コラム 岩手競馬2015年度シーズンを総括する PART2 2歳・3歳馬編
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コラム 岩手競馬2015年度シーズンを総括する PART2 2歳・3歳馬編

2016-02-29 11:55

    レジェンドロック(せきれい賞など重賞3勝、3歳最優秀馬・最優秀ターフホース)

    3歳路線は全国から注目を集めたロールボヌールが、岩手ダービーダイヤモンドC圧勝を最後に戦線離脱。それを含め、春シーズンに活躍していた各馬が秋には名前が消える寂しいシーズンだった。ロールボヌールに関してはいつ頃戻って来るのか待たれるところだが、それを除けば来シーズンに古馬勢に割って入りそうな存在が見当たらないのも寂しいところだ。

    その中でシーズンを通じて存在感を放った唯一とも言える存在が、芝部門で活躍したレジェンドロックだった。芝は2歳時に1度使って2着だったが、そのレースは芝で行われた昨シーズンの2歳戦では1・2を争うハイレベル。シーズン最初の芝の競走であるはまなす賞は、中央転入組が多かったこともあって3番人気止まりだったが、それらを直線で差し切る強い競馬を見せた。

    これ以降、3歳路線では全国交流のオパールCこそ遠征勢に屈したが、地元の王者として確固たる地位を築くと、古馬相手のせきれい賞で歴戦の雄を一蹴しての圧勝劇。過去に3歳馬が出走したことがないレースで勝利する偉業によって、一躍岩手競馬における芝の王者として、君臨することになった。

    直後のOROカップはオパールCに続き、大井のロゾヴァドリナに屈したが、2部門の代表馬にして選出されたのも当然だろう。秋には中央1000万に遠征してソコソコの競馬を見せたが、この経験が糧になっていれば、来シーズンは更にパワーアップした姿を見せてくれるはず。と同時に、同世代のロゾヴァドリナとの対決はこれからも続くと思われるだけに、いい意味でライバル関係を築いてほしいと思っている。

    ただし芝路線は、中央から芝だけでOPまで出世した転入馬が、一気に勢力図を変えるケースも多い。来シーズンはレジェンドロック中心に動くことは間違いないとしても、そんな転入馬に立ち向かう存在でいてほしいところである。

    メジャーリーガー(南部駒賞など重賞3勝、2歳最優秀馬)

    サプライズハッピー(プリンセスCなど重賞2勝、最優秀牝馬)

    2歳路線は地方全国交流として行われる3つの重賞すべてを地元勢が勝利を収める、活気あふれたシーズンだった。2012年にプリンセスCが地方全国交流となって以降では初めてのことで、それだけ今シーズンの2歳戦線はレベルが高く、層が厚かったと言えるのではないだろうか。ここではテシオ杯ジュニアGPを制し、既に中央に移籍しているソロフライト以外の地方全国交流を制した2頭を中心に取り上げる。

    まずメジャーリーガーだが、南部駒賞を含め6戦5勝。敗れたのは芝のテシオ杯ジュニアGPだけだったので、ダートでは無敗でシーズンを終えた。その内容を振り返れば、レースセンスの良さ、競り合いになっての強さで勝ってきたタイプ。普通、2歳戦で勝ち続ける馬と言えば、他を圧倒する走りを見せる馬が多いので、その意味では珍しいタイプだろう。これが3歳になって更にスケールアップするのかはわからないが、まだ底を見せていない馬。大きな期待をかけたくなるのは当然のことである。

    一方のサプライズハッピーは、スタートに課題を抱える一方で、強烈な切れ味で勝負するタイプ。その切れ味を如何なく発揮したのが、直線一気で遠征勢を差し切ったプリンセスCだった。この切れ味に磨きをかければ来シーズンも期待をかけたいが、直後の寒菊賞で互角のスタートを切りながら末脚をなくした走りを見てしまうと、戦い方が難しい印象もある。いずれにしろ牝馬路線を歩んでいくと思うが、そこで結果を出せば“グランダム・ジャパン”の3歳シリーズを目指して遠征することも考えてほしいと思う。

    この2頭に、金杯でサプライズハッピーを抑えたサンエイホープの3頭が、開幕時点において期待したい馬。これに寒菊賞を制したイチダイなどの転入組がどう絡むかも気になるが、各馬が切磋琢磨しながら、よりレベルの高い戦いを見せてくれることを期待している。



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