コラム ネット投票サイト徹底比較 PART4 総集編(再掲載版)
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コラム ネット投票サイト徹底比較 PART4 総集編(再掲載版)

2017-10-23 18:00

    最終回となるこの記事では総集編として、まだ触れていない情報を取り上げながら、各投票サイトも比較していきたい。


    ・地方競馬を楽しめるためには意味をなさない「地方競馬IPAT」


    ここまで3つの投票サイトを紹介してきたが、もう1つ地方競馬の馬券を買える投票サイトがあるではないかと思っている人が多いだろう。それが「地方競馬IPAT」だが、これについてここで少し触れておきたいと思う。


    これはJRAが運営しているネット投票サイトを利用して、地方競馬の馬券を購入できるようにするもので、地方競馬の振興策の一環として2012年10月から開始した。2016年のJBC当日の川崎競馬が地方競馬における1日の売上高レコードを更新した際には、約4割をこれで売り上げていたように、近年の売り上げ拡大に更新しているとされている。ではこれを通じて購入している人が、本当に地方競馬を楽しめているのかと言えば、疑問を感じずにはいられない。具体的には以下のような理由がある。


    1.どの日に、どの主催者のレースを発売するのかが不定

    2.日によっては全会員が購入できない場合がある

    3.ばんえい競馬の発売が今まで行われていない


    さらに、JRAの開催が天災等によって中止・代替開催が実施される場合、連動して地方競馬IPATの発売まで中止等の影響を受けるのも問題だ。象徴的なのは、地方競馬IPAT発売開始初日に予定されていた、金沢競馬場での統一GⅢ白山大賞典。大々的に事前アナウンスが行われていたが、この直前のJRAの開催に中止・代替開催が発生した関係で、開催直前になってIPATでの発売が飛んだ事実がある。


    JRAはシステム上の都合とだけ説明しているが、発売するとアナウンスすることは対主催者だけでなく、ファンに対する契約でもある。これを簡単に破棄できる現状のシステムは、誰にとっても喜ばしいものではない。こういう状況でありながら、地方競馬IPATの運用を通じてJRAを賛美する風潮が続いているが、賛美するのは少なくとも、現在3つある地方競馬投票サイトのいずれかと同等の発売システムを保証するまで行うべきではない。つまり現状では、地方競馬を楽しむためにもなっていないし、主催者にとっても限定的な効果しか得られていないのが現実である。


    ・競馬新聞はどこで手に入るのか


    ここで少し横道にそれるが、予想する上で競馬新聞の存在を求める人は少なくないだろう。しかし競馬新聞が手に入るのは、発売している競馬場や場外、およびその周辺が主で、全国どこにいても購入できる環境は整備されていない。それでも現在は、競馬新聞のサイトから電子版を購入できるようになるなど、様々な形で入手出来るようになっている


    その中でも皆さんに知ってほしいのは、コンビニのマルチコピー機から購入できるサービスだ。競馬ブックが運営している「競馬ブック印刷工房」では、同社が発行しているばんえい・ホッカイドウ・南関東の各競馬新聞を、また業界紙や地方紙などにも対応している
    e-SHINBUNは、ほぼ全べての地方競馬主催者の競馬新聞を購入できるようになっている。どちらも事前の手続きは必要ない(「e-SHINBUN」を、電子版で利用する場合は会員登録が必要)ので、必要を感じた時に手軽に利用してもらいたいと思う。


    「競馬ブック印刷工房」

    http://www.keibabook.co.jp/a3/

    e-SHINBUN

    http://www.e-shinbun.net/


    ・メリットが大きいのはどの会員か


    ここでどのネット投票サイトを利用すれば、よりサービスを有効に得ることが出来るのか、プランを示しながら比較しようと思う。


    まず楽天銀行の口座を持ち、かつ楽天グループのサービスを積極的に利用している人であれば、楽天競馬をメインに購入していくことをお勧めする。言ってみれば、楽天競馬で馬券を購入することが、楽天グループのサービスをより利用しやすくすることと同義語であるため。ただし、この条件に当てはまらない場合、1つの投票サイトで事足らせようという考えでない限りは、楽天競馬の会員となるメリットはないので、そこが大きな基準になる。


    逆に楽天グループのサービスを利用しない人で、複数の投票サイトの使い分けにわずらわしさを感じないのであれば、SPAT4とオッズパークの併用という形がお勧めだ。全主催者をカバーできることになるし、レースによってはポイント還元率を基準に購入サイトを選択することもできる。


    もっとも、どちらを軸にするかはオッズパークのステイタス次第だ。1%還元が保障されるゴールド会員(年間300万円が目安)以上であれば、SPAT4は南関東&ホッカイドウ競馬専門として割り切って使えるだろう。一方、0.5%完全保障のSPAT4を軸にする場合でも、必要以上にSPAT4にこだわって、オッズパークのステイタスを落とすことは避けたいもの。最下位のレギュラー会員となってしまえば、還元率が圧倒的に悪くなってしまうからである。


    ・忘れてほしくない、現金投票の大切さ


    最後になるが、そもそもネット投票・電話投票は、競馬場を含む現金投票施設に足を運べない時、また近隣にそういった施設がない人に対する受け皿として開発されたものである。競馬ファンに“初めて馬券を買ったのはどこですか”と質問して、その答えは今も“開催中の競馬場”が最も多いはず。窓口に現金を出して手にした馬券を握りしめ、疾走する競走馬の姿から得た興奮と感動が、競馬ファンであることの原点である人は、少なくないだろう。

    確かに現在の現金投票は、馬券という形で購入した証明を手にするだけで、競馬場に行ってもポイント還元のあるネットで購入した方がメリットがあるのは事実である。今後も更に利便性を高めるシステムは生まれてくる可能性はあるが、それによって現金投票施設そのものが否定されるようでは、競馬界の発展にブレーキをかけかねない。ならば、いつでもどこにいても購入できるネット投票サイトのありがたみや大切さは理解しつつも、せめて現地観戦の時には1レースでもいいから馬券を握りしめることで、現金投票の大切さを忘れないでいただきたいと思っている。



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