「本土派」
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「本土派」

2015-03-12 18:44
    近日の反水客デモを巡って、「本土派」の知名度(声名か悪名か別として)がさらに上がってきましたが、一体「本土派」とはなんでしょうか。「本土派」と理念がかなり違うので、それほど詳しくありませんが、理解する限りのことを説明しようと思います。


    反対派の3大陣営
    まず、反対派の構成を軽く説明すると、大体3つに分けられてます。それは、「泛民主派」、「進歩民主派」と「本土派」です。

    議会にいる反対派全員「泛民主派」と誤解される人もいますが、基本的に「飯盒会」という会議に出席する政党のみ「泛民」で、緩い政党聯盟です。

    そして、前回の政治改革案で民主党が裏切ったせいで、政党聯盟を維持する甲斐がなくなったと考え、さらに積極的な手段を使おうと、「泛民」から離脱して生まれた政党、「社民連」と「人民力量」は「進歩民主派」あるいは「激進民主派」といいます。

    最後に、近年学者陳雲氏の香港城邦論》がきっかけで、香港本土の利益を最優先にして、中国大陸の干渉など極力抵抗する思想がブームになりました。それで、暴力行動を完全に否定することを拒絶した黃毓民議員が「人民力量」から離脱し、ネトラジ「MyRadio」で「熱血公民」のネットメディア「熱血時報」と一緒に「本土派」の思想を広げてきました。概して、そういう「本土派」の思想を信じて伝える様々な民間組織が「本土派」と呼ばれてます。


    「本土派」の思想
    「本土派」とあまり接触しておらず、そういう思潮の発祥元とされた香港城邦論》シリーズも読んだことがないので、正直なんともいえませんが、一般人としての理解を述べようと思います。

    陳雲氏の主張(著作の内容にとどまらず)によると、中国では、本物の中華文化が中国共産党の統治のせいで消えてしまって、中華の正統は香港にまだ残ってます。そのため、中国とは全く別な民族になってしまい、正統を守るために、中国と戦わねばなりません。いずれ、中共政権が倒れ、チャイナ合衆国的な国になるのが理想図らしいです。

    一見、夢見すぎ感はありますが、一人の学者の妄想にしてはあまり問題にはならないはずです。が、彼を含め、その理想図を実現しようとする組織などが、実行手段について、問題視されるところが多々ありました。
    たとえば、中国人全般、さらに新たに大陸から移民してきた人をイナゴと見なすことや、中国と抵抗するために、いずれ武力行使も躊躇わないことや、そういう方針に従わない人を敵と同一視することなどなど。

    そのせいで、かなりの「本土派」が極端的に排他し、自己中で、論述力が欠けていて、暴力に訴えようとする傾向が見られてます。雨傘運動の中で起きた、メインステージを、立法会を、人民力量のブースを衝突する事件は皆彼らの仕業だと思われます。


    「本土派」の蜂起
    どうして、「本土派」が人気になれましたか。
    それは、人性の弱点を利用したからです。

    人には排他的な面があり、特に利益が関わったときに、私とあなた、身内と外人、わが国と外国、即座そう考えてしまう人はかなりいます。近年、経済面、政治面、生活面、観念形態まで、中共が干渉してきて、精神面から実的な利益まで危惧された香港人は、排他的な情緒を生まれるのがごく自然なことで、煽る人がいればなおさらです。

    それに、伝統的抗争手段に対する不信感や、全く妥協しようとしない政府への不満、全力を尽くしても微動だにしない巨大な敵への無力感などによって、ストレスが凄まじい溜まっているのもあります。それを発散するため、一部の人、特に、警察に暴行された、暴行を目撃した少年たちが、目には目を、暴力に訴えがちです

    さらに、議員黃毓民、「皇上」黃洋達をはじめ、「本土派」がネトラジ番組群やSNSグループで散々浸透した、これこそかっこいい、正義、効果的といったメッセージと、他のやり方を全否定するような言い方に、かなりの人が説得されたと思います。特に、黃毓民氏には抜群の論述力、黃洋達氏にもすばらしい表現力があるので、彼らの話にある矛盾に気づくことはかなり難しいです。


    「上好む者有れば、下必ず焉より甚だしき者有り」
    主張者として、必ずもっと配慮せねばなりません。とあるやり方を提唱したら、必ずやり過ぎようとする人がいます。
    そのため、最も論述力、説得力のある黃毓民氏、黃洋達氏に責任を負わせねばなりません。少なくとも、その口で若者を暴力の方向に導いてしまったから、その口で正道に戻らせないといけません。暴力を全否定しない、暴力の可能性を見せた時点で、こうなりかねないと分かっていたはずですから。

    昔の若者思いの黃毓民議員はどこに行ってしまったのか、行動で先頭して勇武だった皇上黃洋達はどこに行ってしまったのか、今こそおのれの信念を貫き、ポピュリズムを正しい方向に導くべきではないでしょうか。昔、彼らが奇兵になるかもしれないと言いましたが、残念ながら、一世代の香港人の価値観を根本から取り壊す「鬼兵」になってしまいそうです。

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