コロナ禍によって、私たちはテレワークやオンライン授業を通し、場所に縛られない体験を得た。
withコロナ、afterコロナを生きていく上で、東京一極集中型はむしろリスク要因にもなり、我々が目指すべき社会像も変容してくだろう。
デジタル・ネイティブが中心となる、10年後の2030年はどのような日本になっているだろうか――。
「デジタル田園都市国家」という概念が大きな鍵となるだろう。 大平正芳首相は「都市の持つ高い生産性、良質な情報と、田園の持つ豊かな自然、潤いのある人間関係を結合させ、健康でゆとりのある田園都市づくりの構想を進める」と述べた。
デジタル社会推進の中でもう一度この言葉を見直し、現代に置き換えると、デジタル技術によって働き方等が柔軟になり、どこにいても国民の生活の質は高く維持される「デジタル田園都市国家」が今後のめざすべき国家像となるのではないだろうか。