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自分でいうのはなんだが、ぼくは自分の能力は高い方だと思っている。なので最近はぼく自身の来歴を分析すれば「能力はいかにして獲得されるか」ということの構造が解き明かされるのではないかと考えている。自分のことなので客観的に分析するのは難しくもあるが、しかしぼくは自分を客観視する訓練もそれなりに積んできたので、できないことはないだろう。
ぼく自身が能力を獲得した道筋を考えると、まず初めに「自分は特別だ」と思っていたことがある。それは3歳くらいのことだ。
そしてそれを、思うだけではなく広言もしていた。ただ、周囲は誰も首肯してくれなかった。逆に、子供らしいバカげた考えだと一笑に付された。
それは、ぼくにとって大きな屈辱だった。ぼくの人生における戦いは、このときから始まったともいえよう。すなわち、自分が特別であるということを、あの手この手で証明しようとし始めたのだ。
そして、それを証明しようとすることの
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