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  • これからどう生きたらいいのか?:第65回(最終回)(1,939字)

    2019-04-23 06:006時間前1
    108pt
    ここまで長きにわたって「これからどう生きたらいいのか?」ということについて考えてきた。なぜかといえば、それはぼく自身、何よりそのことついて悩んでいるからだ。ここのところずっと、新しい生き方を模索している。

    なぜ、これからどう生きたらいいのかについて考え、悩み、模索しているかといえば、これまでの生き方では生きていけなくなったからだ。通用しなくなった。

    例えばぼくは、つい1年ほど前まで「怒る」ということを普通にしていた。そして、怒ることは悪いことではないと思っていた。むしろ、それが自分の原動力で、いいことだと思っていた。

    しかし、去年1年、怒っていいことは何もなかった。この感覚は、これまで50年生きてきた中で、一度も味わったことがなかった。これまでの50年の人生では、怒ることが生きることの糧だった。怒ることによって、ぼくは生かされていた。怒らなければ、とっくの昔に死んでいただろう。

    しかし去年
  • お金をかけずにたった三ヶ月で知的生産性を爆発的に飛躍させる方法:その20(1,875字)

    2019-04-22 06:00
    108pt
    今も、そしてかつても、「絵を見る」ことの最大の価値は、そこからインスピレーションを受け取ることにある。絵を見て、それに刺激されることによって、人には何か新しいアイデアが生まれる。

    この、「何か新しいアイデアが生まれる」ということにまさる喜びは、なかなかない。またビジネスマンにとっては、これにまさる「経済活動」も、なかなかない。

    なぜなら、ビジネスマンにとっても最大の原資は、そのアイデアだからだ。アイデアこそがビジネスを生み、お金を産む。
    だから、ビジネスマンはいつでも新しいアイデアを欲している。そのためなら、どんな犠牲も厭わない。

    そして、その何より欲しいアイデアを生み出してくれるものこそ、絵なのだ。特に、すぐれたアーティストが描く「ビジョン」からは、取り分け大きなインスピレーションを受け取ることができる。

    だから人は、ビジョンに満ちた絵を欲する。そこからインスピレーションを受け取ることに
  • 第六期「岩崎夏海クリエイター塾」塾生募集のお知らせ(2,090字)

    2019-04-19 06:00
    今、岩崎夏海クリエイター塾というのをしている。始めてもう5年くらいになるが、最近では10人ほどのメンバーになって、少人数運営している形だ。

    岩崎夏海クリエイター塾の最大の特徴は、塾生が毎回宿題として映画を見てきて、それについての「講評」を発表するところにある。授業では、ぼくの講義が一時間と、その後の一時間で見てきた映画についての評価・解釈を塾生それぞれが発表していく。また、それを受けてぼくを含めたみんなで、その評価・解釈についての議論を深めていく。

    この議論が、塾生にとってはもちろん、ぼくにとっても面白い。というのも、毎回「そんな映画の見方もあるんだ!」と発見させられるからだ。映画についてのさまざまな気づきを、そこで得られる。

    例えば『ROMA/ローマ』というアカデミー監督賞も獲った映画がNetflixで公開されているのだが、この作品を宿題にしたことがあった。すると、そこに登場する「若い男性」がいるのだが、彼は欲望に駆られて主人公の女性と交際を始める。ところが、彼女が妊娠したと分かると手のひらを返して離れていく。

    しかもその逃げ方がひどく、はっきり別れを告げるのではなく、のらりくらりとかわすのだ。一緒に映画を見ているときに妊娠を告げられるのだが、直後、トイレに行くと言って席を立ち、そのまま戻ってこないのである。

    そういうに煮え切らない態度を続けていたため、痺れを切らした主人公が彼の家まで会いにいく。すると、その男性は所属している政治団体の格闘技訓練の真っ最中だった。そして、訓練が終わったところで女性が話しかけると、今度は「もう一度その話をしたらぶちのめすぞ!」と逆ギレし、暴力で脅してくる。そういうふうに、考え得る限り最低の男なのである。

    ところが、そういう最低の男であるにもかかわらず、一方では純粋な心も持っている。特に格闘技と政治には熱心で、心から強くなりたいと願い、また心から国を良くしたいとも考えている。

    この映画について、塾生それぞれが評価・解釈を発表したのだが、そのうちの一人であるSさんは、「その最低の男に自分を見てしまった」と述べた。
    というのも、Sさんは仕事の関係で東京に住んでいるのだが、奥さんと子供は地方にいて別居している。そしてSさんは、東京で仕事をしつつも格闘技に熱心にのめり込み、最近ではアマチュアの試合にも出場して、見事勝利をおさめたのだという。

    もちろん、パートナーを暴力で脅すようなことはしないし、養育費もちゃんと払っているのだが、しかし一人暮らしの自由な生活を満喫し、格闘技に無邪気に打ち込んでいる自分に、その登場人物との同質性を発見してしまったのだという。そういう切なさを、映画を見ていて感じたというのだ。

    ぼくは、それを聞いてとても面白いと思った。というのも、ぼく自身は『ROMA/ローマ』を見ながら、その登場人物については「女性を苦しめるダメな悪役」としか見ていなく、少しも感情移入しなかった。だから、その登場人物に感情移入する人がいるということは、少しも想像していなかったのだ。

    おかげで、「この男に感情移入しながら見る人もいるんだ!」と驚かされた。また、それによってこの登場人物にも、深いリアリティがあるのだということに気づかされた。

    さらに、そこで塾生との議論に移り変わると、今度は「格闘技とダメな男とに相関関係はあるのか?」ということについて話題になった。すると、「格闘技といっても『する』のが好きな人がいれば『見る』のが好きな人もいる。その違いをどう考えるのか?」といった意見や、「格闘技をする場合も、自分に打ち克つことを目的とする人と、相手に勝つことを目的とする人とで、だいぶスタンスが違うのでは?」といった意見など、さまざまな発言が出た。

    そういうふうに、さまざまな視点からの意見が出ることが、ぼくを含めた参加者には大きな助けになる。というのも、成長をもたらしてくれるのは、いつも「気づき」だからだ。気づきを得られることこそ、新たな知識や考え方、そして能力を得ることの最大のきっかけとなる。

    そして、そうした成長をもたらしてくれる気づきを得るには、この講義のやり方はとても効果的なのだ。なぜかといえば、映画というのは一つの画面しかないにもかかわらず、その中にさまざまな人物やストーリーが展開されるため、見る人によって必ず視点が違ってくる。けっして大袈裟な言い方ではなく、見た人と同じ数だけ違う視点があるといっていい。

    そして、その異なった視点を教室に持ち寄り、みんなで共有することによって、参加者は一気に視点の数を広げることができる。それまで自分1人だけの見方しかできなかったものが、一気に10人分もの広い視野を得ることとなるのだ。

    そういう広い視野を得ることを目的として、岩崎夏海クリエイター塾はこれまで継続してきた。そして今後も継続していくため、ここであらためて参加者を募集したい。

    参加をご希望される方は、こちらまでお申し込みいただきたい。5月からまた新しい期が始まるので、よろしくお願いします。