名古屋競馬11レース「第48回 東海ダービー」(3歳重賞・1900m)
◎(本命) (2)番 サムライドライブ
○(対抗) (4)番 ドリームスイーブル
▲(単穴) なし
☆(特注) (1)番 ビップレイジング
△(連下) (3)番 ウォーターループ
<期待度> ◎単勝=A ◎○ワイド=A 3連複BOX=B
2005年に統一グレードから地元のダービーに戻ってから、駿蹄賞と東海ダービーを制した2冠馬は、これまで3頭しかいない。しかしうち2頭は、一昨年のカツゲキキトキトに昨年のドリームズラインで、その前は2006年のホウライミサイルまで遡らないといけない。それだけ簡単にいかない2冠の偉業だが、今年はそれを無敗で達成しようとする馬が登場する。ダービーシリーズ最大の注目を集めるのも、頷けるところだ。
その無敗のダービー馬(2冠馬)を目指して参戦するのが、10連勝中のサムライドライブである。全て重賞を使って来た年明けからの6戦は、全て逃げて圧勝するワンサイドゲーム。しかもケンカを売りに来た馬がことごとく潰れているため、余計に楽な逃げを打てているのが現状だ。同じような競馬なら負けることはないとみて私も本命を打つが、落とし穴があるとすれば、楽な競馬をし続けていることかもしれない。
その意味で気になるのは対抗評価のドリームスイーブルだ。今年に入りサムライドライブの2着が3回ある実績馬だが、ともすれば2着狙いのような、立ち回りの巧さで得ているもの。同じ戦い方に徹すれば当然2着候補の筆頭だが、ダービーという舞台で戦い方を変えるのかどうか。その時にはサムライドライブも楽な戦いにならない可能性があるし、こちらも崩れる可能性が出て来ることになる。
そんな展開になれば、より不気味になるのはビップレイジングだろう。中央移籍で状態を崩し、立て直されている最中に制した新緑賞が好内容。あの時に見せた末脚を、距離が延びたこの舞台でも繰り出せれば、侮ることはできない。単穴までは打たなかったが、サムライドライブにとって厳しい流れになるなら、チャンスが出て来るかもしれない。
そのビップレイジングをぎふ清流Cで破ったウォーターループは、東海クイーンCに続き重賞連勝を果たし、勢いに乗っている。時計勝負になると厳しいが、2着争いに喰い込める力はあるので、押さえるべき存在だ。
さらに手を広げるなら、新緑賞とぎふ清流Cで3着に入った(9)番ユーセイスラッガーや、駿蹄賞4着の(11)番キンショーウィークだが、これは3着争いまでか。手を広げても配当的な魅力がないとみて、揃って印を抜くことにした。
(出走取り消しや当日の馬場状況等による予想変更は行わないのでご了承ください)
(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)
明日以降の掲載予定(太字はダービーシリーズ)
6月6日 東京ダービー(大井)
6月7日 北海道スプリントカップ(門別・統一グレード)、兵庫ダービー(園田)
6月10日 岩手ダービーダイヤモンドカップ(水沢)
6月13日 関東オークス(川崎・統一グレード)
6月17日 ユニコーンステークス(JRA東京・統一グレード)、一條記念みちのく大賞典(盛岡)、百万石賞(金沢)、高知優駿(高知)
6月20日 北海優駿(門別)
なお九州ダービー栄城賞と石川ダービーの戦評記事は、6月8日までに掲載します。