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記事 23件
  • 子どもたちに伝えたい「仕事がなくなる時代」のドラッカーのマネジメント:第23回(1,498字)

    2019-10-17 06:00  
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    ここからは、「すぐれたアイデアの生み出し方」について、具体的に見ていきたい。
    ここまで見てきたように、まずは審美眼を鍛え、不必要なものを捨てる。このとき、思い切ってばっさりと、いっそ不安になるくらい多くのものを捨てる。
    すると、そこで得られる「視点」がある。それは、「足りない」という視点だ。不安だったり、不満足だったり、そういう状態を味わえる。
    これは、おなかがすいている状態と似ている。おなかがすいていると、食べたいものをイメージしやすい。また、何を食べても美味しく感じる。
    しかしおなかがいっぱいのときには、「食べたいものは?」と聞かれてもなかなかイメージしづらいし、実際に食べても美味しくない。
    それと同じで、物が満ち足りている状態だと、なかなかすぐれたアイデアは生まれてこない。むしろ何かが足りなかったり、それによって不便だったりする状態のときにこそ、すぐれたアイデアは生まれてくる。
    それ

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  • [Q&A]山形国際ドキュメンタリー映画祭を見た感想は?(1,935字)

    2019-10-16 06:00  
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    [質問]
    10年以内にテスラが時価総額でトヨタを抜く可能性はあると思いますか?
    [回答]
    あると思います。
    [質問]
    ラグビー日本代表ベスト8決定です! ところで気になるのは、選手が「すべてを犠牲にしてきた」とか「時間を犠牲にした」とか、犠牲という言葉を多く使うことです。そこまで打ち込んできたことは分かるのですが、ハックルさんはどう思われますか?
    [回答]
    彼らが「犠牲」という言葉を使うのは、それが一種のキーワードになっているからでしょうね。
    ぼくも昨年減量して、「身体は努力すればするほど鍛えられる」というのが分かりました。そうなると、後は自分の気持ち次第なんですよね。努力はもちろんきついので、どこまでそのきつかに耐えるかということの選択になります。
    ラグビー代表の人たちも、そういう選択を迫られたのでしょう。そして、これはつらいけど、それに耐えるだけの価値はあると判断したのだと思います。そ

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  • お金をかけずにたった三ヶ月で知的生産性を爆発的に飛躍させる方法:その42(1,766字)

    2019-10-15 06:00  
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    自分を客観的に見るためには、以前にお伝えした「幼かった頃の自分がどんなだったかを周囲に聞いて回る」という方法も有効だが、ここではもう一つ別の方法を紹介したい。
    それは、冗談のように聞こえるかもしれないが、しかし至って真面目な方法である。何かというと、目をつむることだ。目をつむって、頭の中で幽体離脱をイメージするのである。自分の魂が身体から離れたことをイメージする。その上で、その魂を空中の少し浮いた場所に置き、そこから自分(の身体)や他人を俯瞰で見るのだ。そういうイメージをする訓練を積んでいくのである。
    これは、ぼくが編み出した技ではない。その昔、能を創始した世阿弥が編み出した、能の演技者として上手くなるための方法の一つだ。
    世阿弥は、もっと具体的に指示をしている。能を舞っているとき、頭の中で視点を自分より後方五メートル、上方三メートルの位置に持っていく。その上で、自分の背中を俯瞰で見る。あ

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  • 「映画的」とは何か?:その2(2,213字)

    2019-10-14 06:00  
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     ぼくは、それは「夢」ではないかと考えている。
     そう考えるようになったきっかけは、『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』を編集したウォルター・マーチの著作『映画もまた編集である――ウォルター・マーチとの対話』を読んでいるときに得た。この本の中で、マーチはこんなふうに述べている。
     人間というのは、誰に教わったわけでもないのに「映画編集」のルールを知っている。兵士が銃を撃ったショットのあとに、民衆が倒れるカットをつないだら、さっきの銃で撃たれたのだと認識する。
     なぜ認識できるのか? それは、編集が夢と似ているからではないだろうか。人間は、起きている間は基本的にカメラは一つで、編集なしの映像しか見られない。しかし夢の中では、映像があちこちに飛ぶ。映画の編集は、それと似ているのではないだろうか。だから、教わったわけでもないのにそのルールを理解できるのだ。
     この考えは、非常に示唆に富んでいる

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  • 「映画的」とは何か?:その1(2,162字)

    2019-10-11 06:00  
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     子供の頃から映画が好きで、一〇歳の頃から見始めてもう四〇年以上になるのだが、不思議なのはいつまで経っても飽きないことだ。それどころか、時を経るほどに好きになっている。
     ぼくにとって他にそういう趣味はあまりない。それは、ぼくが単に映画好きということもあるだろうが、それ以上に「映画が今も進化している」ということが大きいのではないだろうか。映画がどんどん変化していっているから、歳月が経過してもちっとも飽きないのだ。
     実際、産業としての映画はそれが誕生した一二〇年前と比べてはもちろん、ぼくが映画を見始めた四〇年前や、あるいは一〇年前に比べても衰えるどころかどんどんと成長している。
     しかし、そこには成長に陰りが差すピンチがないわけではなかった。
     まずテレビの普及が最大のピンチだったし、その後にビデオが普及してやっぱりピンチに陥った。さらに最近ではスマホが人々に行き渡って、Netflixをは

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  • 子どもたちに伝えたい「仕事がなくなる時代」のドラッカーのマネジメント:第22回(1,717字)

    2019-10-10 06:00  
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    審美眼を鍛えるためにする行動の三つ目は「美しさについて勉強する」だ。
    これは一見当たり前のように思えるかもしれないが、実はそうではない。どういうことかというと、多くの人が「審美眼は生まれつきのもので、鍛えることができない」と思っている。だから、勉強すれば審美眼が鍛えられることを「当たり前」と思っていないのだ。
    しかしそれは大きな誤りである。審美眼を持つ人は、一つの例外もなくそれを子供の頃から鍛えてきたし、また審美眼が鋭い人ほど、普段からそれを鍛えている。
    つまり、審美眼は生まれ持った才能ではなく、努力によって獲得するものなのである。
    ただし、この言い方は正確ではない。より正しく言うなら、人は誰でも生まれたときには素晴らしい審美眼を持っている。赤ちゃんは、全く曇りない目で美醜を判断できる。
    ところが、人は大人になるに連れ、その審美眼が曇っていく。そうしてやがて、美醜の判断がつかなくなってしま

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  • [Q&A]鴻上尚史さんのコラムの意味は?(2,188字)

    2019-10-09 06:00  
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    [質問]
    はてなブックマークで毎度ホットエントリになる、鴻上尚史さんのコラムがわかりません。
    正確には、多くの人が何をあそこまで評価しているのかがわからないのですが、ハックルさんの分析だと理由はなんでしょうか?
    みんな内心自分より下の人を差別している(のに理解者ぶって気持ちよくなっている)だけのような気がしています。
    [回答]
    鴻上尚史さんの記事は「コラム」というより「悩み相談」ですね。直近ではこんなのがありました。
    彼女からの手紙を勝手に処分…「毒親」ではないと猛烈反論する62歳母に鴻上尚史が「やっかいな問題」だと言った理由
    こういう質問に対して、はてなの読者は本当は徹底的に糾弾したいけれど、しかし同時に「いい人ぶりたい」という気持ちもあるので、無闇に何か言うことができない。
    そんなアンビバレントな気持ちのところに、鴻上さんがその両方を願いを叶えるような、「慇懃無礼」といいますか「やさし

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  • お金をかけずにたった三ヶ月で知的生産性を爆発的に飛躍させる方法:その41(1,649字)

    2019-10-08 06:00  
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    自らの経済活動を活性化させるためには、自分のことをよく知らなければならない。なぜなら、経済活動とは人生の選択を活性化するということだからだ。
    そして人生の選択を活性化するためには、自分のことをよく知らなければならない。自分のことをよく知らなければ、結局人生の選択を他者に預けてしまうことになるので、活き活きとはできない。そうして、経済活動も不活性化してしまう。
    では、自分を知るにはどうすればいいのか?
    その最も有効な方法の一つは、「熱中とは何かを知ること」だ。そして、「自分が何に熱中するか」を知ることである。
    実は、多くの人は「好き」という気持ちを勘違いしている。好きなことというのは、自分がやりたいことや楽しいことだと思っている。
    しかし実は、本当の「好き」という気持ちは「やりたい」や「楽しい」を超越した感情のことだ。それは、「やりたい」という気持ちより「やらざるを得ない」という気持ちに近い

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  • 仕事がなくなっていく中で我々はどう生きればいいのか?(2,055字)

    2019-10-07 06:00  
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    ぼくは『もしドラ』を出してからここ十年、ずっとある一つのことを考えてきた。それは「これからどう生きるか?」ということだ。なぜなら、「この先どう生きていけばいいのか」が分からなかったからだ。そのため、それを模索し続けてきた。そのことを、しかしぼくは一方で、自分自身を「青臭い」と思っていた。この年になってまだ自分の生き方が定まらないというのは、ふわふわして落ち着きのない人間のように思ったのだ。特に考え始めた頃は、世間的にはまだスペシャリストや職人に対する高い評価があったので、それに比べると何か一つの分野に習熟していないぼくは、なんとなく見劣りすると思い込んでいた。ところが、この十年で状況が変わった。もうスペシャリストや職人のことを褒めそやす人はほとんどいなくなった。なぜなら、時代の変化がいよいよ早くなって、職業の淘汰もまた激しさを増したからだ。そうしたときに、スペシャリストだとつぶしが利かない

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  • ビル・ゲイツのドキュメンタリーに生き方をインスパイアされた(1,757字)

    2019-10-04 06:00  
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    Netflixで「天才の頭の中:ビル・ゲイツを解読する」というドキュメンタリーが配信されている。ビル・ゲイツのインタビューを中心に、彼の半生や今の活動を綴ったものだが、かなり刺激的で面白い。ビル・ゲイツは今、自身の財団で大きな社会問題を解決することに取り込んでいる。そのミッションの一つは、貧しい地域の公衆衛生を確立することだ。彼はトイレをイノベーションしようとしているのである。トイレというのは、そもそも巨大な金がかかる。トイレ単体だけではなく、都市を網羅する上下水網と、巨大な汚物処理場とが必要だ。それを、貧しいスラムにいきなり敷設することはできない。おかげで、貧しいスラムでは糞尿が垂れ流されている。そして、そこで発生した病原菌で、毎年何万人もの子供たちがコレラや赤痢などの、本来ならかからなくても良かったはずの疫病で死んでいく。ゲイツはこれを止めようと思ったのだ。そこで彼は、トイレをイノベー

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