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ブロマガ

  • マンガ界の庵野秀明は誰か?:その2(1,666字)

    庵野秀明は、創作物のパロディ――すなわち二次表現を一つの技法(芸術スタイル)にまで昇華させた。 それまでにも真似る(盗む)というのは多くの人がしていたが、だいたいは元ネタとの関連性をむしろ消そうとした。それがピカソが言う「すぐれた芸術家は真似る。偉大な芸術家は盗む」というものだ。 つまり、偉大な人は盗んでいたのだ。しかし庵野秀明は、「盗む」のではなく「真似る」ことをむしろ前面に押し出した。それを連続させることで、初めて「偉大」の域に達した。 これは、庵野が世界初の「オタク世代」の代表であり、浴びるようにコンテンツを吸収してきた生い立ちがあるからだろう。1950年代後半に生まれたいわゆる「オタク第一世代」は、ありとあらゆるコンテンツが生活の中に溢れる環境で生まれ、それをほとんどストレスなく吸収しながら育ってきた。 それが、新しい芸術領域を生んだ。近年、アニメやマンガでは「異世界もの」が流行っているが、これは今の若い世代の全てがRPG――特にドラクエをプレーした経験があることに基づく。ドラクエの「異世界に飛ばされる」という共通体験を誰もが持っているので、それをコンテンツの下敷きにできるのだ...

    1日前

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  • マンガの80年代から90年代までを概観する:その23(1,942字)

    1960年代。マンガは市民権を得る。 そこで主役となったのが、マンガの神様である手塚ではなく、塚は塚でも赤い塚――赤塚不二夫であった。赤塚は、「1960年代に日本中に蔓延した窮屈さ」を解消する救世主として、大スターに上り詰めた。 この新しい窮屈さは、戦前の窮屈さとは違った。 戦前の窮屈さは、ロープで締められるような苦しさだった。つまり、肉体的な苦しさだ。 だから、そこからの脱却は「肉体の解放」を意味した。それは、例えば手塚の『新宝島』にあるような車での暴走だったりした。 対して、戦後のそれは真綿で首を絞められるような苦しさだった。つまり、精神的な苦しさだ。 だから、マンガにも「精神の解放」が求められた。それに答えたのが、イヤミの「シェー」であった。 では、このシェーは、どんな「精神の解放」を果たしたのか? それは、「その発想はなかったわ」という発想である。考え方の自由さを持つことだ。特に、「メタ的な視点で、全てを無意味化すること」である。 ちなみに、赤塚不二夫の深甚な影響を受けた松本人志は、今でもこれを追い求めている。 では、「シェー」が持つ「その発想はなかったわ」とは、どの...

    2日前

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  • [Q&A]両親の墓についてどうすればいいか?(1,813字)

    [質問] お墓について質問です。 Aの父は次男としてうまれて、父の母のお墓は父の兄の名義で建立しました。 費用は父がだしました。 父の名義のお墓がありません。 Aは両親がなくなったときに、両親用に新しいお墓を買って建てるべきなのでしょうか。 また、お墓は樹木葬、納骨堂などもあるようですが、どのようなお墓がよいのでしょうか。 [回答] 分かりませんね。これは分かりません。ご両親が亡くなったときに、そのときのフィーリングで決めるのが一番いいと思います。 そもそも、ご両親より先に自分が死ぬ可能性だってあるわけです。そういう可能性を考えないことは、生きる上ではあまり良くありません。常に今日どう生きるかを、そしてどう死ぬかを真剣に考える。そうしていたら、両親のお墓のことは後回しにしてもいいと思えるはずです。 ジョブズはいつも、朝起きたら「今日が人生最後の日だとしたら、それでも今日予定していることをするのか?」と考え、「しないだろう」と思ったら、その予定をキャンセルしていたそうです。 ぼくは、もし今日が人生最後の日だったら、きっと両親のお墓のことは考えません。その代わりに、娘と遊び...

    3日前

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  • 生きるとは何か?:その2(1,653字)

    人間には、考えるという特性がある。これは、他の動物にはあまり見られない傾向だ。 そして、考えない他の動物には、幸不幸の概念がない。自然のまま、無意識的に生きている。 そもそも、人間もかつては無意識的に生きていたらしい。今でも無意識的に生きている時間はあるが、ふと意識的になる時間もある。 人間が意識的になるのは、言葉を操るようになってからだ。特に、比喩的表現を使うようになってから、脳の機能が劇的に進化した。脳の機能というより、OSが進化した。 比喩的表現は、脳のメモリ消費量を少なくできるすぐれたOSだった。これによって、人間の記憶量が爆発的に増大した。いろんなことを覚えられるようになると、それらを関連させることで「思考」が促進する。思考は知識を前提としているから、知識量が多ければ多いほど、思考もまた深まるのである。 そして思考が「意識」を生み出した。意識はさらに、幸不幸の概念を生み出した。そうして、「なぜ生きるか?」とか「どう生きるか?」という疑問が生じるようになったのだ。 そもそも意識がある前は、人は当たり前のように生きていたので、なぜ生きるかとかどう生きるかとかは考えなかっ...

    4日前

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  • 好きなことを見つける方法:その17(1,691字)

    これからの時代に、「自分を知ること」はきわめて重要だ。なぜなら、自分という人間を知っていれば、その特性を活かした生き方ができる。そして、これからの競争が激化する時代に、自分の特性を活かした生き方をすることは、大きなアドバンテージになるからだ。 自分の生き方を決めるのは、たいていの場合において自分である。自分はいわば、自分という船の船長だ。 その船長が、自分という船のことをよく知らなかったら、航海もままない。もちろん、海図すなわち社会を知ることもだいじだが、それ以前にまずは自分の船の性質すなわち自分という人間の性質を知り、それを海図つつき合わせることで、はじめて航海は上手くいくのである。 それにもかかわらず、多くの人が海図の方は気にかけるが、船の方つまり自分のことはあまり気にかけない。なぜかといえば、理由は簡単で、みんな自分のことは「知った気」になっているからだ。あえて調べる必要はないと思っている。 しかしながら、それではなぜ多くの人が「自分探し」に出かけるのか? それは、自分のことは自分が一番よく知っているという気持ちのある一方、どこかで「自分が自分でよく分からない」という...

    5日前

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2014/01/30 11:01

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