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この考えはなかなか受け入れられないかもしれないが、ぼくは死というものを肯定的にとらえている。幼い頃、小椋佳の「ほんの二つで死んでいく」という歌をよく聞いていて、まだ小学校に上がるか上がらないかだったが、「自分より幼くして死んでいくとはどういうことだろう」と、ぼんやりとはいえ考えていたことを覚えている。
思えばその頃から、ぼくは死というものは必ずしも否定されるべきものではなく、むしろ前向きに肯定されるべきものなのではないかという価値観が、朧げながらも形成されていた。ほんの二つで死んでしまおうが、それは敗北ではないし、同情には当たらない。いや、死は大抵の場合同情に値するわけだが、しかしその一方で、新たな旅立ちとして言祝ぐべきでもあると。たった二歳の人生だろうと、それはいささかも物足りないものではなく、むしろ完遂したものなのであると、そう考えるようになったのだ。
これは、死ぬ本人の視点からもそう
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