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第7話
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第7話

2015-07-21 23:36

    ここはヴァルビニア島の最大の都市バビリア、推定人口250万人の大都市だ、そしてこの都市の中央に漆黒の巨塔『バベルの塔』がそびえ建っている。
    その黒さは太陽の光も届かない奈落の底のようにすべての光を飲み込む漆黒である。
    その大きさは一昼夜かけて一周するほどの大きさである。
    その高さは雲の上の天界に通じていると言われるほど高い。
    バベルの塔の南面にただ一つの入り口があり、入り口を塞ぐようにギルド本部が有る。
    元々は塔のモンスターが出てくるのを防ぐための砦なのだが、長い年月が経ち、逆にモンスター退治に塔の内部に入るようになると、前線基地となり、今現在はギルド本部が置かれて冒険者のための出発点になっている。
    バベルの塔の南面にギルド本部があり、ギルドを囲むように広場が有る、その広場から5本の大きい道が都市の外側に向かって走っていて、それぞれの道はこのヴァルビニア島の主要な国に繋がっている。
    その中の西に伸びる道のまわりは冒険者区画と言われていて、冒険者達のための店が多くある、モンスターを倒すための武器屋、モンスターの攻撃から身を守る防具屋、戦闘で負った傷を治す薬屋、冒険をサポートするためのアイテムを扱う道具屋、冒険の成功を祝い親睦を深める酒場、体と心の疲れを癒やす宿屋など冒険者のための施設が集まっているのだ。
    ここはそんな冒険者区画にある三日月広場に面した酒場『三日月の黒猫亭』にいる。
    4人用テーブルが5卓と厨房が見えるカウンター席が6席のチョイ小さめの酒場だ。
    ミネルヴァは店に入って厨房近くの奥の丸テーブルの上座席に着く。
    「ザッシューこっちに来なー」
    言われるままテーブルに行き、ミネルヴァの対面の席に着いた。
    「いらっしゃいませ、ミネルヴァお帰りなさい」
    厨房から出てきた女性が注文を取りに来た。
    まだ少女の面影を残す可愛らしい顔立ちに笑顔をたたえる、一般的な町娘の服装に白いエプロンを付けることによりナイスバディーがより際立っている。
    「ビール3つといつもの頼むよ」
    「はい、注文有り難うございます」
    注文を受け取った女性をナイスバディーだなーとオヤジ臭いこと考えながら見送っていると
    「あんたをコボルト2匹から助けたのは私、傷ついたあんたにポーションをやったのも私、ダンジョンから無事に出れたのも私、換金所の100バル払ったのも私だ、あんたは私に相当な恩が有るよな?ザッシュ?」
    相当に恩着せがましいぞ、なんかヤバイ、とりあえず下手に出ておくか等と考え
    「そうですね、本当にありがとうございます」
    「じゃあ、ザッシュはもう私のものでいいな?」
    何だこいつ、見た目は綺麗なのだが年齢がちょっと行き過ぎで気性格がきつそう、結婚相手に恵まれずに行き遅れBBAなのか
    「・・・?どういうこと?」
    「私の奴隷になれって言ってるんだよ」
    うっわー地雷に助けられちゃったのかよ!
    なんとか逃げ出さないとヤバイぞ
    「こら~ミーちゃん、またそんな風に誘って~、そうやっていつも~失敗してるんだから~」
    酒場に入る前に別れたリリがミネルヴァをたしなめながら入ってきた。
    ちなみにアイリとはギルドを出た時に別れている、次の冒険は明後日らしい。
    「おう、リリ戻ったか、宿は空いていたか?」
    「空いていたから~取っておいたよ~」
    そう言いながらリリが俺の右側の席に座る
    「え~と~、ザッシュだから~、ザッ君でいいよね~」
    どうやら俺はザッ君らしい
    「いいですよ、んで?俺をどうするんです」
    「さっきは~ミーちゃんが~変なコト言ったけど~あれはね~私たちの~」
    「おまちどうさま~リリちゃん持ってきたよ~」
    先ほどよりも若い給仕さんが手際よく置いていく、若いというよりさっきの給仕さんが17歳だとするとこの娘は14歳ぐらいだろう、完全に少女に見える、なので体型もまだまだ成長途中なのだろう。
    「うわ~ありがとう~イーちゃん」
    「それじゃ乾杯しようぜ!」
    「「「かんぱ~い」」」
    3人でコップを合わせ乾杯する
    ゴクゴクと喉を鳴らしながらミネルヴァが一気に呑み
    「ぷはぁ~~~この一杯のために冒険してるんだよ~、イーニャー、おかわり~」
    すでに用意してあったのだろうか、おかわりのビールと共に肉と野菜の炒めた料理が運ばれてきた。
    さっきの話しかけてたことをとりあえず置いておき、お酒と料理を口にする。
    「ん~~~~やっぱりここのお料理は美味しい~~~~」
    リリが体をくねらせながら絶賛する。
    俺もそれに賛同の意を言葉にする。


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