大学1年生、または何らかの初学者へのお勧め勉強法(1)
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大学1年生、または何らかの初学者へのお勧め勉強法(1)

2018-05-31 22:42
    執筆の都合上、付け焼刃で特定ジャンルについて勉強することがあります。
     偏った知識だとあれなんで、まずは広く浅い知識を身に着けたい。特に執筆の仕事や習慣がない一般の人にもこういうニーズを持つ機会はあるでしょう。普通は大学入学の時じゃないかと思います。他にも就職や転職の時とかもあるでしょうけど。
     事情はともあれ、そういう場合に筆者が重宝している勉強法があります。

     その勉強法というのは、知識を得たいジャンルの英単語集、できれば勉強している他の言語も載っている単語集を利用することです。特に大学では、第二外国語を始めるのに加え、普通に英語も続けてやらされることが多いので、この勉強法は重宝すると思います。
     単語集の使い方については、筆者はまとめて単語リストを作ってしまいます。しかしこの点については、黙読だけの方が速いし良いという人もいるでしょう。音読して耳で覚えるのが合う人もいれば、書いたほうがいい人もいます。書くにしてもタイピングでいいか手書きの方が覚えられるか、それは人それぞれです。
     そもそも必勝法とかそれに類するタイトルの勉強の本が、死ぬほど売っているにもかかわらず、なぜそれらのどれかが定着しないのか。それは、人によって合っている勉強のやり方が違うからだと思います。
     しかし、そのやり方を知るまで思いつかなかった勉強法が、自分に向いていたということはあり得ます。今回紹介する方法もその1つと考えてください。

     このやり方が便利な理由はいくつかあります。
     1つには、何の専門用語であっても。日常語から派生した単語や熟語が少なくないからです。つまり専門用語の外国語訳を覚えることは、ごく普通の単語を覚え直すことに繋がります。
     2つ目は、広く浅い知識が得られるからです。狭く深く書かれた本を、まだそのジャンルのことを知る前から、良書でありますようにと願って運を天に任せて読み始める。こういうやり方は時間の損失を招くことが多いです。知識の全くない状態で高度な本を読むのは相当な時間がかかるからです。それでも良い本ならその時間をかける価値がありますが、そうでない場合は時間の無駄です。そればかりか、特に偏った本や疑似科学書をそうと見抜けない人にとっては危険です。それよりは、英単語を補強するくらいの気持ちで全体を俯瞰する知識をぼんやりとでも持った方が、バランスの良い知識が得られるでしょう。
     3つ目は、専門用語を覚えること自体に、外国語訳をセットで覚えた方が役立つことが多いからです。日本語で紛らわしい言葉が、外国語では似ていない、ということは少なくありません。意味を勘違いしていた言葉も、外国語訳を知ってみるとイメージに合わない、ああこう勘違いしていたんだと気付かされることも多いです。

     で、それに使えそうな本をここで一挙に紹介しておこうと。これが今回のテーマです。

    『8ヵ国科学用語事典』
     日中英独仏西伊露。発音はカタカナ書き。講談社ブルーバックスのやや古い本です。ページ下にエッセイと豆知識コーナーがあって、さらっと読めます。ただし理解に苦しむのが中国語の単語表記。簡体字でも繁体字でもなく、日本語の対応する漢字で表記しています。

    『5ヵ国語新ファッション用語集』
     日中英仏伊。中国語はカナとピンインが両方載っています。

    『夏季オリンピック6ヶ国語辞典』
     英日仏独西露。なんと全5巻と相当なボリュームです。1巻はアーチェリーとカヌーと……という風に種目ごとに分かれているのも使いやすそうだとチラッとめくって思いました。筆者はゴミほどもスポーティでないのでちゃんとは読んでないです。


    『洞窟学4ヶ国語(英日韓中)用語集』
     洞窟学の中でも理科系の単語を中心に収録しています。収録語数は1584語で、日本語・英語両方で順番どおりに並んでます。発音はついてません。単語集だけではなく終わり3分の1ぐらいに分かりやすい図解が沢山あって面白いのですが、問題は12,000円程度とクソ高いこと。専門でもない限り図書館で探すのがお勧めでしょう。

    『6か国語ばね用語事典』
     こんな本あるんだ感が一番強い1冊。英日中・インドネシア・韓・タイ語で収録。珍し目のアジア重視です。どの言語からも引けるよう、巻末に全語の索引あります。

    『5か国語でわかる介護用語集』
     日英中の他に、インドネシア語とベトナム語という珍しいチョイスなのがポイントです。収録語数は約1500語と通読するにも手頃で、各語に短い解説が付いているので外国語関係なく純粋に介護用語だけ初歩を学びたいという人にもお勧めでしょう。ただ欠点は、外国語に発音の表記が一切ないこと。カタカナ表記すらありません。

    『ネーミング辞典』
     日英仏独伊西羅(ラテン語)希(ギリシャ語)露。カタカナ表記がついています。ただ「空間⇒(英)スペイス」のように、原語には近くても定着したカタカナ表記とずれる表記もあるので、実際にネーミングに使うとなると、本採用の前に改めてきちんと発音を調べた方がいいかもです。


    『早引きネーミング辞典』
     英仏伊独西露の定番の他、ギリシャ語・ラテン語・スウェーデン語・アラビア語で収録されています。ギリシャ語やラテン語といったいかにも商品名に使われそうなのをチョイスしています。約1400語。

    『幻想ネーミング辞典』
     日英仏伊独西露羅希アラビア中。本来の目的はラノベとか書く時の参考用だそうです。1200程度と語数も手頃で、ファンタジーと関係の薄い基本語(春夏秋冬とか数字とか)も収録されてるので、各言語の初学者が軽く読むにはいいかも。ただし、特に中国語に顕著なのですが、発音のカタカナ表記に既習者が首をかしげるようなものがあります。また個人的には、せっかくなら日本語に難読漢字も記載した方がより高い中二力を得られたのにと思います。


    『世界のことば100語辞典アジア編』
    『世界のことば100語辞典ヨーロッパ編』
    「アジア編」は、アラビア語・現代ヘブライ語・トルコ語・アゼルバイジャン語・ウズベク語・ペルシア語・ウルドゥー語・ヒンディー語・ベンガル語・ネパール語・タミル語・シンハラ語・チベット語・ビルマ語・ラオス語・タイ語・カンボジア語・ベトナム語・マレーシア語・インドネシア語・ジャワ語・フィリピン語・広東語・北京語・モンゴル語・朝鮮語・琉球語・アイヌ語。
    「ヨーロッパ編」は、ノルウェー語・スウェーデン語・アイスランド語・フィンランド語・エストニア語・リトアニア語・ロシア語・ウクライナ語・ポーランド語・チェコ語・クロアチア語・マケドニア語・ブルガリア語・ハンガリー語・ルーマニア語・現代ギリシア語・英語・ウェールズ語・ブルトン語・ドイツ語・オランダ語・フランス語。スペイン語・カタロニア語・ポルトガル語・イタリア語・ロマンシュ語・バスク語・アルメニア語・グルジア語・イディッシュ語。
     いずれも1ページに1単語の割合で書いてあるコンパクトな本。当然本当の基本語ばかりですので、初学者や久々に勉強する人がそろそろざっと復習するか、みたいな時ぐらいしか使わないんではないでしょうか。


    『日英中韓カタカナ語見くらべ字典』
     基本的な語順は日本語ですが、他の3言語の索引もついています。また余り馴染みのない単語(1ページに1~2個くらいの割合)は脚注で簡単に解説されています。コンパクトで持ち歩くのも楽。いわゆる外来語に限らず「キレる」のようにカタカナ表記が多い単語も入っているようです。


    『日中外来語辞典』
     見出し語の後にスペルが明記されていて、意味は中国語で書いてあるという形の辞書です。普通に辞書なので、辞書特有の薄い紙・小さい字で書いてあります。英語以外だったり和製英語だったりする場合にはその旨の注記(「和」「徳」「希」など。和以外は中国語名の頭文字なので、例えばフランス語は仏でなく法、ドイツ語は独でなく徳)があるので、目当ての言語だけ拾っていく勉強法もできなくはないでしょう。発音はついてません。

    『日本語から引ける中国語の外来語辞典』
     見出し語6500とかなり充実してます。発音もピンインと仮名の両方が書いてあり、中身も見やすい書き方で、初学者には『日中外来語辞典』より向くと思います。

    『西和英海語辞典』
     船とかの用語を収録。語順はスペイン語準拠です。発音の表記はありません。

    (続く)
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