「東京盃」戦評-今年は内から! 進化見せたキタサンミカヅキが、連覇達成でJBCへ
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「東京盃」戦評-今年は内から! 進化見せたキタサンミカヅキが、連覇達成でJBCへ

2018-10-12 18:00
    予想通りにハナを奪ったマテラスカイは、前半3ハロン34.4秒のラップを刻むが、どちらかといえば後続を引きつけた逃げ。昨年のJBCスプリントが同34.6秒だから遅い訳ではないのだが、戦前の予想よりは速くなかったかもしれない。マテラスカイはこのペースで押し切ろうとしたが、残り100mを切ってバッタリ失速。代わって2番手から抜け出したネロに、内から突っ込んで来たのが4番手で追走したキタサンミカヅキだった。ゴール寸前できっちりアタマ差捉え、交流競走となった1995年以降では3頭目となる連覇を達成した。

    昨年のキタサンミカヅキは前半3ハロン35.2秒というラップを、中団やや後ろからの追い込みで制したもの。しかし今年は当時より1秒近く速いラップでも追走できたように、行きっぷりが格段に向上した。実は前走アフター5スター賞のラップが、同34.1秒。この日の方が時計のかかる馬場ではあったが、時計的には無理して追走していないことがわかるというものだ。
    ただし内枠を引いた分だけ包まれる形になり、抜け出すスペースはなかなかできなかった。しかしマテラスカイが止まったことで出来た、内ラチ沿いの空間に突っ込んでからの切れ味は以前のまま着差はわずかでも、昨年より進化した姿を見せての完勝劇で、これでJBCスプリントの核は決まったといえるのではないだろうか。


    2着に入ったネロは、2番手追走から良く粘り、もう少しで金星という走りを見せた。クラスターC2着の時もそうだったが、もまれずにマイペースで走れると踏ん張る力がある。今回もその形にピッタリ嵌ったといえるが、統一グレードで勝つためには何かが足りないこともハッキリしたか。それでも、こうも好走を続けられたら、ずっとこの馬に与えてきた“ダート適性がない”という評価は改めなければいけないだろう。

    驚いたのは3着のグレイスフルリープ。逃げるか、あるいは早目先頭に立てないと厳しかった馬が、3番手追走から粘ることができた。大外枠を引いてもまれずに戦えたことや、初コンビを組んだクリストル・ルメール騎手の手腕もありそうだが、こういう競馬ができるなら戦法の幅は広がる。これで勝つことが出来た時には、スケールアップと呼べることになる。

    逃げたマテラスカイはラスト100mで止まり、結局4着。出遅れたという声もあるが、この馬自身としてはいつも通りのスタートで、ハナに立つまで無理はしていない。それでも最後に止まったのは、デビュー以来最高の526キロの馬体重が太目だったことに加え、力の要る大井コースに適応できなかったことが大きい。もちろんプロキオンSが過大評価だったのは否めないが、敗因がハッキリしているので、巻き返す余地は十分あると思っている。

    5着のキャンドルグラスは、好スタートから先行グループを見る位置で進め、後続は封じることが出来た。南関東同士で重賞を勝てていないので評価が上がらなかったが、これだけ戦えるなら、他地区に遠征して統一グレードのタイトルを目指すという選択肢もあるのでは。と同時に南関東の短距離戦線が、かなり層が厚いことを改めて確認させる走りでもあった。

    テーオーエナジーは、先行集団のスピードについていくことが出来ず、流れ込んだだけの6着。北海道スプリントCの内容からもう少し戦えると思ったが、前走からガラリと変わったメンバーに対応できずに終わった印象が。短期間でこの差を詰めることは、厳しいと判断している。

    残念だったのは7着のサクセスエナジー。スタート直後はマテラスカイの逃げをマークできていたが、直線に向いたときには既に脚が無かった。その割に大バテしていないのは、もっと長い距離に対応できるスタミナがあるためか。今度はマイル前後あるいはそれ以上の距離で、どれだけ戦えるか見たいものである。

    最後に兵庫から参戦した2頭に触れると、どちらも中団から直線で下がる形となり、エイシンバランサーが10着、エイシンヴァラーは11着に終わった。こちらもスピード比べに対応できなかったのは確かだが、そもそもの所で相手が強かったといわざるを得ない結果でもあった。

    (詳細なレース結果は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)

    このあと、JBCスプリントに関する展望記事を掲載します。


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