ハックルベリーに会いに行く
これからどう生きたらいいのか?:第17回(1,870字)
これから仕事を探す上で、欠かせないのはネットでの情報収集である。
では、どういうふうに情報収集すればいいのか?
ところで、歴史小説家の司馬遼太郎さんは、テーマを決めるとまずは神田の古書店街に出かけ、資料を買い漁ったという。例えば坂本竜馬の話を書こうと思ったら、竜馬関連の資料を片っ端から買っていった。それを自宅の書斎にうずたかく積み上げると、しばらく耽溺するのである。その資料の海の中を泳げるだけ泳ぐのだ。
そうしていると、ふとあるときに竜馬が生きていた当時の空気感のようなものがつかめる瞬間があるのだという。人物や出来事の流れというのが肌感覚で分かってくる。
そうなると、資料と資料の隙間のミッシングリンク――つまり資料には書かれていないところまでもがありありと想像できるようになり、おかげで小説を書けるようになるのだそうだ。竜馬だったら竜馬の人生というものが、まるで自分が体験したかのように、ある
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