレットを曲げるのに使いました。
エンドニッパー(喰い切り)です。フレットを切断するのに用いました。
ドライバーセットとオフセットラチェットドライバーです。オフセットラチェットドライバーはトレモロユニットのスプリングハンガー用のネジを締めるのに使いました。ドライバードリルでも出来るかもしれませんが、ナメそうで怖いですね。
ハンダゴテ、コテ先クリーナー付きのコテ台、テスターです。配線作業には必需品ですね。
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