絵本はすでに5年前くらいから売れなくなっているが、コロナでさらに深甚なダメージを被ったと思う。なぜなら絵本は「三密」と不可分な関係で、コロナの騒動が終わらない限り――いや終わった後も、マイナスイメージを拭え得ないからだ。

では、絵本の編集者はどうすればいいのか?
ここは、ドラッカーの言葉を頼りに、原点に戻るしかない。つまり、「われわれの使命は何か?」ということである。

ドラッカーには、有名な「5つの質問」というものがある。それは以下である。

1「 われわれの使命は何か?」
2「われわれの顧客は誰か?」
3「顧客にとっての価値は何か?」
4「われわれの成果は何か?」
5「われわれの計画は何か?」

これを、順に考えていく。そうすることで、「絵本を編集するとは何か?」ということが見えてくる。

まず、1の絵本編集者の使命は何か?
いくつかあるが、煎じ詰めると、「子供に一人で思索することの楽しさを教