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学問というのは歴史から始まりました。歴史を学ぶこと自体は、自分のルーツを知りたいという人間の根源的欲求と重なるため、きわめて自然のことだったのですが、それを学ぶ過程で、「学ぶ」ということが人間の生活にさまざまな影響を及ぼすと言うことが次第に分かってきたのです。そうしてそこから派生して、どんどんと「学問」が生まれてきました。
その歴史から派生した学問のうちの一つが「言語学」です。違う言い方をすれば国語です。言葉について学んだり考えたりする分野です。
なぜ歴史から言語学が派生したかといえば、それは言語を学べば学ぶだけ歴史の語り方が豊かになるからです。正確にもなるし、人に伝わりやすくもなる。
そもそも、人は何かを語るときにとても苦労します。それは言葉が一筋縄ではいかないからです。何かの事実を言語に変換しなければならない。その変換作業に最初は誰でも戸惑うため、それをもっとスムーズにしようと、自然に
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