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記事 21件
  • フランスのテロ事件について(2,187字)

    2015-11-16 06:00  
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  • 耄碌する人としない人の違い(1,979字)

    2015-11-13 06:00  
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  • 教養論その12「映画『ノーカントリー』で分かる『面白がり方』」(1,838字)

    2015-11-12 06:00  
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    人に映画を薦めるとき、必ず真っ先に挙げる作品がある。それは、コーエン兄弟監督の「ノーカントリー」だ。なぜこの作品を薦めるかといえば、評論を読む前と読んだ後とで、見た感想が大きく違ってくるからだ。この作品を見る上では、評論の果たす役割が非常に大きい。それは、裏を返せば「ノーカントリー」の評論を読むことで、「映画の面白がり方」がよく分かる――ということでもある。そこで今日は、「ノーカントリー」の映画評論から分かる、映画の面白がり方について見ていきたい。まず、「ノーカントリー」の映画評論を見て初めて気づかされるのは、「この作品の主人公は誰か?」ということである。それは、映画評論を見る前は気づかないことが多い。たいてい、他の人物と勘違いしてしまう。このことから分かるのは、「誰が主人公か、一見して分からない映画もある」ということ、そして、その作品の「主人公は誰か?」ということは、面白がるためにはとて

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  • [Q&A]リア充と非リアについて(2,829字)

    2015-11-11 06:00  
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    [質問]
    僕はコンプレックスの塊みたいな人間です。リア充。非リア充。がなんなのか分かりませんが格差の底辺層にいます。人と比べたりしない方がいいのかもしれませんが比べてしまって凹んだり心がえぐられます。努力するしかないと思いますが、ハックルさんはリア充とか非リア充と言うのはどう捉えていますか? あと、コンプレックスや悔しさがないのかと疑問を持った人間を結構見てきたのですが、なぜ、彼らはそういう風になっちゃったのでしょうか?
    [回答]
    「リア充」というのは、結局「自分で自分をコントロールできる度合いの大きい人」ではないでしょうか。そして「非リア」というのは、「自分で自分をコントロールできない人」。自分で自分をコントロールできないから、自分に振り回されて、不幸を味わうというわけです。
    努力するしかない――という局面で、努力できる人とできない人とがいます。努力できる人というのは、自分をコントロール

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  • ライトノベルの書き方:その41(最終回)「これから必要とされる物語」(2,036字)

    2015-11-10 06:00  
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    ライトノベルの作家に必要なのは、「これから必要とされる物語」を読み解く力だ。なぜなら、それがないと人々に受け入れられる物語を作れず、結果的にプロとして継続的に物語を書き続けることが困難になるからだ。
    作家には、まず何よりも「物語を書くための環境を整えること」が必要で、それには、自分が書いた物語を多くの人々に受け入れてもらうに越したことはないのである。
    では、「これから必要とされる物語」というのは、どのように読み解けばいいのか?
    それは、主に二つの状況から読み解くことができる。
    一つは「社会」。
    今現在、社会で何が起こっているのか?
    それが分かれば、それに呼応した物語を紡ぐことができる。
    例えば、今の社会で起こっていることの中で、物語に密接なつながりがあるのが「恋愛」である。女性でいえば「アラサー」や「アラフォー」、男性でいえば「オタク」など、今は、恋愛ができない若い男女が本当に多い。
    だか

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  • 『もしイノ』の思い出(2,290字)

    2015-11-09 06:00  
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    今、『もしイノ』の最終校正をしている。これを火曜日に提出したら、原稿はもうぼくの手を離れる。
    思えば、『もしイノ』を書こうと思い立ってから約2年が経過した。そこで今日は、『もしイノ』の思い出について書いてみたい。
    『もしイノ』を書こうと思い立ったのは、2014年の正月だ。なぜ思い立ったかといえば、このとき、タイ旅行に行ってたくさんお金を使ってしまったからだ。
    それで、胃がキュッとなる感じがした。お金が音を立ててなくなっていく感覚を味わった。
    だから、『もしイノ』を書こうと思い立ったのだ。そういうくだらない理由が発端だった。
    しかしながら、それは狙ってやった部分もある。ぼくは、「人間、お金がなくならないうちは働く気がしない」というのを知っていた。それで、計画的にお金をなくするよう、『もしドラ』を出して以降、ずっと働きかけていたのだ。
    その「お金がなくなる」という感覚を心から味わえたのが、20

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  • 人気がないぼくのイベント(2,073字)

    2015-11-06 06:00  
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    今度、「もしイノ」という新しい本が出る。おかげさまで、この本を読んだ人からの評価はすこぶる良い。今のところ、20人くらいに読んでいただいたが、「面白い」と言わなかった人がいない。はっきり言って『もしドラ』を超えている――と言う人も少なくない。もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら - Amazonしかしながら、面白いと褒められても、つい頭をよぎってしまうことがある。それは――「面白ければ、それでいいのか?」ということだ。こういう言い方をすると傲慢かも知れないが、今のぼくは、「面白い」というものなら書ける。「面白さというのはこういうものだ」と、だいたいつかめた状態だ。もちろんそれは、今つかめているだけで、後でまたつかめなくなるのかも知れないが、とにかく、面白いものを作ろうと思ったら作れる。だから、「面白いかどうか」は、ぼくにとっては大きな問題では

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  • 教養論その11「映画評論が教えてくるもの」(1,961字)

    2015-11-05 06:00  
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    映画「真夜中のカーボーイ」において、ダスティン・ホフマンが道を渡るシーンは、印象的で、妙に心に引っかかる。しかしながら、これは映画を見ると分かるのだが、このシーンに、何かドラマ的な必然性があるわけではない。むしろドラマ的な必然性がない分、映画の中で浮いている。だからこそ、なおさら心に引っかかるというのがあるのだ。
    そのため、このシーンはとても有名になったのだが、しかし有名になった理由は、それが単に「心に引っかかるから」というだけではなかった。そこにはもう一つ、映画を見ていただけでは絶対に分からない、別の理由もあったのだ。
    それは、このシーンがダスティン・ホフマンの「アドリブ」だということである。このシーンに出てくるタクシーは、映画の撮影中、たまたま突っ込んできた車両だというのだ。つまり、出演者ではなく一般人なのである。
    「真夜中のカーボーイ」のそのシーンは、ロケで撮られた。人で溢れるニュー

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  • [Q&A]生き残っていくための営業方法、集客方法は何かありますか?(1,526字)

    2015-11-04 06:00  
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    [質問]
    よく駅前で美容院の身なりの綺麗な店員が店を宣伝するのも込めて声を張り上げて、ビラを配ってます。しかし、スルーされる割合が多く、もう少し効率的な配り方があるんじゃないかと思います。
    何かあるでしょうか?
    また、ハックルさんも会社を経営していますが生き残っていくための営業方法、集客方法は何かありますか?
    [回答]
    これは難しい質問ですね。
    ビラを効率的に配る方法は、正直に言って、ありません。
    また、ぼくの会社が生き残っていくための営業方法、集客方法も、ありません。
    [質問]
    僕はタバコが死ぬほど嫌いです。
    別にタバコを吸うなとは言わないですが、結局タバコ吸う人間は100%と言っていいくらいマナーが悪いです。
    でも残念ながら僕には彼らを止めることはできません。
    友達に「気にするなよ」と言われますが、どうやってもあの不快な煙が気になってしまいますし、歩きタバコ等で僕が避けても避けきれませ

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  • ライトノベルの書き方:その40「古今の名作に見る『日常の破れ目』」(2,218字)

    2015-11-03 06:00  
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    リビドーというのは、定型化された物語の中に良い意味での破綻をもたらす。そしてそのリビドーは、「日常の中の破れ目」に発露する。
    だから、「日常の中の破れ目」を探していけば、そこにリビドーを見つけることができる。そうして、物語に良い意味での破綻をもたらすことができるのだ。
    では、「日常の破れ目」にはどのようなパターンがあるのか?
    それを、古今の名作からひもといてみたい。
    まず、パッと思いつくのは「占い」である。
    ギリシア悲劇「オイディプス」において、オイディプスの父親のライオスは、不吉な占い(神託)を得たことから、息子を殺そうとする。それが結局、事件の発端となる。ライオスの行動が、結果的に占いを現実のものとしてしまうのだ。
    あるいは、「イーリアス」においても、占いは重要な役割を果たす。占いを巡る神々のいさかいが、人間世界、引いてはアキレウスに悲劇をもたらすのである。
    物語に限らず、占いによって

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