10年先のことを考えると、社会が今と比べて大きく変わっているということは異論のないところだろう。だから、そこに向けて動き出すべきだと思うのだが、多くの人はむしろ過去にしがみついて生きている。今にアジャストすることすらできていない。だから、議論が1周ではなく2周ずれる結果となっている。そのため議論が成立しない。

例えば、今だって学歴社会はこれまでのような形では成立していない。大学に入れば就職は約束されているが、そこで入れるのは未来がない企業ばかりだ。例えば日本の一部上場メーカーには入れるかもしれないが、そうした企業が10年後には今の形で生き残っているとは思えない。だから、今でも就職のために大学に行く必要は厳密にはない。

これは未来においてはもっとそうで、そもそも日本の一部上場メーカーはもう潰れているから、大学に入る意味はますますなくなる。それ以前に、そもそも日本の大学が優位性を失っているだろ