「さきたま杯」戦評-ついに牡馬相手にタイトルを手にしたホワイトフーガに、目指してほしい舞台は
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「さきたま杯」戦評-ついに牡馬相手にタイトルを手にしたホワイトフーガに、目指してほしい舞台は

2017-06-02 21:00
    かしわ記念で逃げたモーニンがスタートで躓き、後方からの競馬となる不穏な立ち上がり。ラブバレットも行き脚が付かず、カオスモスが引っ張る意外な流れとなったが、これを向正面から積極的に捲って出て行ったのがホワイトフーガ。3コーナーで先頭に立つと、そのまま後続に影を踏ませることなく、統一グレード7勝目にして初めて牡馬相手のタイトルを手にすることになった。

    勝ったホワイトフーガは、昨年はスタートで失敗して流れに乗れず5着に終わったが、今年は互角のスタートを切れたことが最初のポイント。さらに他が動く前に動いたタイミングも見事で、全てが決まったという1戦だった。ただしこれだけ動けたのは、デビュー以来最高となった521キロの馬体重が示す通り、改めて充実してきた馬体。この状態の良さがなければまくれなかったかもしれず、それが一番の理由だと感じている。
    と同時に、本質的には短距離の差し馬ではないかという適性にふさわしいタイトルを、ようやく手にしたともいえるだろう。そうなると今後の目標として、3連覇がかかるJBCレディスクラシックは、思い通りの走りができにくい大井1800mが今年の舞台。それなら条件が合いそうなマイルチャンピオンシップ南部杯や、もっと思い切ってJBCスプリントに殴り込みをかける手もあるのではないか。いずれにせよ選択肢を広げる勝利になったことは間違いなく、大きな節目となるかもしれない。

    モーニンはスタートで躓き、後方からの競馬になったことが敗因の全て。ただし今回はそれで終わらず、3コーナーから大外を回って上昇し、2着まで巻き返したことは評価すべきだろう。昨年のフェブラリーSを制して以来、逃げた時しか結果を残していなかったが、これをスランプだったと評するならば、その脱出を証明した1戦と考えてもいいのでは。今後に楽しみを残した内容だったと思う。

    逆に残念だったのは、1番人気に推されながら3着に終わったベストウォーリア元気のなさは前走かしわ記念と変わりはなく、レースに入ってもホワイトフーガのまくりに反応することができず。最後もアンサンブルライフを交わすのがやっとでは、統一GⅠで勝ち負けしていた状態にないことは明らかだろう。これが衰えなのか、立て直し可能なのかを現時点で断ずることは避けたいが、次走が正念場を迎えるという認識を持ちたいところだ。

    健闘したのは4着のアンサンブルライフ。2番手で折り合い、ホワイトフーガに捲られてからも懸命に踏ん張り、もう少しで3着という内容は評価していい。素質は2歳時から高く評価されていたが、気性面の成長などで安定して力を出せるようになったことが、今回の結果につながったもの。すぐ統一グレードタイトルをと期待するのは早いとしても、南関東ローカルの重賞なら、すぐにでも手が届くだろう。

    5着のラブバレットは思ったような行き脚が付かず、好位で粘り込んだだけ。1番枠が影響したかもしれないが、昨年もこの時期の統一グレード戦線で結果を出せなかったことからも、負担のかかるスケジュールなのかも知れない。この後はクラスターCに向けて地元戦中心のスケジュールとなるだろうが、ここでの立て直しを期待したいと思う。

    最後に注目したニシノラピードに触れると、好位グループにつけながら3コーナーで一杯になり、結局9着。時計だけならもっと走れたはずだが、これが牡馬相手の壁、統一グレードの壁ということだろう。これを糧にして、パワーアップされればいいのだが。

    (詳細なレース結果は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)


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