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台獣は再び変態した。これで三つ目の形態だ。ここでは仮に第三形態と呼んでおこう。
台獣の第三形態は、象のような体躯と、鷺のような大きな羽根を持っていた。蛇のような頭の他に、背中には花のような開口部を持っていて、内部が薄赤く光って見えている。
やがて第三形態は、羽を羽ばたかせると、ゆっくりと浮かび始めた。
シビライザーは、その前に立ちはだかった。そして、しばらくはその第三形態を見つめていたが、やがて再び腹部から、高速タービンのような音色を響かせ始めた。
(また撃つのか?)
そうぼくが思った瞬間、シビライザーは再び光線を発射した。
するとそれは、正確に第三形態の顔の部分を射貫いた。そして、再び大量の煙が湧き上がった。
「やった……かっ!?」
台獣は、再び白煙に包み込まれた。
ところが、その白煙がやがて風に吹き流されると、ぼくらは驚くべき光景を目の当たりにする。第三形態の頭
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