佐賀で燃えた川田将雅! 見事な捌きでタガノトネールに初タイトルもたらす-「サマーチャンピオン」戦評
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佐賀で燃えた川田将雅! 見事な捌きでタガノトネールに初タイトルもたらす-「サマーチャンピオン」戦評

2015-08-25 01:00

    <レース概況>

    スタートからケージーヨシツネエスワンプリンスの地元勢2頭が押してハナを奪おうとするが、大外から好スタートを決めたシゲルカガがこれを制し、ハナを奪う。ただし離した逃げにはならず、地元勢も差のない位置で追走する。この直後の4番手からタガノトネールタガノジンガロが進み、レーザーバレットらがその後方でレースに入っていった。

    シゲルカガの逃げは後続のプレッシャーを受ける形が続き、向正面に入るとエスワンプリンスが並びかけようとする。これをシゲルカガが振り切れないと見るや、タガノトネールタガノジンガロが早くもスパート。前との差を一気に詰めると、3コーナー過ぎに内からタガノトネール、外からタガノジンガロが挟むような形で並びかける。シゲルカガはこれに抵抗できる脚は残っておらず、ここで後退。かわってレーザーバレットキョウエイアシュラが中団から一気に追い上げ、先頭を射程圏に捉えて4コーナーを迎えた。

    その4コーナー。内から追い上げていたタガノトネールがコーナーワークで先頭に。ここで1馬身ほどつけた差をジリジリ広げると、後続も脅かすような脚色で迫る馬はいなかった。結局タガノトネールは2着に2馬身半の差をつけて、2度目の統一グレード出走で初タイトルを獲得した。2着には迫る中央勢を、タガノジンガロが最後まで振り切って確保している。

    <各馬の戦評>

    佐賀競馬場をルーツに持つ川田将雅騎手は、佐賀では毎回気合が入る乗りっぷりを見せてくれるが、今回のタガノトネールの騎乗も、動きの激しい流れを見事にさばいて勝利に導いた巧騎乗と言えるだろう。向正面で仕掛けるタイミングもピッタリだったし、シゲルカガを内から交わしていく辺りも好判断だった。もちろん、前走プロキオンS4着を額面通りに受け止めれば、これだけの走りは十分期待できた。鞍上の巧騎乗に応えるだけの地力を発揮したと言う意味で、馬の方もしっかり評価したいと思う。
    この先の可能性については、この1~2戦の走りではまだ判断しきれないので、少し長い目で見たいと考えている。ただ1200m戦では大きく崩れたレースが目立つこと、デビュー勝ちが芝2000m戦だったことを踏まえて、マイル戦でどういう走りが出来るのか見たい気持ちはある

    2着のタガノジンガロは惜しい競馬だった。終始タガノトネールを意識しながらの走りで、レース内容は完璧と言えるもの。それだけに残念だったのは枠順がタガノトネールの外だったこと。その影響で終始外を回らされる形になってしまい、2馬身半という着差になったのではないか。枠順が逆なら逆転したとまでは言えないが、もっと際どい競馬に持ち込むことは出来ただろう。また、急遽の代役を務めた山口勲騎手が見事に導いただけに、その意味でも残念だった。
    ところで今後、タガノジンガロはJBCスプリントを目指し、次走は東京盃を目標にするとのこと。過去1200m戦に登場したことはないが、面白い挑戦になりそうな気がしている。

    3着には3~4コーナーで内から押し上げたレーザーバレットが入った。追い上げた時の勢いはなかなかのものだったが、そこから伸びあぐねてしまい、一瞬交わしたようにも見えたタガノジンガロを結局捉えられなかった。この原因は休み明けで12キロ増という、太めの馬体が影響したと思われる。1度使われて絞れれば、今度は変わるだろう。

    4着のキョウエイアシュラも3~4コーナーで追い上げたが、馬群を上手くさばききれず、また外を回したために、わずかにレーザーバレットに後れを取った。出入りの激しい競馬は良かったものの、馬群がバラける形でなかったのは誤算だったか。力は出し切ったと思うが、今後も展開待ちの位置づけは変わらないだろう。

    前走、北海道スプリントCを逃げ切ったシゲルカガは、4コーナー手前でつかまり、最後は7着まで沈んだ。敗因としては12キロ減だった馬体重や、結果が出ていない1400m戦だったこと。さらに単独トップハンデの57キロも挙げられるだろうが、やはりダート転向後の3戦が楽な逃げに持ち込めたが故の結果で、これ自体が過大評価だったのではないか。個人的にはもっと厳しい流れも想定していたので、あの程度のプレッシャーで沈み過ぎの感もあり、今後は余程展開に恵まれないと厳しいかも知れない

    最後に他の地方馬にも触れておくと、5着エプソムアーロンは、最後の直線での伸びは目立っており、長期休養明けから使われるごとに、状態を取り戻していることを示した。6着ピッチシフターは、展開面を考えればもっと走れてよかった気がするが、この辺りに今期地方重賞で勝ち切れていない点が出ているか。8着のエスワンプリンスは、シゲルカガにプレッシャーをかけた序盤の走りは悪くなかったが、本来の状態ならハナを奪うこともできたのではないか。本調子に戻るまで、まだ時間はかかりそうだ。

    (詳細なレース結果は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)


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