HitoShinkaが『GODZILLA 星を喰う者』を記憶レビュー
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HitoShinkaが『GODZILLA 星を喰う者』を記憶レビュー

2018-11-14 12:04
  • 3

 いよいよ最終章のアニメゴジラ!

 えーとですね。
 これはアレなんですよ(ローテンション)

 よく普通の30分物のアニメや特撮で、主人公やヒロインが悪者につかまって、幻覚とか見せられて悪者の演説聞かされ続けたりする回があるじゃないですか。で、尺がいいところに来ると「違う!俺は……」とか叫んで幻覚パーンと打ち破って、敵やっつけて終わり。
 それを映画一本分に引き延ばした話です。
 30分番組の本編20分程度で終わる話を90分に伸ばす。70分の余分をどうやって埋めるかというと、その役割は長台詞を伴う回想・イメージシーンという残念なものが担当するのです。

 ちなみに「怪獣は何で現れたか」の設定はまた揺らいでます。
 第1作目では謎に包まれており、第2作目では「公害や環境破壊などの人類の活動のせいで」現れたとか言われており、今回3作目においてついに「人類の原水爆実験」とまとめられました。しかもゴジラだけでなく怪獣全般がです。明らかに宇宙から来たドゴラとか伝説の古代怪獣系はどうなるんでしょうか。
 これらの台詞、1作目はハルオの独白、2作目と3作目は博士との会話に出て来る言葉なのですが、劇中「明かされた怪獣出現の衝撃の真相!」とかはなく、単に会話ごとに内容がふらふらしてるだけです。
 正直これが「怪獣映画ではなくハードSFの舞台で描かれる人間ドラマ」とか言ってる人には「最初だけ同意」しておきます。

 ついでながらメトフィエスが「怪獣は恐れられるから怪獣であり、人間がいなければただ巨大な『動物』に過ぎない」と語るシーンで、『今回のゴジラは植物由来』というパンフなどに書かれた裏設定が徹頭徹尾本編に活かされなかったと分かったのも地味にガッカリでした。


 まあ、順を追ってみていきましょう。
 最初にメトフィエスの声が流れます。
「我々は文明のはじまりから地球人を監視してきた云々」
 あーはいはいこの脚本家さんの好きなやつですね。続いて、メトフィエスがハルオにくっついていたのは、ハルオを英雄に祀り上げて人類を彼らの望む方向に導かせるためだった、というような事か語られます。

 が。
 同じ脚本家・虚淵玄氏の『仮面ライダー鎧武』でも顕著だったのですが、シナリオ上の大きな問題があります。「黒幕がドヤ顔で言っているネタバレと、作中の展開に整合性がない」のです。

 メトフィエスが望んでいる方向というのは、人類がメカゴジラを失いゴジラを倒す手段がもう無いので「神様にゴジラをやっつけてもらおう」という話に誘導し、儀式を行わせて彼らの神ギドラを召喚することでした。そしてゴジラや人類もろとも地球をギドラに喰わせることが望みだったのです。
 そうする理由は彼らの教義が「みんな死んで楽になろうよ」だからなのですが。

 そして以上の計画は、本編中でハルオを放置して進められます。
 というのは宇宙にある母船が「前作のメカゴジラ計画を途中で邪魔したハルオを処分するかどうか」で揉めているので、揉め事の原因であるハルオは博士の勧めでさっさと原住民たちのところに身を隠してしまうのです。
 そもそも前作でハルオに「ギドラはエクシフ星を滅ぼした怪獣」とバラしたのはメトフィエス本人(意図不明)。ハルオが協力しないのは当たり前です。
 しかし別段困った様子もなく、そのまま他の信者達によってギドラ召喚の儀式は進められ、普通に成功します。ハルオいらんやん。
「いや! 前作でゴジラを倒せなかったから今の絶望的な状況がある! そこにはハルオとメトフィエスがかかわってたじゃないか! だから人類は神に縋ったんだ! ハルオについてたのはこの状況を生み出すための深遠な布石なんだよ!」とシナリオを擁護したい人は言うかもしれません。
 が、2万年前から人類はほぼずっと絶望的状況にありっぱなしなので結局ハルオ関係ないんですよね。地球を捨ててゴジラから逃げなければならなくなった時も、到着したタウeが居住に適さず行き場がなくなった時もじゅうぶん絶望的だったと思います。

 まあともかく、ここで良いシーンを挙げておきます。
 ハルオ処刑を主張するビルサルドに対し、母船で常にハルオの無謀な計画を邪魔する側だったメガネのおっさんが、敢然と擁護論を展開するシーン。
 そして宇宙にギドラが出現し母船が破壊されるまでの混乱の模様。異次元怪獣であるギドラに各種計器の反応のつじつまがあわないことを混乱しながら伝えるお姉さんの声。筆者が「悲鳴を上げながら必死に報告するオペレーターのお姉さん」に萌える性癖だからでもありますが。
 この2つは間違いなく評価して良いシーンだと思います。

 そして地球では前作の戦いのあと休眠状態にあったゴジラの上空に暗雲がたちこめ、蜘蛛の中から巨大な3つの球体が姿を現します。
 その中からギドラが出て来るわけですが、キングギドラというよりマンダです。胴体が出てこないからです。「今はまだ」出て来ないのではなく、最後まで出ず一生マンダです。
(一応「イメージの中で一瞬出てくるシルエット」だけはキングギドラなんですが、これはパンフによると「エクシフが想像しただけの全身図」らしいです)。なのになぜかギドラ召喚で唱える言葉は「来たれ、終焉の翼」です。翼なんか一枚も来ないのに。

 ギドラに向かって熱線を撃つゴジラ。
 しかし熱線は曲がってしまい、ギドラに命中しません。
 横で見ている博士たちの機器によれば熱線が曲がった事は記録されておらず、不思議だ!と騒いでいます。
 ギドラはゴジラに接近し、ゴジラは殴ろうとしますがゴジラの手はギドラをすり抜けます。ギドラには、この世界の物理攻撃一切が通用しないのです。熱線を曲げる必要があったのかはこの際忘れましょう。
 そのままギドラはゴジラの肩などにかぷっと噛みつき、これのみがギドラのゴジラに対する攻撃です。

 ……なに二度見してるんですか?
 もう一度言います。このかみつきのみがこの映画唯一のギドラによるゴジラへの攻撃です。
 この後ギドラは特段動かず、ただゴジラの攻撃が効かないという人間たちの発言が繰り返されます。

 そして博士は、物理法則の異なる別の世界から来た怪獣だから攻撃が通用しないのだと気付きます。
「じゃああれはゴジラに勝てるんですか!?」と問う兵士に博士は
「冗談じゃないぞ、あれはゴジラどころの脅威じゃない……地球そのものが食いつくされる……!」
 映画のタイトル的にはそうなんですが、博士はこの怪獣が異次元から来たんだろうと推測しただけで、ギドラは結局最後までゴジラと宇宙船以外にはなにもしなかったんですが。博士の中では、異次元怪獣はみんな星を食べることになっているのかもしれません。
 たとえば周辺環境の物理法則が歪んでおかしなことになるとか、星全体にダメージがいきそうな描写を加えておくなどはできなかったものでしょうか。長すぎるイメージシーンの代わりに。

 ちなみにハルオはゴジラvsギドラ戦がはじまるあたりでメトフィエスを探しに行き、そのまま捕まりました。その後、この怪獣バトル(とはいまいち呼びづらい何か)は、ハルオのイメージシーンの中で語られるメトフィエスの長い演説を頻繁に挟みつつ、進行したりしなかったりします。

 一方、博士は異次元怪獣を手引きしている者がいるはずで多分メトフィエスだと勘づき、それを伝えるため、原住民の娘とともにモスラの卵を通じてテレパシーでハルオに連絡を取ろうとします。
 これによってイメージシーンの中にモスラのシルエットのみが出現し、それを覚醒したハルオがメトフィエスの目の中に埋め込んである機械?を壊すとギドラの無敵モードが解除されました。
 え? モスラの実際の登場? あると思ったの? 俺も思ったよ見る前までは!!

 あーさて。
 いよいよ物理攻撃が通じるようになったギドラとゴジラの決戦です。
 まずゴジラがギドラの首の一本にワンパン! 首は金色の塵となって消滅しました。

 ……。
 
 …………。


 ……………………やっぱ星食ってるような奴はダメだな、次!

 次も駄目でした。ゴジラに顎を掴まれベキッとやられるとそれだけで消滅。『FINAL WARS』のクモンガが振り回されるシーンより短かったんじゃないでしょうか。

 ここで肩にかみついてた3本目の首がいったん離れます。まあ最後くらい熱線ぶっぱなしたいやんゴジラだし? というだけですがね。はい一発で消滅。あと、ギドラが来ていたゲートも熱線一発ずつで爆発して終わり。

 一応、戦いの途中でちょっと浮き上がるシーンがあったのと、博士やオペレーターのお姉さんが計器の異常を語るあたりでところどころ重力に言及してるのが、原作キングギドラへの精いっぱいのリスペクトだったんじゃないでしょうかもっとがんばれ


 ちなみにこれは印象なんですが、全体としてCGが荒い場面が多かったような気がします。
 リーランドとユウコの亡霊に罵られるイメージではPS1くらいでできるCGじゃね? って感じでしたし、原住民との生活を描いた場面なんて、博物館に置いてる「縄文人の生活を再現図
」くらいの止め絵でした。
 だいぶ予算減らされてませんか?
 いやそういう「味を狙った」と言われればそうとも解釈できないかなとも思うんですけど。


 ……で、エピローグなんですが。
 博士が、前作のメカゴジラシティ戦で残ってたロボットとヒロインの脳死体を回収してまして、そこからまたナノメタルで文明を再生しようとするんですね。
 で、ハルオとしては「文明が再興したらまたゴジラやギドラみたいな怪獣を生んでしまう!」というわけで、ヒロインを載せてロボットでゴジラに突っ込んでいきます。熱線で爆発しながらゴジラにぶつかって終わり。
 その後、今度はそのロボットを原住民があがめているシーンで、今度こそおしまいです。 


 待て。
 完全にゴジラに負ける前提での自殺だったら許そう。でもそれだったら別に崇められはせんだろ。
 まさかあれで、あのしょぼい特攻でゴジラ倒したんじゃあるまいな?

 お前それ、「本作はゴジラの株を最後の一場面まで下げ続けることに尽力した映画です」ってことやからな? 違うよな? なあおい?



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ちゃんと映画の内容を理解できてない人の感想ですね。
最後のあたりは特にひどい。
20ヶ月前
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>>1
横からだけど理解できてないとおもうならきちんとどこがどのように理解できてないか指摘しないと「ちゃんと映画の内容を理解できてない人が噛み付いてる」と世間一般ではみなされると思います
20ヶ月前
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>>1
同意
19ヶ月前
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