ダービーシリーズ特集@戦評 北海優駿-異質なスタミナ勝負に有力馬は沈黙。背景には特殊な3歳路線も
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

ダービーシリーズ特集@戦評 北海優駿-異質なスタミナ勝負に有力馬は沈黙。背景には特殊な3歳路線も

2018-06-25 01:00
    1番人気の苦戦が続いたダービーシリーズだったが、最終戦も1番人気に支持されたサザンヴィグラスが勝負所で一杯に。最後の直線では先に抜け出したクロスウィンドと、内から迫ったカツゲキジャパンのマッチレースになったが、これを制したのはカツゲキジャパン。勝てそうで勝てないレースが続いた“善戦マン”が、大舞台で大輪の花を咲かせた。

    レースの背景にはこれまでにない、極端に時計がかかる特殊な馬場が影響した。特にスピードタイプであるサザンヴィグラスにとっては、この馬場との戦いだけでなく、距離への対応という課題も抱えていた。ハナにこだわらず2番手グループで進めたのは、それも意識していたかもしれないが、それでも息が持たずに最後は7着。敗因はハッキリしているけれど、この馬場で戦い続けることを考えると、悲観的な未来を想像してしまうのは止むを得ないだろう。

    また併せて考えたいのは、昨年より1ヶ月日程が後ズレしたことで見えた3歳路線全体の特殊性だ。1冠目(または前哨戦)から400m距離が延びる主催者は他になく、また長い距離を経験するには対古馬戦を使う必要がある番組からは、ダービーに向けた路線を充実しようとした雰囲気はない。そこにも波乱の背景があったことは否定できず、何らかの対策は図られるべきだろう。付け焼刃的にするなら、北斗盃の日程を戻して2冠目に王冠賞を持ってくる手はあるが・・・。

    レースに戻るが、勝ったカツゲキジャパンは北斗盃と同様に後方から。しかしペースが落ち着いた向正面で内を通って一気に上昇できたことが、前走とは違ったこと。それができた対応力とスタミナを備えていたことが勝利につながったと思うが、それを培ったのはホッカイドウ競馬のシーズンオフに、雌伏の時を過ごした名古屋での日々ではなかったか。時計がかかる馬場として知られる名古屋でキャリアを積み重ねたことが、この舞台で実を結んだとすれば、メンバー中2番目に多い21戦のキャリアも無駄ではなかったと考えている。


    驚いたのは2着となったクロスウィンドだ。期待した北斗盃で大差のシンガリに敗れ、私自身は何らかのアクシデントがあったと思っていたが、実際には何もなし。逆にいえば、走る気を失くしただけでのシンガリ負けであれば、評価が下がるのは当たり前である。しかし今回は好位から3角先頭で押し切ろうとする強気な競馬を披露し、最後差されたとはいえ一番強い競馬をしたのは間違いなくこの馬。2歳時に重賞勝ちを果たした底力は、伊達ではなかったことを証明したとみている。

    3着ストロングキックと4着ビジネスライクは、ともに中団からジワジワを追い上げる競馬。前を追い詰めるところまではいかなかったが、良く走っている。なおこの2頭の差は、追い上げた際に内を回ったか外に出したかの違いだけである。

    最後になるが、勝ちタイムの2分14秒7は比較できる材料がほとんどなく、レースレベル云々は触れないことにした。上位馬だけでなく、馬場に対応できずに人気を裏切った馬たちも含め、これからの対古馬戦を通じて世代レベルを測るしかないと思っている。

    (詳細なレース結果は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)

    総括記事は、27日以降に掲載予定です。


    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。