ショートコラム “アフターコロナ”下で考えたい、新たな場外馬券売場の形
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ショートコラム “アフターコロナ”下で考えたい、新たな場外馬券売場の形

2020-06-13 19:00

    今年に入って世界中で猛威を振るった新型コロナウイルスは、経済活動のみならず、あらゆるスポーツ・エンターテインメントの活動を停止させてしまった。そんな中でも公営競技は、無観客開催や場外発売施設の閉鎖、競輪界で日本選手権の中止に象徴される開催縮小はあったものの、ひとりの感染者も出さずに続けてきたことは、奇跡に近いだろう。


    そしてここにきて感染拡大が一息つき、他種公営競技ではファンを入れての開催を再開した施設も出てきている。それと比べると競馬界の動きは遅れているが、岩手競馬が一部場外発売施設での発売を、明日6月14日の水沢競馬から再開すると発表。後を追うように愛知県競馬は6月15日、ホッカイドウ競馬は6月17日から一部場外発売施設での発売を再開すると発表している。


    ただし感染拡大期に小池百合子東京都知事が、営業自粛要請先に場外馬券売場(発売施設)を含めたように、リスクは低くない。特に小規模な施設では、一般的に用いられる換気の徹底や、入場時の体温チェックだけでは限界があると思っている。そうなれば感染リスクを抑えるために、発売施設への滞留を防ぐ、今までと違う運営方法を考える必要があるはずだ。


    その意味でJRAが“ライトウインズ”と称して、映像やオッズ情報を提供しない形で運営している施設は参考になる。だが私がそれと同等以上に非滞留効果のあるのではと、かねてから考えているのが・・・

    「レース当日分の払戻が出来ない発売施設」

    である。なぜなら場外施設に滞留する理由の1つに、当たった時にそれを軍資金として後のレースにつぎこみたいという欲望がある。その欲望を断ち切ることで滞留を防ぐことが出来るなら、小規模な施設であっても運用が可能になると考えているからだ。


    特に競馬は2日以上前に出走馬が確定するため、検討に費やせる時間が長い。他種公営競技との大きな違いがそこにあり、それ故に発売施設に来た段階で購入する馬券が決まっている人も少なくない。その意味で競馬界は“アフターコロナ”下でも、発売施設を運用する上での選択肢は多いはず。それが遠い未来に、発売施設そのものの増加という形につながる可能性もあると思っている。


    なお競馬場にファンの歓声が戻って来るのは、もう少し先になりそうだ。施設が広い割に特定の場所に人が集中しやすいことに加え、ファンから関係者に感染しない環境を考える必要もあるためだ。特に集団生活している厩舎関係者に感染者が出ると、長期の開催中止に追い込まれる恐れがある。それらを含めたリスクを下げるノウハウができてから、次のステップに進むことになるだろう。


    <おことわり>

    発売を再開するとした主催者でも、施設によっては閉鎖が続きます。そのため地方競馬発売施設ごとの再開状況については、各主催者や地方競馬全国協会のオフィシャルサイトで公開されている情報にてご確認ください。


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