ハックルベリーに会いに行く
あしたの編集者:その30「人が恐怖を好きな理由」(2,146字)
「好奇心」とは何か?
それは、文字通り「奇」なるものを「好」むということである。もっといえば、「恐怖する対象を好きになる」ということである。人は本能的に「闇を怖がる」が、同時に「闇を好み」もするのだ。
なぜか?
一つには、恐怖の正体を突き止めることで、恐怖心を克服できるということがあるだろう。
例えば、今では雷を怖がる大人というのはほとんどいない。なぜかといえば、その正体が分かるからだ。それを理解できるからである。
なぜ理解できるかといえば、それは雷を徹底的に研究した先人がいたからだ。雷に対する恐怖をものともせず、雷に近づくことによってその正体を突き止め、結果的に人類に対して雷をもうそれ以上怖くさせなくすることに成功したのだ。
「闇」を怖がることにも象徴的なように、人は分からないものに対して恐怖心を抱く。その逆に、分かったものに対しては恐怖心を抱かない。昼日中を怖がる人はいない。
だから、
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