再び《霊剣山》小説版に合わせて追加説明ー12
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再び《霊剣山》小説版に合わせて追加説明ー12

2017-03-26 07:11
  • 4
2期最終話です。アニメの話数に合わせて、《霊剣山》原作小説のネタ紹介&解説を加えてみるこのシリーズもいったん終了になります。皆さん、お疲れ様でした。

※アニメを先に、できれば1期も先にご視聴になってからご清覧ください。
※※1期、及び1期についての追加説明をお読み下さった前提で今期の追加説明を加えるつもりなので、よかったらこちらからどうぞ。
※※※忙しい方はせめてこちらの前書きをお読みくださると嬉しいです。

二期パート:         10 11


何の話だったっけ?
問心剣云々で誤解したり忘れてしまったりするかもしれませんが、本来の目的は王陸の潔白を証明するのじゃなく、ルール違反、掟破りがあったかどうか調べることです。問心剣の尋問は中途半端ですけど、消したのは劉顕長老なので、王陸は一応パスということになりました。しかし、智教の性質が邪教に近いのは変わらないので、規律係の方鶴長老のほうこそ難関です。

なぜセーフだったし
霊剣派は元から自由な門派です(王舞を見れば分かるw)。つまり、掟は少ないです。少ないですが、方鶴長老はそのレギュレーションを絶対守ろうとしています。原作では、王陸に挑発されて釘を刺され、万仙盟のレギュレーションに違反しなかったら許すって話になりました。そして、違反したかについて一番発言権があるのはやはり万仙盟自体ですから、王陸はその行政権を握っている関係部署の中層部に多額の賄賂を贈ってすべてを済ませました。門派外で賄賂を贈ることを取り締まる具体的な条文は霊剣派になかったので、滑り込みセーフで、厳しく咎められてもせいぜい反省文を書かされるくらいです。

問心剣の意味(微ネタバレ注意)
問心剣はただの時間稼ぎに過ぎないと王陸はまるでそう言っていましたが、あれは自分の成長、能力を見せるところでもあれば、智教方式の可能性を見せるところです。一般人、底辺修士も上手く動かせば、見くびられないほどの力になります。そして一般人より寿命がはるかに長い修士たちは、こう長く手をつければつけるほど利益が上回るようなことに全然投資しないのはおかしいです。小さな智教でさえこれですから、この経営方式を全九州に広げればって話です。

葉初塵に智教を預かる
王陸は飽きたと言って、元七星門家元・葉初塵を常務副教主に任命し、智教のすべてを預かりました。とはいえ、非常に詳しい20年計画を渡しておいて、あとはアニメに登場しなかった王陸の狂信者かつ智教で一番強い明雲道人を牽制に、葉初塵の傍らに置いておきました。政治手腕の凄い王陸はここまで用意周到ってことですw

両親との別れ
これは2期において原作と一番違うところです。王陸の人情を強調することは、原作に一番忠実でないことで、今後の展開を一切無視したように見えます。
原作で、王陸は終始両親に教主であることを明かしてあげなかったし、ちゃんとしたお別れも告げませんでした。情はあったとしても、仙俗は別途でこうなるのも自然だと思っています。一般人の両親に対して、王陸は教主権限で今より生き生きした智教生活を送らせて、霊薬で療養させ、後を継ぐ元気な弟を授けるくらいでした。王陸の正体を考えれば、こっちのほうが自然です。

智教編とは
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、智教はつまり中国共産党をモチーフにしたものです。辺鄙な王氏村から智教を発展することは「農村で都市を包囲する」戦略、百万飛昇者は「共産主義天国」、「調査なければ発言権なし」は毛沢東の名言、葉初塵に渡した「司令部を砲撃せよ(砲打司令部)」は文革の引き金になった大字報、試練レポートの「人民のために尽くす(国民の為の奉仕)」は共産党の政治スローガン、などなど。
原作の王陸はアニメのように、俺は間違っていないと叫ぶまで、自分の正当性を強調したりしませんでした。これを経て、むしろ腐った人間に飽きた、興味を失ったと言いました。智教のやり方はまるで邪教で、正しいわけではありませんが、それで得た力は本物です。乾元燃血功のように、使い方によっては良いところもあります。しかし、問心剣の結果を見れば分かりますが、到底「道」に逆らうことです。それを知りつつも、必要であれば、あなたはやってしまいますか。

霊剣山はディストピア作品
王陸、王舞、智教、万仙盟、どう見ても歪んだやつばかりです。霊剣山が描くのは正義を語る王道ストーリーではなく、もっとリアルな人間の暗闇です。人生に綺麗ごとを並べるだけじゃ済まないことも多々あります。理不尽なこともあったり、不運が続く時もあったり、王陸は常に常軌を逸しますけど、いつも一番「合理的」なやり方で対処します。手段を択ばないのではなく、一番効果的な手段を択ぶまでです。いわゆるプロの冒険者ってやつw
仙人は自由自在にいながら、道に従う者です。仙人も結局人から転化した者であれば、仙人になりかける者も結局人間じみたことばかりやるでしょう。長寿になって、超能力を手に入れて人間じゃなくなったとしても、少しは改善したとしても、人間だった時の一番の欲望をもみ消したわけではありません。霊剣山はそういう修仙界、後に仙界のことを描きました。この世に、理想郷はあるだろうか。

最後に
霊剣山にこれを押す、これを否定する、みたいに、ことに評価、是非をつけるところはあまりありません。ただ問題を述べて、解決して、「淡々」(王陸のやり方だから、淡々と言えるかw)と描くのです。それらをどう捉えるか読者に任せっぱなしなんで、だから面白いです。
とにかく、はよ訳本を出せください、なんでも(ry
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原作を読んだものの一人として日本語訳版が出ることを切に願っております
何なら自分で翻訳してもいいんだけど、その場合はどこに言えば……
32ヶ月前
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>>1
コメントありがとうございます。
やはりそう思いますよね(´・ω・`)
32ヶ月前
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1期の頃からアニメ見終わったら、こちらで解説を読んで理解を深めさせていただいてます。
今期もお疲れさまでした!お陰でアニメで分かりにくい部分が補填でき、大変楽しませていただきました!
ありがとうございます!

3期があったら、ぜひまた解説して下さるとうれしいです!!
32ヶ月前
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>>3
コメントありがとうございます。
いつもご清覧下さり嬉しい限りです(*'▽')ノ
原作ストーリーの魅力を伝えるのが目的なので、大変ありがたいコメントです。
原作厨に智教信者(おい)として、3期があったら、ぜひともまた書かせていただきますw
32ヶ月前
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