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ケースが一個余っているので、もう1台作ってみた。
で、いきなり回路図。
過大に容量の大きかった出力のコンデンサを10個から8個に減らした
電源は前回同様スイッチング電源の15Vだ。
バイアス電圧の調整が目的で、聴感に影響しそうな変更では、なかったのだが、後述する様に、以外に大きな変化が有った。
で、周波数特性。
6db落ちの周波数が前回の7Mhzから6Mhzに下がっている。
電圧の立ち上がり速度も前回100nsから124nsと遅くなっている。
恐らくコレは、帰還量が減ったことに依るものと思われる。
まぁ、どっちにしても音響アンプとしては、過剰に良い数字なので気にしないことにする。
歪率は、・・・
63Hz 0.056%
1kHz 0.03
16kHz 0.008
歪率も前回と・・・
63Hz 0.059%
1kHz 0.032%
16kHz 0.032%
16kHzの歪みが減っているが他は、比較してそれほど変化はなかったので他の条件は割愛する。
つまらないので、ノイズフロアを見てみた。
これ以上入力感度を上げられない。
この状態で80db以上余裕がある。
と、言うことは・・・
46db+80db=126db
4Vpp(1.41Vrms)÷126db=2μVpp(0.7μVrms)
残留雑音は0.7μVrmsと言う事になるので、ヘッドフォンアンプとしては十分よい数字といえるだろう。
この程度の雑音なら、32Ωか64Ωのヘッドフォンで有れば、ノイズは聞こえないのではないかと思う。
入力にエミッタフォロワーが入っているのでもっと大きな数字になるかと思ったが、意外なほど良かった。
聴いてみる。
測定結果が前回と大きな変化が無かったのでそれほど期待していなかったのだが、聴いてみて驚いたのが、低音楽器の迫力が明らかに増しているのだ。非常に締りが良く、スネアドラムが耳障りなくらいキレが良い。
高音楽器の粒立ちも非常に良いのでとにかく楽しい音調だ。
恐らく、R7,R10を1kから、510Ωに変わったことによりQ3,Q4から見たインピーダンスの変化が主因と思われる。
それと、あまり低くするとQ3,4が発振する恐れもある。
ケースやら部品の在庫が片付いたのでこれで一区切りとしよう。
もし、当ブログのヘッドフォンアンプを作ってみよう、という物好きなお方は、本回路が良いと思うよ。
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