バイトでのことから、レポートの書き方を
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バイトでのことから、レポートの書き方を

2013-10-05 19:18

     ちょっと以前あったことを思い出したので書き止めておこうと思う。

     私の働いているコンビニはちょっと変わっていて、店長がいない。勿論オーナーがいるのでオーナーがそれに近い仕事をしているのだけど、店長という役職の人がいない。まぁ、それでうまくまわっているから問題は無い。

     けど、ちょっと前に店長がいたことがあった。
     もともと朝から夕方までの勤務をしていた人で、長く勤めているというのと、三十半ばだったという事から、オーナーが店長に抜擢したのだ。

     だけどこの人がひどい人で、店長になってから態度が豹変した。偉そうに振る舞ったり、サボったり、指示もまるで自分の権力を確認するかのような指示を出したりと、目に余る行為が目立つようになった。
     そんなだったから、店の雰囲気は最悪になって、次々にアルバイトがやめていくし、古参のパートさんは言うことを聞かない。

     そして、それを原因としていたのかは知らないが、双極性障害(躁鬱病)を発症したとか。 それで、休暇を急にとって、店長のくせに一週間休んで「海外に行ってきます」ときたもんだから、オーナーが怒ってクビにした。

     店員はみんなで「あぁ、よかった」なんて言っていたのだけど、これだけで終わらなかった。元店長は店を相手にとって裁判所に訴えたのだ。

     損害賠償とか慰謝料の請求をせずに、いきなり裁判と言うのもちょっと変な気がするが、訴えられたならば証拠なり証言なりを集めなければならない。
     という事で店で元店長の行動で何かあったら、事務所にあるノートに書くということになった。

     その後しばらくして、今度はそのノートの内容をまとめて弁護士に提出するという事になったらしい。そして、チーフの一人とパートの一人が深夜のコンビニのクソ狭い事務所で、うだうだ言いながら文書としてまとめようと悪戦苦闘をする事となったわけだ。

     私からすると、深夜の私の勤務時間でそれをやられたので、仕事の邪魔だし、端っこの方で休憩をとらなくてはならなかったので迷惑だった。それにその二人が文書にまとめるという本題から外れて笑い合ってたりして、一向に終わる気配が無い。私はイライラしながらさっさと終わらせろよと思っていた。結局、五、六時間くらいかけたくせにまとまらなかったとか。。

     前置きが長くなった。
     で、この時の二人を見て、文書って結構まとめるのは難しいんだよなぁと思ったので、まとめておこうと思う。文章の書き方である。と言うよりもレポートのまとめ方だ。

     普段文章に触れていない人がいきなり書こうとしても、文章に書くのに慣れていないから、ぱっと書けない。どう書いたら良いのか分からないのだ。目的地が曖昧だから進まず、だから集中出来なくて脱線してしまう。二人が世間話に花を咲かせたのもこんな理由だと思う。

     実はこの二人に休憩中に「どうしたら良い?」なんて聞かれたのだけど、どういうまとめ方をしているのかも、どこを目的地としているのかも一切不明の状態で、「どうしたら」と聞かれても分かるわけが無い。
     私は休憩中という事もあって愛想笑いだけしておいた。休憩中には仕事に関する事は一切しない主義なので。

     とりあえず、今回の例を元に考えてみた。


    ○テーマ
     まずは何について書くかを決める。これはテーマとも言えると思う。何かを書くときには子れっは絶対に必要だ。意識していなくても一つの文章を書くにも必ずテーマが存在しているのだ。ボリュームのある文章を書く場合はそれを意識出来る状態にしておいた方が良い。話が脱線してしまって何が言いたいのか分からなくなってしまうし、話がまとまりづらくなる。

     今回の件では、「店長に対するオーナーのクビ宣告に関して」となる。実際はも少し限定されるが最初はこれでいい。


    ○書き出し
     テーマが決定したら、テーマに関する事をすべて書き出す。人間は多くのことを一緒に考える事が出来ない。三つとか七つとか言われているが、そう多くは無いのは確かだ。テーマに関することを頭の中だけでアレコレするのは普通の人なら出来ない。外に書き出して見える状態にすることで視覚だけで情報を管理できるようにする。

     この時注意することは、とにかくテーマに関係のありそうなことはすべてを書き出すと言うことだ。特にデータの存在しない観念的なテーマの時はないがしろにしてしまいがちだが、感情も書き出したした方が良い。
     今回の例を元にすると、「店長がむかつく」とか、「店長死ね」とかその辺りの感情である。人の脳というのは単なる事実よりも、快とか不快など感情に結びついた事実の方が印象が大きい。感情から思い出した方が事実が出て来やすくなるのだ。
     また、書き出すことで、これらの感情が何度も出てくるのを抑えることが出来る。

     この作業はゴミあさりに似ている。ゴミ箱から間違えて捨ててしまった物を取り出すとき、ゴミ箱を抱えてあれじゃ無いこれじゃ無いとやるよりも、一回全部ぶちまけた方がわかりやすい。

     もし、テーマすらも分からない状態ならば、ぼんやりした状態でも良いのでまず書き出す。書き出した情報を考察して、テーマを決定すれば良い。それでもまだ明確なテーマが導けないならば、何度でも繰り返せば良い。一回でも書き出せば少しは範囲が限定されるだろうから、完全に特定されるまで繰り返せば良い。


    ○情報の整理
     書き出した情報はそのままではゴミ箱をぶちまけた状態なので、それを整理する。この時、出来れば書き出しのことは一切忘れた方が良い。書き出しの時は書き出しのことに集中し、整理するときは整理をすることに集中した方が良い。

     書き出された情報は不規則に並んでいる状態となっている。

     (m1,a1,m2,b1,m3,d1,m4,c1,a2,b2,d2,m5,c2,b3,m6,d3,d4,a3)
     (mを本人の感情、a,b,c,dを事実に関する事として)

     これをそれぞれの系統に分ける。また必要があれば分離する(感情と事実が一緒になっている項目もあるだろうから)。

     M(m1,m2,m3,m4,m5,m6) , A(a1,a2,a3) , B(b1,b2,b3) , C(c1,c2) , D(d1,d2,d3,d4)


    ○考察
     整理した情報をそれぞれ考察する。Mは感情であり、最初から明らかだが、ABCDに付いては事実が分かっているだけである。それぞれを考察して、一般解を求めるのである。

     例えばa1が「使えない」と客の前で怒鳴られた。a2が侮辱する意味で「バカ」といわれた。a3が「死ね」といわれた。であるならば、Aは「不適切な発言による被害」という事になるだろう。具体的な事実に関する一般解を求めるのである。

     それぞれについて考察したら、テーマに沿った結論を出すために全体を考察する。
     この考察は結論となる独自の見解を展開する部分となる。

     だが、今回の件のような場合は結論は決定している。店長がクビになったという事に基づいての訴え、それに対抗するためのレポートだ。
     訴えたのが、裁判所だ。裁判所は「オーナーの店長へのクビ宣告が適法かどうか」を判断する。だから、結論はクビ宣告が適法であると言うことを証明する内容となる。
     法律上の問題で感情はいらないのでMは切る。また、Dが店側にとって法律上不利になる内容であるならばそれも切る。(Dは弁護士に提出するだけならば入れた方が良い。)

     A + B + C = 結論
     今回の例ではこうなる。

     つまり、書くのは
     テーマ、A一般解(A具体例)、B一般解(B具体例)、C一般解(C具体例)、結論
     である。


     これはレポートの書き方の一つの例だ。今回の例ではこういう書き方をするのが一番なのでは無いだろうか、と思ったのである。
     文書を作るのは難しいと思われるかもしれない。が、ただやり方を知らないだけで、やり方さえある程度確立されれば、この位誰でも出来る。多分中学生レベルの数学が出来れば十分だろう(因数分解くらいの知識があれば)。

     ちなみに、このレポートを元に数学的な論理展開と共に文章化すれば論文になる。レポートの内容を絵画的に音楽的に配置構成をして、人の本能というか何となくの部分に訴える様にすれば小説になる。この辺りになるとその人のセンスが問われてくると思う。


     なんというか、文章を書くというのは人が歩くのに似ていると思う。
     最終的な文字数が距離となる。レポート程度であれば目的地は見える場所にある。つまり、2メートルか3メートルくらいの所に目的地がある。その場所に1歩で行くことは多くの人には出来ないのである。しかし、2歩3歩に分けていけば誰にでもいけるのだ。



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