2016年4月22日 ばんえい競馬2016開幕特集
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2016年4月22日 ばんえい競馬2016開幕特集

2016-04-21 22:00
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2日前にホッカイドウ競馬が開幕したが、今日はばんえい競馬の開幕日。ばんえい競馬の開幕がホッカイドウ競馬より遅いのは、2007年以来のことだが、その分関係者は開幕に向けてじっくり準備を進めることが出来たのではないだろうか。昨シーズンは帯広単独開催となって以降では最高の数字をマークした一方、厩舎関係者による競馬法違反という不祥事もあった。その意味で今日から始まる全152日の開催日程は、信頼回復に向けた道のりでもあるのだ。

昨年の無念を晴らした、フジダイビクトリーの戴冠劇-ばんえい記念戦評

開幕に先立ち、ここまで取り上げてこなかった、2015年度シーズン(以降、昨シーズン)を締めくくるばんえい記念について振り返っておきたい。連覇を目指すキタノタイショウに、ラストランとなったインフィニティーという10歳の歴代覇者2頭に対し、昨シーズンを牽引した8歳馬フジダイビクトリーや6歳馬コウシュハウンカイといった、若い世代が引導を渡すのかが注目された。

レースは第2障害に到達するまで2分を超えた昨年より、20秒以上速い流れ。この展開に高齢馬が苦労する中、最初に第2障害を抜けたのはニュータカラコマ。昨年2着の雪辱を果たすと思われたが、残り50mを切ってから詰まるようになり、後続が徐々に接近。中でも4番手で第2障害を通過したフジダイビクトリーが、降りてからノンストップで急追し、一気に前を射程圏に捉える。残り20m付近でいったん詰まったものの、再び動き出すと懸命に粘るニュータカラコマを一気に交わし、昨年4着の無念を晴らす勝利をもたらした。

フジダイビクトリーは1番人気に押し上げられたように、第2障害をトップで抜けながら、最後に止まって4着に終わった昨年の走りが、今年に活きると見た人が多かった。昨シーズン全体を通してもばんえいGPを制したように、前半戦はこの馬が若い世代に対峙する存在として、主役級の活躍を見せていた。その後戦列を一時離れたこともあり、その後は勝利を積み重ねることは出来なかったが、この舞台に向けて捲土重来を期していたという事だろう。
レースは最初に仕掛けながら、通過したのは4番手と障害でやや苦労したが、降りてからが昨年と段違い。最後に次々に抜かれてしまった昨年と違い、詰まったのはわずか1度だけ。1トンを曳く中でのこの歩きは驚異的で、昨年の無念を晴らすために最後まで歩き切ることに重きを置いてトレーニングしてきた成果が、最後の場面で出たと言える。関わったスタッフの力が見事にかみ合った勝利といえ、大いに称えたいと思う。

2年連続2着に終わったニュータカラコマは、昨シーズンは重賞路線を賑わせながらタイトルなしで来ることになったことに、最後押し切れなかった要因があるのではないか。悲願のタイトルに向けては勝負強さを身につけることだろうが、まずは同世代のフジダイビクトリーとともに、今シーズンのばんえい競馬を牽引する事を期待したい。

そして今シーズンに向けた明るい光と言えるのは、3着に6歳馬のコウシュハウンカイが入ったことだろう。第2障害を2番手で通過し、最後まで勝負になる位置で歩き切った姿は、初めての1トン戦とは思えなかった。近年の最強世代と言われ、同世代のオレノココロとともに昨シーズンの重賞路線を席巻してきたが、それが1トン戦でも通用することを示したことに、大きな意義がある。今回は回避したオレノココロも、既に帯広記念で900キロは克服している。この6歳世代は、今シーズンもばんえい競馬を沸かせてくれることを期待せずにはいられない。

逆に残念だったのは、連覇を狙ったキタノタイショウ(6着)だろう。シーズン終盤の高重量戦になってから結果を出すようになってきたが、昨シーズンは北見記念を制したのを除けば目立つ成績がなく、惨敗も多かった。レースも昨年制した馬とは思えない第2障害の苦戦ぶりを考えれば、世代交代を許したと考えるのが賢明かもしれない。

注目レース ばんえい帯広競馬10レース「スプリングカップ」(OP)

◎(本命) (5)番 センゴクエース
○(対抗) (9)番 コウシュハウンカイ
▲(単穴) (6)番 オレノココロ
☆(特注) (7)番 フジダイビクトリー
△(連下) なし

<自信度> ◎単勝=C  ◎○ワイド=C  3連複BOX=C


さて、ここからは開幕日のメインレースの展望となるが、この開幕から11月頃までは夏仕様の馬場である。冬仕様の馬場との違いを改めて紹介すると、ゴール前40mからの30mで、50センチ登る砂障害が設置されていること。この部分で逆転するシーンも少なくないので、高重量戦とは違う意味で最後まで手に汗握る戦いが見られることと思う。

さて、開幕戦からばんえい記念を制したフジダイビクトリーなどの好メンバーが揃ったが、ここで注目したいのは4歳馬センゴクエースの戦いぶりだ。2歳時に無敗で3冠を達成すると、昨シーズンもばんえいダービーを制するなど、同世代相手には負けなし。昨シーズンの最終戦に選んだポプラ賞では、1歳上の年長馬を破り、今シーズンに向けての足掛かりもつけた。古馬OP相手の勝利はまだないが、ばんえい重量が軽いシーズン当初なら十分戦えるはずだし、重賞路線を歩んでいた年長組は目一杯ではないだろう。壁を突き破る絶好の舞台が整ったと見て、本命を打ちたいと思う。

ばんえい記念で3着に好走したコウシュハウンカイは、高重量戦に疑問符が付いていた中での好走だったことからも、ひとつ大きな殻を破った印象は持っている。しかもこの馬の場合は重量が軽い方が力を出せるだけに、680キロで戦えるのは好材料だろう。ばんえい記念を使った反動が気になるとはいえ、それで大きく評価を下げる必要はないと見て、対抗評価とした。

そのライバルであり、ばんえい記念をスキップしたオレノココロは単穴評価。昨シーズンは帯広記念など重賞4勝を挙げる充実のシーズンを過ごし、今シーズンもこの馬を巡って争われそうな印象は持っている。その一方で昨シーズンは、障害でひざを付くケースが目立ち、その影響かばんえい重量が軽い競馬では結果を残せていない。この休みの間にどれだけ障害を改善してきたかが鍵だが、ここは様子を見たいので、少し評価を下げてみた。

ばんえい記念を制したフジダイビクトリーは、昨年も春先の内容は悪くなかったので、いきなり動いてもおかしくないだろう。とはいえ、さすがにここは目一杯の仕上げではないとみて、4番手評価まで。印はここまでとしたが、早目に昨シーズンを終えた(2)番ナナノチカラや、そのライバルとしてしのぎを削っている(8)番キサラキクの5歳牝馬2頭は、どれだけ戦えるか注目したいところ。少し捻った馬券を買いたいとなれば、この2頭あたりが面白いのではないだろうか。

(出走取り消しや当日の馬場状況等による予想変更は行わないのでご了承ください)
(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)

明日以降の予定
4月23日 熊本地震被災者応援競走(佐賀)
4月24日 留守杯日高賞(水沢)


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スプリングカップ結果

1着 ◎ (5)番 センゴクエース(1番人気)
2着 ▲ (6)番 オレノココロ(2番人気)
3着 ○ (9)番 コウシュハウンカイ(4番人気)

単勝170円・馬複430円・三連複810円的中。センゴクエースは来週のばんえい十勝オッズパーク杯でも、期待したいと思わせる快勝劇だった。
39ヶ月前
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