• トキメキア・セカンドの続き

    2016-09-02 19:26
    カクヨムの方で続けてます。

    物語は・・・いよいよラストです。

    長かったなぁ~

    この1年・・・

    ほんと、プロの作家さんってすごい!
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  • お知らせ

    2016-08-26 02:36
    ここに小説を書いていて、めっちゃ読みにくいのが理解できました(;´Д`)

    せっかく専用の「カクヨム」ができたので、そっちに引っ越しします。
    中断していた続きも構想を練る作業が終わり、また書き始めました。

    ぜひそちらでご覧いただけたら嬉しいです。

    光の子とシュート

    シュバとディーヴァの物語も架橋に入ってきました。

    いよいよ最終決戦に向けてのお話が始まります。

    https://kakuyomu.jp/works/1177354054881633783
  • 「トキメキア・セカンド」第九章 犬神と東雲(1)

    2016-07-28 20:20
    パイプ椅子にどっかりと腰を下ろす。
    2メートル近い巨体に、椅子がギシリと悲鳴をあげる。
    犬神は手配書を机の上に広げた。

    アマゾン川の流域。
    鬱蒼と茂るジャングルの木々は、この辺りは切り開かれていた。
    高温多湿で重装備はこたえる。
    迷彩のパンツに軍靴。ランニングという軽装が楽だ。

    「扇風機だけじゃ、熱い空気をかき回すだけじゃないか・・・」

    この地域の拠点となってる現地の地主の家。だがエアコンは無かった。
    回りは土嚢を積み上げて要塞化していた。
    口元がニヤける。
    要塞化したところで、いったい誰が攻めてくると言うのか?
    ただの自己満足だった。

    むしろ誰か攻めてこい。

    そうしたら、この退屈な任務も血が通ってくる。

    「雲を掴むような話だ・・・」

    手配書に目を落とす。
    若い少女の写真が2枚。そっくりな顔。双子らしい。
    この地球のどこかにいる。それを探せ・・・か・・・
    最後の目撃地点はトキメキア国。
    ふっ・・・こんなアマゾンの奥深くには関係のない話だ。
    万が一、ここで発見しても手首をねじ上げて終わりだ。
    つまらん・・・実につまらん仕事・・・

    そんな事より、やっと許可が降りた。
    現地の異教徒を捕獲せよ。生死は問わず。
    身体を丸め、肩を震わせて笑いを噛み殺す。
    明日からは狩りが始まる。
    ここアマゾンには、教団を信用しない異教徒の数が多い。
    だから俺が派遣されてきた。

    「おい!誰かおらんか!」
    「はい!」

    即座に隣の部屋から部下の東雲が顔をだす。
    しののめ・・・変わった名前で、もう20年もの付き合いだ。

    「熱くてかなわん。早急にエアコンを入手しろ!」
    「・・・はぁ・・・かしこまりました」
    「明日からは忙しくなる。せめて夜だけはぐっすりと寝たいのでな」
    「夕方の支援物資のヘリに連絡を入れておきます」
    「あぁ・・・そうしてくれ」

    では!と東雲は消えていった。
    教団随一のスナイパー。だが真面目過ぎて退屈な男だ。
    今も暑いのに重装備を解こうとも思わない。
    だが真面目なのと優しいとは意味が違う。
    真面目だからこそ、命令を冷徹にこなす。何の迷いもなく子供の頭部を打ち抜ける男だ。

    今までは教団の暗部に属する部隊に配属されていた。
    血なまぐさい仕事は、ほとんど俺達の部隊が暗躍し処理してきた。
    光の子の身辺警護を命ぜられた俺は、今年の1月の魔物の棲家襲撃には参加できなかった。
    後で話を聞いて奥歯が割れるほど悔しい思いをした。
    その場にいたかった。

    ほぼ不死身の身体を手に入れてからは、命のやり取りの背筋が凍る旋律を味わうことは無くなった。
    どれだけ人を屠っても、心が満たされない。
    その場に自分がいる事を想像しただけで鳥肌が立つ。

    「魔物・・・悪魔・・・」

    身を削る攻防戦。硝煙の匂いと背後にチラつく死神の微笑み。一瞬の判断ミスで地獄に落ちる。
    ゾクゾクする・・・

    俺は120名の部下を持たされ、明日からの作戦の為にジャングルの奥地まで来た。
    明日からの殺戮は、多少の刺激を俺にもたらすだろう。

    そっと、リストバンドに装着されたケースを開ける。
    中には針のついた青い液体入りのチューブ。

    「まぁ・・・これを使うほどの事はあるまい・・・」