「黒船賞」戦評-再び1400mの統一グレードを制したサクセスエナジーが、それでも1400mをベストと思えない理由
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「黒船賞」戦評-再び1400mの統一グレードを制したサクセスエナジーが、それでも1400mをベストと思えない理由

2019-03-25 21:30
    スタート直後にクレセントシティーが行くそぶりを見せたため、逃げたかったサイタスリーレッドはやや強引にハナに行く形に。これで1コーナーまでが速くなった上に、2番手につけたサクセスエナジーにプレッシャーをかけられてしまい、3コーナーで早くも一杯になってしまう。代わって先頭に立ったサクセスエナジーは、ここで後続を突き離して押し切り態勢に。最後は大外を伸びたヤマニンアンプリメに迫られたが、これをアタマ差凌いでゴール。サクセスエナジーが統一グレード3勝目を手にしている。

    勝ったサクセスエナジーは、格の意味でも距離実績でもここでは抜けた存在。ただし58キロを背負うことと、必ずしも1400mがベストと思える内容を感じないことに対し、不安を感じながら見ていた1戦だった。しかし蓋を開けてみれば、2番手から早目に抜け出して、格の違いを見せつける競馬。最後の直線でソラを使ったそうで、それでヤマニンアンプリメに迫られたものの、文句をつけようがない完勝だった。
    この勝ち方を見てしまうと、今後も1400m戦をメインに使っていくことになると思うし、最大目標も今年は浦和1400mで行われるJBCスプリントになるはず。ただ短い距離では最近、走りに落ち着きを感じない印象もあり、そこが“もっと長い距離で見てみたい”という理由の1つでもある。このまま1400m戦をメインに使う中で、どこかで精神的な破たんを起こさなければいいのだが。


    2着に入ったヤマニンアンプリメは、中団を追走して3コーナーから大外を一気に上昇。その末脚は最後まで衰えず、アタマ差まで追い詰めた走りは高く評価できる。ベストは前走OP特別を勝った1200mとみているが、前が速い流れと状態の良さを利して、この距離でも結果を残したのは大きい。それは今年のJBCレディスクラシックが、JBCスプリントと同じ浦和1400mで行われるから。そこに向けた有力馬として、これからの戦いぶりに注目したいところだ。

    過去2年2着のキングズガードは、ヤマニンアンプリメより更に後ろから追い込んできたが、前2頭から5馬身離された3着止まり。デビュー以来最高となる483キロの馬体重が影響したか動きが重く、先行した地方勢を捉えるのがやっとだった。ただ馬体が絞れればもっと際どい競馬が出来たかといわれれば微妙で、とにかく序盤の位置取りがもう少し前にならないと、これからも追い込んで届かずの競馬が続くはずだ。

    地方馬最先着は、エイシンバランサーの4着。先行勢を見る位置で追走していたが、勝負所からは離されずについていくのが精一杯。それでもズルズル下がることはなかったので、枠入りがスムーズに済んだことも含め、力は出し切れたといえる。ただし本音を言うならば、後方から豪快に差し切った笠松GPのように、もう一列後ろから戦った方が、結果はついてくるように感じるが。

    地元の期待を背負ったサクラレグナムは5着。向正面で強引に捲りに動くシーンがあったが、序盤のペースを考えれば無謀の一言。過去も赤岡修次騎手はこのレースで無謀な騎乗を見た記憶があるが、せめて見せ場をという姿勢が、ああいう乗り方につながっているのではないか。あそこで追走に専念していれば、悪くても3着はあったはず。勿体ないという印象を、強く抱く結果になった。

    最後に逃げたサイタスリーレッドに触れると、内側の動きが見えやすくなったことで、大外枠が仇になった印象が。自分のペースでハナに立てればもっと粘れたかもしれないが、そうなったらもっとサクセスエナジーからのプレッシャーが強くなっただろう。結果的に7着に終わったが、今日に関してはノーチャンスだったと思うことにする。

    (詳細なレース結果は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)


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