ダービーシリーズ特集@総括 可能性を感じる馬が各地から出た、興味深い世代
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ダービーシリーズ特集@総括 可能性を感じる馬が各地から出た、興味深い世代

2018-06-29 22:00
    3歳世代の戦いはこの後、ジャパンダートダービーで日本の頂点を争うことになる。出走予定馬も既に明らかになっており(大井競馬のオフィシャルサイト等で確認してください)、どんな戦いになるか胸躍るが、ここで現時点における世代全体を総括してみたい

    今年のダービーシリーズは1番人気がなかなか勝てなかったが、決して低レベルではなく、強い馬同士が激しく戦う中でレベルを上げた地区が目立った。例えば南関東では2歳戦が4月スタートとなって3世代目を迎え、入厩馬の質・量が着実に上昇。そこに早い時期から激しい競馬を経験できる土壌が生まれたことで、さらに素質を引き出す力が出て来たと感じている。

    確かに一昨年のタービランスや昨年のヒガシウィルウィン並みの馬がいるかと問われれば、首をかしげるところはある。それでも東京ダービーを勝ったハセノパイロはもちろん、敗れた中にも可能性を感じる馬は少なくない。また生え抜き勢を抑え、羽田盃まで重賞を3連勝していた道営デビューのヤマノファイトも忘れてはならず、今後も南関東では激しい戦いが繰り広げられることだろう。

    似たような状況は、サムライドライブが牽引した東海地区にも当てはまる。自身は無傷の連勝が東海ダービーで止まったものの、そこで土を付けたビップレイジングは2歳時に歯が立たなかった所から、紆余曲折を経て成長してきた馬だった。他にも北海優駿を制したカツゲキジャパンは冬場に名古屋で揉まれていた馬だし、ダービーではないが南関東に移籍して優駿スプリントを制したクルセイズスピリツは、古馬相手に負けなしでも重賞タイトルはなかった。今挙げた3頭は東海地区生え抜きではないが、1頭の大物を通じて地区レベルを引き上げていたとすれば、勝ち続ける以上の意味があったといえるだろう。

    また岩手ダービーダイヤモンドCを制したチャイヤプーン(レース後に南関東へ移籍)と、兵庫ダービーを制したコーナスフロリダは、まだ粗削りなところが残る中でダービー馬の称号を手にした。現状で全国区の力量があると評するのは難しいが、今後の伸びしろは大きいと感じるので、これからの成長を見守りたいと思っている。

    サムライドライブ以外の牝馬では、羽田盃より速いタイムで東京プリンセス賞を制したグラヴィオーラのパフォーマンスが特筆に値する。東京ダービーを前に骨折で戦線を離脱したのは残念だが、これに歯が立たなかったゴールドパテックが関東オークスで2着に入ったことを踏まえれば、昨年JBCレディスクラシックを制したララベルの後継者はいるとみていいだろう。

    最後になるが、この世代は全日本2歳優駿の段階から史上最強世代の呼び声は高かった。ジャパンダートダービーを前にして、その時から視線を集める怪物候補は順調に力をつけているが、世代の主力を構成するのは中央勢だけとは限らないかも知れない。それほど地方勢にも可能性を感じる馬が各地におり、これらがどんな名勝負を繰り広げてくれるか今から非常に楽しみである。

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    このあと、ダービーシリーズに関連するコラム(ショートバージョン)を掲載します。



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